欲と収納 (角川文庫)

著者 : 群ようこ
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年1月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041011836

作品紹介

欲に流されれば、物あふれる。とかく収納はままならない。母の大量の着物、捨てられないテーブルの脚に、すぐ落下するスポンジ入れ。家の中には「収まらない」ものばかり。日常生活のプロが描く整理整頓エッセイ。

欲と収納 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • タイトルどおりの、書き下ろしエッセイ。
    本と着物を処分できない気持ちは、良~くわかります。

    子供の頃にはまだ、物が多すぎて困っている人などいなかった、というのはよくわかる同じ世代。
    物が手に入ると嬉しくて、捨てるのはもったいない。
    バブル期も経験してン十年、いつしか持ち物がどっと増えたが、どうやって片付けたらいいか知らないのだ‥

    紙や書類の整理など、悪戦苦闘が語られ、片付く部分もあり、いつまでたっても残っている部分もあり。
    着物好きがたどる道も具体的にわかるので、このへんが抱腹絶倒。
    そうそう、和装下着や着付けの小物など、試行錯誤しているうちに増えちゃうの。今の着物好きの悩みよね。
    どれか捨てようかと思っても、なかなか選べないと来てる。
    ま、収入が桁違いなので~
    上等なお着物をこんなに大量に買う気分はわからないけど。

    お母さんが群さんの収入を当てにして、やたらと高価な着物を欲しがるようになってしまったとのこと。まあ買ってあげられるだけの力があったから‥
    お母さんが入院したので家の片付けに行ってみたら、ろくにたたみもせずにしまい込んでいたので、かなりの着物がカビていたとは。うわーうわー。
    着た後に、せめて一日干しておけば、ずいぶん違ったでしょうに。
    この悲憤はわかります‥

    でも他のときも、群さんって、何だかいつも怒っているような?
    そこがちょっと不思議になりました。

  • 「収納」上手か否かって、生まれ持ったセンスだとつくづく思う今日この頃である。
    振り返れば幼い頃から片づけベタな私であった。妹と共同の子供部屋だから片付かないのだと言い訳し、部屋が分かれたら、部屋自体が狭いからだと言い訳し、晴れてひとり暮らしとなり9帖と広めの間取りに引っ越せたのに、縦長で使いづらいからと言い訳し…そうして転居を繰り返すたび、どうやら自分は片付けのセンスが欠落しているようだと気付いた。数年しか住んでいないのに引越しのたび一苦労。業者に見積もり依頼をすると必ず「物が多いですね~」と言われる。ん~わかっちゃいるのだ。物が捨てられないのに買い物が好きなもんだから、必要以上に物を持ちすぎてしまう(特に洋服、本)。それが私の最大の難点なのだ。
    だから本書が出たとき、帯文句の「物は買いたい。でも収納できない。」を読んで、私のことかと思いました。
    群さんは自宅が仕事場であり、職業柄、執筆の為の資料など、捨てられないものがたまりやすい状況にあるのは仕方のないこととは思う。確か着物もお好きだものね。昨今よく出ている片付けノウハウ本のような、わかりやすい結論は求めてないので、似たような状況にある方がどのような経緯を経て多少よくなったかが知りたかった。
    諸事情により、お母様の着物の在庫まで抱えなくてはならなくなったのはお気の毒でした。私は着物に全く興味はないけれど、着物の収納方法や肌着の種類など、洋装とは全く異なる奥深さは興味深く読みました。
    着物の他にも、洋服、靴、バッグ、家電、生活用品、紙類、本…と様々な項目があるが、ついつい買いこんでしまった経緯や、処分にあたってのドタバタ(うまくいかずに結局ゴミのまま部屋の隅にあったり)といったエピソードがいちいち面白い。天然木のテーブルの脚を、「朽ち果ててくれれば…」という気持ちでベランダの隅に放置して6、7年は経過しているが、朽ち果てる様子はないとのくだりには、噴いてしまった。(気持ちは分かります!)
    「こうすれば物は増えないよ」というアドバイスの一つに、本は図書館を利用すればよいというのがある。私の場合は収納問題もさることながら、金銭的事情もあってよく本を借りるけど、図書館利用は群さんのように「いまひとつ本に愛着がわかない」と考える方もいるのではと思う。「本」の章は、群さんのこだわりが色々感じられて一番面白く読めた。本当に本を愛する方なのだと思いました。
    洋服の収納については、あとがきに参考にできそうな情報が記されていたので、それは折を見て実践してみたいと思う。
    「若いときは体力で物量に対応できるのだけれど、体力が物量に負けるようになると、毎日しんどくてたまらない」
    いずれそういうときが来るんだよなと考えさせられました。定期的に実家に不要な物(捨てるに忍びない服や本)を押し付けててごめんなさい!年を重ねて片付けが億劫になったときに困らないように…身の丈に合った物の量を考えなければなりませんな。

  • 本好き&所蔵家にとって悩みは同じ・・・
    他は処分できても、本だけは処分できない・・・

    群さんと同じだからと
    増え続ける本の収納の悩みを
    他人ごとにしてみる・・・

    床全体に敷き詰めたら、本のタワーは少しは解消されるだろうか

  • 増え続けていく荷物に頭を悩ませ一念発起して処分を考え出す人も多いと思う。その多くの人と同じで、なかなか進まなかったり、かえって荷物が増えてしまったり、一部分はきちんと片付けが進んだりの日々を描くエッセイ

    お母様の着物の扱いの項では、きちんとした後始末など洋服に比べて大変な事が多く(慣れている人にはそうではないのだろうが)文化として衰退するのもさもありなん、と思った。

    作家さんなので本は必要なものでもあるが、本当に大変だろうなあと。個人的には古本屋に持っていけば、その本の命が長らえて誰かに喜んでもらえる可能性があるという点で「本を燃やす」という行いはもったいなく思えてしまう。

    何もない暮らしに憧れても実際はなかなか難しい

  • イャー納得やわ!皆同じやろ、特に女子は!老いの方も読みたいわぁ

  • 173ページにうちの猫らとおかき本の事が載ってます。

  • 20170115読了
    2014年出版。書き下ろしエッセイ集。蠅叩き、猫またぎに続いてその10年後といったところの本著を読んだもので、着道楽の母親が着物のメンテナンスをまったくせずカビだらけにしていた実態にあきれ果てるばかり。P35「人は自分の分不相応のものは持ってはいけない」

  • 物は買いたい。でも収納できない…。捨てようと思えば未練が募ったり、未使用のものが出てきたり、とかくままならない収納。ため息の向こうに、理想の暮らしは果たしてあるのか? 群ようこの抱腹絶倒エッセイ。

    まさに,今の自分・・・(爆)。
    どうしましょうね,ホント。

  • 図書館で。
    年を取って体力がなくなる前に物を減らしたい、片づけなきゃいけないと思いつつ早何年。考えることは皆同じなんだろうけれども対処方法や執着しているものとかが微妙に違っていて面白いです。

    群さんのお母さんの話は読んだことがあるので大層高価なお着物を買い集めていたってのは知ってたのですがまさかのまさか。袖を通さないでカビさせていたお着物もあったとは…驚きの事実。物を大事にしていない様を知らされると悲しくなりますね。欲しいという欲望だけで物を集めても結局無駄にするだけなんだなあとこれは自分も気を付けないとイカンな、と身を引き締める思いです。

    そして自分は本は燃やすぐらいなら資源ごみに出した方が良いと思うなぁ。古本屋に売る人がいてもいいじゃないか、とも思う。今は古本屋の買い取りサービスもあるし電子書籍もあるし何が何でも手元に置きたいって本も減ったし地域の図書館が自分の本箱と思って楽しんでます。本は買うのはいいんですがスペースがねぇ…。でも電子書籍ってのもなんとなく味気なくて移行しきれず。何度も買って売って買ってを繰り返す本はそのうち電子書籍で購入する予定ですがまあそれほど急がなくてもいいかと呑気に構えてます。読みたい本はそれこそまだまだあることですしね。

  • 分かるー!という一冊。
    これ以上捨てるものがない!という生活に憧れるのに、物が捨てられない。
    スペースが空くと埋めなくては収まらない。
    とにかく捨てろ!という自分と、まだ使えるし…という自分とのせめぎ合い。
    群さんまでは物持ちではないけれど、同じように悩んでる人がここにもいたか、と共感。

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