火の獣 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 34
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041011898

作品紹介・あらすじ

「助けて!今、羆に襲われて…」平凡な会社員・倉沢のもとに突然、地球環境学者である別れた妻・祥子からの着信が入る。助けを求める祥子の悲鳴。それを掻き消す轟音-羆の怒号。いまだ祥子に想いを残す倉沢は、悩んだすえ単身、北海道へと向かう。だがそれは想像を絶するほど執拗な、大羆との戦いの始まりだった。「狙いはあんただ。たおす以外に方法はねえ」逃れられない脅威を前に、真実の愛が試される。

感想・レビュー・書評

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  • ヘリを撃墜しローバーへもぶちかまし、その荒くれ描写は凄まじい。凶暴化の原因含め羆自体の設定は良かった。しかしこの人が描く人物像はどうも僕にはフィットしない。主人公と元妻が羆と死闘で勝利→抱き合い熱いキス→しかし生きていて今度は爆破→抱き合い熱いキス→火ダルマでも生きてたが最後は崖に落ちる→再度抱き合いフィナーレ。ベタなハリウッド映画展開に減なり。ヘタレ主人公より老猟師・穂高をメインに掘り下げて欲しかった。アメリカさん絡みもいらん。何か勿体無い、いい感じで面白かったが人間模様とセリフがチープ。

  • 山でヒグマに襲われる話。
    犯人はクマ,動機も凶器もトリックもクマ。
    一応,熊が人を襲うようになった原因にも触れてはいたが,もう少し追求して欲しかった。

  • 巨大なヒグマが襲い来るパニックホラー。同じテーマの作品では以前に読んだ「シャトゥーン」も相当怖かったけれど。これもまた勝るとも劣らずの迫力! ……ヒグマの出る山になんて、絶対に行きたくはありません。
    ヒグマの執念深さや恐ろしさがとにかく凄まじいのだけれど。対する人間側の頑張りも読みどころ。主人公が案外普通の人間ってところも、応援したくなる要素かな。そしてヒグマ狂暴化の理由等がきちんとあるところもポイントでした。うーん、結局は人間の自業自得、なのかもね。

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著者プロフィール

1968年生まれ。東京都出身。シナリオ作家協会会員。2000年に脚本家デビュー。映画を中心に約40タイトル80本を執筆。代表作に「探偵物語」「さよなら夏休み」「黒塚―KUROZUKA―」など。2013年1月、動物パニック・ホラー『死の鳥』で小説家デビュー。高い評価を受ける。

「2014年 『火の獣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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