- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041012185
感想・レビュー・書評
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文庫版を読んだけど、最後のあとがきが良かったなぁ。
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青春というか葛藤というか
時代がコロコロ変わるので
把握するのに時間がかかりました
最後の方は、りばちゃんの視点なのか
ごっちの視点なのか
でも全体を通して綺麗なお話だと思う
「やらないなんてない。」
この言葉はこれからも心に残りそう -
伏線がどんどん回収されていき、物語が進むにつれ引き込まれていきました。後半はあっという間だったように感じます。
終盤はきっとこういう結末を迎えるんだろうな、と思いながら、やめてくれと心を痛めながら読みました。
切なく、胸が苦しくなるお話でした。 -
著者がアイドルだからと敬遠していましたが、新作が直木賞候補にノミネートされたのということで読んでみました。文句なく本当にいい作品でした。芸能界での光と影、前半はりばちゃんの思いが、後半はごっちの思いが繊細に描かれていて、それぞれに共感ができ一気に読了。それぞれが別の道を進み始めるまでの描き方が平凡だけど緻密で情景が頭に思い描きやすい。生死は別として、こんな友情、誰でもいいなと思えるんじゃないかな。
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加藤シゲアキはジャニーズ事務所所属のアイドルである。
2003年にNEWSとしてCDデビュー。
だが当初9名いたメンバーは徐々に減り、2011年についにNEWSは4名だけになる。
グループ存続か解散か。
結論が出ないまま過ぎていく時間の中で執筆された物語が「ピンクとグレー」らしい。
作家志望の無名の青年が書いた物語としてどこかに公募していたら、もしかしたら入選は難しかったかもしれない。
けれど、作家自身の経歴を知ったうえで物語を読むと違ったものが見えてくる。
彼の孤独や叫び、出口を求めて彷徨う魂、そして表舞台で活躍する友人への複雑な思い。
物語の登場人物と作家の姿や考え方がどこかシンクロして見えてくる。
どんな世界にいようと自分を見失わないこと。
簡単なようでとても難しいことなのかもしれない。
本当に安らげる、自分を解放できる場所があったならと思う。
ラストは思いがけないもので衝撃的だった。
生きて、ごっちの分まで生きて、本当の答えを見つけて欲しかった。
加藤くんはアイドル誌などでエッセイをずっと書いてきた。
小説という形ではなかったけれど、何をどう伝えたらいいのか。
この媒体で自分は何を求められているのか。
よく理解している人、という印象だった。
他の物語も読んでみたい。そんなふうに思わせる物語だった。 -
ピンクとグレーというタイトルを深読みすると納得する内容
文章中の言葉選びや巧みな表現は少ないものの、自身が実際に身を置いている世界を舞台にした少しダークなストーリーは読者を引き込む
色覚異常の話かと思ったが全くそんなことはなかった。しかしピンクとグレーの共通点としてあげられる中間色をうまく扱った2人の主人公に魅せられ読了
主人公に重ねるようにアイドルとしての自分と作家としての自分を自身の中にしっかりと確立してこれからも作品を書き続けていって欲しいと思った -
大阪から横浜へ越してきた小学生の大貴は、マンションで同い年の真吾と出会う。性格は全く違う2人だったが惹かれあい、親友に。やがて高校生になった2人は、雑誌の読者モデルをきっかけに芸能活動をスタート。同居も始めるが、真吾だけがスターダムを駆け上がっていくことで2人の仲は決裂してしまうが…。ステージという世界の魔法、幻想に魅入られた幼なじみの2人の青年の愛と孤独を鮮やかに描いた、切ない青春小説。
映画の構成がすごく良かったから期待しすぎたー笑