碧空の果てに (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 189
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041012291

作品紹介・あらすじ

文武に優れるメイリン姫は、結婚を急かす父に反発し、自分らしく生きられる場所を求め国を出奔する。賢者の国・シーハンで、車椅子の若き首長・ターリに、男のふりをして仕えることになるが……。

感想・レビュー・書評

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  • これはジャンルはなんなのだろうか? ファンタジーなのはわかるが、児童書? ラノベ? よくわからないが、恋愛描写が割とあっさりでそこに期待して読むとガッカリすると思う。

    というか、なんでお互いに惹かれあったのかよくわからない。特に主人公、序盤で既婚者に惹かれていてそれは納得できたのだが、鞍替えした理由がわからず、そのまま終わってしまった。

    また、主人公の家族(父と姉)の描写、後日談も簡潔すぎて、よくわからなかった。時間とページが足りなかったのか?

    特別面白くもないが、つまらなくもない。記憶にも残らないと思う。

  • 男装し国を出奔したメイリン姫は、賢者の国シーハンの首長に従者として仕えることにする。
    超人的な怪力を有しながら物語の展開上でその力を用いない。それこそがこの物語のテーマに繋がるだろう。
    女性の生き方や愛する者と心通わせることを、政治劇の中で描く様が素敵。

  • ここに落としたかという感じ。
    盛り上がってないのにずっと山場な不思議なお話。

  • ファンタジー。国を飛び出て他国の首長の従者になる物語。
    怪力のメイリンが自分らしさを保ったままする恋が可愛らしい。
    国や政治については深く語られてはいない事もあり、全体的に淡い印象。

  • 淡々と静かに話が進んでいった。あまりに静かすぎて、小説リハビリ向きではなかったかと。あと、ロマンス読みとしてこの中途半端な関係性はいかんともしがたい!←濃いやつください(笑)

  • 影をもつ賢王の心を少女が溶かす.ありきたりな設定ながら,軽快な文章であっという間に引き込まれてしまった.
    以下あらすじ(巻末より)
    文武に優れるメイリン姫は並外れた大力の持ち主。早く婿をとれるよう父王に強いられるが、自分が自分らしく生きられる場所を求め、男装して国を飛び出す。辿り着いたのは賢者の国・シーハン。そこで彼女は孤高を保つ美貌の首長・ターリと出会う。足が不自由な彼に、従者として仕えることになるメイリン。「わたくしがあなたの『足』になります」「あなたの支えなど必要ない」諍いと葛藤を重ねながら、2人は少しずつ心通わせていくが―。

  • もともと十代向けということもあり、シリーズ全体であっさりした読後感。

    でも、一本通してあるテーマはしっかりと届きます。文章は児童書寄りですが、残るものは深いです。
    しんと静かな文章は荻原先生にも似ているかも。
    好きな感じです。

  • それ程長くないストーリーでしたが、大変好みの世界観でした。男勝りの主人公・メイリンがジェンダーの壁にぶつかりながらも自分の生き方を捜し求め、真摯に首長・ターリと向き合い、しっかりと生きて行く姿に清々しいものを感じました。一緒に逃亡してきたティムの活躍が少なかったのが少々残念。この一冊でこの世界からさよならするのは寂しいなと思っていたら、三部作の始まりで続きがあるとか!それは嬉しい。

  •  おとぎ話のような文章。俯瞰的に書かれた文章が淡々と続き、話がとんとん拍子に展開していきます。
     くどい描写が苦手な人にも読みやすいのではないかと。
     少し、女性向けなのかな。

     男勝りな女の子の恋愛とか、国同士の政治的な駆け引きとか、わたしの好みの直球なのですが、わたしはわりとくどい描写が好きな人間なので、若干物足りなかったです。この1冊の内容をあと3倍くらい引き延ばして濃ゆくしてもいいくらい。
     けど、主人公の少女メイリンのさばけた性格が、ドライな文章にマッチしているのかな、とも思います。

     三部作の一作目で、あと二作品もすでに文庫化されているようなので、そちらも読みます。

  • 最後のその形に驚きつつも確かにあってるかもと納得できました

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著者プロフィール

熊本県に生まれ、東京に育つ。『フュージョン』でJBBY賞、『トーキョー・クロスロード』で坪田譲治文学賞を受賞。主な作品に『トーキョー・クロスロード』(第25回坪田穣治文学賞受賞)、『この川のむこうに君がいる』『with you』(ともに青少年読書感想文全国コンクール課題図書選出)、『石を抱くエイリアン』『南河国物語』『Mガールズ』ほか、「レガッタ! 」シリーズ、「ことづて屋」シリーズなどがある。

「2023年 『金曜日のあたしたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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