ホーンテッド・キャンパス 恋する終末論者 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 396
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041012376

作品紹介・あらすじ

霊感系大学生の森司は、飲み会で、高校の同級生、果那と再会する。ストーカー男を撃退したいという彼女の頼みで、森司は彼氏役を引き受けることに。そのせいで、オカルト研究会内であらぬ誤解を受け……。

感想・レビュー・書評

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  • 森司の元同級生が出現しマンネリ気味の人間関係に構造変化を与え新風を巻き込んだが肝心の恐怖譚の方が今いちでシリーズ5作品目で初めての不満足さを感じた。

  • 「告げ口心臓」
    現実と酷似した夢を見る。
    自分がやっていなくとも見た事のある様な事件がタイミングよく発生したら、知らぬ内に自分がしてしまったのかもしれないと思いそうだな。
    姉に手をかけた時点で父親が違う行動を取っていたら、こんな事件は起きず被害にあう人はいなかったろうにな。

    「啼く女」
    写真に映る過去に追放された者。
    母親は彼女を責めたが、その性格を作り上げ人の思いを上手く理解出来なくしたのは両親のせいでもある事は自覚しているのだろうか。
    彼女は自分なりに周りと上手くやろうとしていたが、それが上手くいかない事を誰か一人でも理解してくれていたら結果は変わっていたろうな。

    「まよい道 まどい道」
    幼い頃体験した思い出が今。
    両親は彼の無事を思い感謝するので無く、彼に非があるように責め立てたのはどう考えても怒る相手を間違えてるような気がするな。
    子供の頃体験した怖い思い出というのは悪い意味で心に強く残り、尚且つ嫌な部分だけが印象深く残るから大人になってから苦しむのだろうな。

    「姥捨山奇譚」
    共感して憑いてきてしまったのは。
    ここまで自分勝手な事ばかり言い、自分の世界と同じ場所に居させようとする親というのは少なくないだろうが何か可笑しいと気付けただけ彼は良かったろうな。
    実在した話なのか作り話なのかは分からないが、使えなくなったから捨てるというのは色々理由があろうとしてはならない事なのにな。

  • 2019年35冊目。森司の高校時代の同級生が登場。森司とこよみは当人同士ではうまくいきそうなのに、こういったキャラが二人の恋路を邪魔するというのはラブコメには王道的な感じがしますね。また憎らしい程に邪魔をして読んでいる読者をヤキモキさせてくれます。ただ、森司もいざという時には男らしい反応を見せるのが救いかなあ。あと、オカルト研究会が何故結成されたのかという話も登場するが、きっかけになったのが藍さんだというのも意外な気がします。引き続き読んでいきたいと思います。

  • 飲み会で高校の時の同級生と再会するが
    それがどたばたの始まり。

    ストーカーがいるから、という理由で引き受けたけれど
    周囲に誤解を広げてどうするか、という話。
    最終的に文句を言っていた人は黙っていてくれたのか
    本人が騙されてくれたのか、謎だな…と思っていたら。
    ここに片鱗が! という、にやにや感。
    良かったね、と言いたいところですが、どちらも動かず
    右往左往しているばかり。
    まぁ、今までがありますから、仕方がないのですが。

    そんな誤解だらけの1話と、勘違い女の2話。
    育てられた年月がありますから仕方がないですが
    甘やかした人、一体何考えて育てたのか。
    いや、育ててない??

    ちらっと1話に出ていた実行委員会の人、が3話。
    人の事よりも自分を考えてしまうのは、仕方がない頃。
    それを懺悔するのも、自覚するのも大事です。

    姥捨て山は本当にあったのか、な4話。
    食べ物がなければ、切り捨てるのが普通の時代。
    あったのかなかったのか…それとも直接?
    まさかここに繋がるとは思いもしませんでしたが
    気が付かない方がよかったのか、気が付いて
    自分に気が付いたのが良かったのか。
    がんじがらめにされたものがありますから
    人から言われなければ決断できないものがあります。

  • 片思いしている相手と一緒にいたいがため、オカルト研究会に入った、幽霊が見える大学生。いよいよ二人の距離が接近しつつも……そろそろ告白ぐらいしろよ!周囲がやきもきするわ〜。これ以上被害者を増やさないように!(厳命)エピソードが毎回いいなあ。コンスタントに楽しめるシリーズです。

  • シリーズ5作目。
    ラブコメ度は相変わらずというか、だんだん歯がゆくなってきた。新キャラも登場してこれからが楽しみになってきます。
    ホラー度は、あの世の怖さよりこの世の怖さを感じさせる一冊でした。
    まだ、2年の秋。次作も楽しみ。

  • (収録作品)告げ口心臓/啼く女/まよい道まどい道/姥捨山奇譚

  • だんだんと主人公が成長してきている事がわかる。最初の頃はただ怖がっておろおろしていたのに、もうこのあたりまでくると、部長の力を借りずとも、主人公ひとりで解決できる事件があったりする。
    こよみとの仲も少しずつ進展はしているものの、こちらの方が遅々としていて、じれったいのは、お約束なのだろう。

  • 第5巻
    2016/5/7図書館から借りた。
    P320 部長が肩をすくめた。
    「そこは最終的には、藁谷先生本人が決めることですよ。ただぼくの好きなホラー映画に、こんな台詞があります。”親であることは特典であって、権利ではない”とね」

  • シリーズ5作目。相変わらず遅々として進まないラブコメ状態(かなり進んでいるみたいなのに、本人は気づいてないのがまたなんとも)に脱力したりも。そしてゆるくてほんわかしてそうな雰囲気に騙されると、とんでもない恐怖にぞくぞくさせられます。
    幽霊よりもやはり人間心理の恐ろしさですね。特に「まよい道 まどい道」が怖かった! ピエロという要素もだけれど、子供心にあの言葉はあまりにもトラウマになっちゃいますよね……ラストのしんみりも良かった。
    しかしそれにしても。森司がどんどんかっこよくなっちゃって。いや、これはモテるでしょ(笑)。

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年、『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。瑞々しいキャラクターと読みやすい文章で読者モニターから高い支持を得る。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。

「2019年 『ホーンテッド・キャンパス 夜を視る、星を撒く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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