パロール・ジュレと魔法の冒険 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041012598

作品紹介・あらすじ

言葉が凍って結晶化するという不思議な現象を巡り、各国の諜報員たちが暗躍。紙魚となって古書に潜入したフィッシュ、彼を追う辣腕刑事、四人の解凍士、美しき義眼の女……壮大なマジカル・ファンタジー!

感想・レビュー・書評

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  • 「つむじ風食堂~」などの、なんだかフワフワした感じとは一風変わり、北国の少し薄暗い雰囲気を感じるこの話。
    『パロール・ジュレ』と呼ばれる、言葉が凍って結晶化したものの秘密を探るべく遣わされた一人の諜報員と、それを追う刑事と、二人を取り巻く人々の人間模様。様々な言葉が重みを持つ。『パロール・ジュレ』は人の独り言が凍結するらしいが、案外そんな行き場のない、さり気ない一言の方が大切だったりするのではないだろうか。
    この『パロール・ジュレ』の話、以前読んだアンソロジー「ひと粒の宇宙」に一話入っていたので、その時の解凍士達と再び出会えた喜びがあった。

    つい最近見た映画「グランド・ブダペスト・ホテル」の世界観とぴったりに思えてしまったこの話。ウェス・アンダーソン監督で映画になったら素敵だろうな~。

  • 今まで読んだ吉田氏の作品とは、ちょっと違うな?と思った読後感。
    他作品と同じ様に、夢のような物語で、登場人物も各々が「こだわり」を持って生きていることには変わりないのだけれど、なんか「男らしい?」作品だなって。

    あとは、男と女かな。
    吉田氏はそんなに男女の話を書く印象はなかったけど、この物語では多い気がする。好きだな。

  • 吉田氏の作品に見られる純粋な気持ちを忘れている私は読了にかなりの時間を費やしてしまい、またカタカナの名前に馴染めないこともあって伏線の回収にも苦戦しました。ラストでぜひレンのパロールジュレを解凍して声を聞きたかった。きっと涙してしまうものだったかなと思います。

  • こういうとてつもなくファンタジーなのが好き!
    入り込む、取り込まれる、本に。

  • 本を介してフィッシュなる諜報員が時空を行き来し、パロール・ジュレの秘密を探るという、目一杯ファンタジーな物語。キノフという街がなんとも神秘的で、毎日曇り空なんじゃないかと想像させるような不思議な暗さを持っていて、素敵だった。
    多くの登場人物が出てきて少し混乱したので、一気読みした方が世界観に没頭できてより楽しめるかもしれない。

  • 生きていると、見落としがちなことや気にも留めないこと、分からないままでぼんやり通り過ぎてしまうことが沢山ある。それに気づかされたようだった。
    頭や目が疲れているときには読むのが難しかった。

  • だめだ。話が入ってこない。だれがなんなのか。
    それを楽しむ小説なのだろうか。わからない。

  • 比喩が多くて、最初はなかなか読み進められなかったが、物語の輪郭が見えてくるにつれて一気に夢中になった。

    小説の半ばをすぎて、ココノツが登場したあたりから徐々に話が進み始めるのだが、物語の世界観的にイロコイに発展することが最後まで信じられずに(読み終わった今も疑っている)脳内からその筋を必死に追い払いながら読み進めてしまった。

    そのせいか、今ひとつ内面まで理解できなかった気がするが(もしかして致命的だったのだろうか)、美しい世界だった。

  • 今まで読んできた吉田篤弘と勝手が違って
    ちょっと戸惑い。
    面白かったけど。
    タイトルは
    単行本時の「~紙屑の都」のままの方がよかったなあ。

  • 紙魚のようなものになりたい。いや、諜報員になりたいというわけではなく、本の中を泳ぎ回れたらということです。

    なぜか、北国をイメージしながら読み進みましたが、視点は様変わり。ついていくのが大変。
    しかし、このような物語も素敵です。設定がいい。言葉が凍る。なぜ?そしてその解凍にも業がいる。

    キノフの設定。解説にあるとおりだとすれば、惚れ直します。

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