パロール・ジュレと魔法の冒険 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2014年2月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784041012598

作品紹介・あらすじ

言葉が凍って結晶化するという不思議な現象を巡り、各国の諜報員たちが暗躍。紙魚となって古書に潜入したフィッシュ、彼を追う辣腕刑事、四人の解凍士、美しき義眼の女……壮大なマジカル・ファンタジー!

感想・レビュー・書評

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  • 「つむじ風食堂~」などの、なんだかフワフワした感じとは一風変わり、北国の少し薄暗い雰囲気を感じるこの話。
    『パロール・ジュレ』と呼ばれる、言葉が凍って結晶化したものの秘密を探るべく遣わされた一人の諜報員と、それを追う刑事と、二人を取り巻く人々の人間模様。様々な言葉が重みを持つ。『パロール・ジュレ』は人の独り言が凍結するらしいが、案外そんな行き場のない、さり気ない一言の方が大切だったりするのではないだろうか。
    この『パロール・ジュレ』の話、以前読んだアンソロジー「ひと粒の宇宙」に一話入っていたので、その時の解凍士達と再び出会えた喜びがあった。

    つい最近見た映画「グランド・ブダペスト・ホテル」の世界観とぴったりに思えてしまったこの話。ウェス・アンダーソン監督で映画になったら素敵だろうな~。

  • 長い時間がかかったが、読みきれてよかった
    全部把握できたとは言えないが、
    ときどき見つけるいい言葉がよかった

  • 「パロール・ジュレと紙屑の都」の改題。
    なるほど。

  • じっくり考えて咀嚼しながら読まなければいけない作品のようですが、今回はそういう読み方が出来なかったので消化不良になってしまった。

  • 吉田氏の作品に見られる純粋な気持ちを忘れている私は読了にかなりの時間を費やしてしまい、またカタカナの名前に馴染めないこともあって伏線の回収にも苦戦しました。ラストでぜひレンのパロールジュレを解凍して声を聞きたかった。きっと涙してしまうものだったかなと思います。

  • こういうとてつもなくファンタジーなのが好き!
    入り込む、取り込まれる、本に。

  • 本を介してフィッシュなる諜報員が時空を行き来し、パロール・ジュレの秘密を探るという、目一杯ファンタジーな物語。キノフという街がなんとも神秘的で、毎日曇り空なんじゃないかと想像させるような不思議な暗さを持っていて、素敵だった。
    多くの登場人物が出てきて少し混乱したので、一気読みした方が世界観に没頭できてより楽しめるかもしれない。

  • 生きていると、見落としがちなことや気にも留めないこと、分からないままでぼんやり通り過ぎてしまうことが沢山ある。それに気づかされたようだった。
    頭や目が疲れているときには読むのが難しかった。

  • だめだ。話が入ってこない。だれがなんなのか。
    それを楽しむ小説なのだろうか。わからない。

  • 今まで読んできた吉田篤弘と勝手が違って
    ちょっと戸惑い。
    面白かったけど。
    タイトルは
    単行本時の「~紙屑の都」のままの方がよかったなあ。

  • 紙魚のようなものになりたい。いや、諜報員になりたいというわけではなく、本の中を泳ぎ回れたらということです。

    なぜか、北国をイメージしながら読み進みましたが、視点は様変わり。ついていくのが大変。
    しかし、このような物語も素敵です。設定がいい。言葉が凍る。なぜ?そしてその解凍にも業がいる。

    キノフの設定。解説にあるとおりだとすれば、惚れ直します。

  • 「パロール・ジュレと紙屑の都」(角川書店 2010年刊)の改題・文庫版

  • 意外とハードボイルド。
    世界観や小物はすごーく好き。
    クラウド・コレクターの様な本で見てみたい。

  • これまで読んできた著者の作品とは異質であるような気がしましたが、あぁ、でもやっぱりクラフト・エヴィング商会で扱う商品に違いありませんでした。
    荒唐無稽なファンタジーでありながら、どんな風にも深読みできる物語です。国家とはなにか?自分は何者か?生きることに意味はあるのか?愛とは?そして、存在することの不確かさ・・・私たちにとって永遠のテーマともいえることがらが、いくつも散りばめられていました。なぜだか懐かしさをおぼえる異国情緒に、悲哀と孤独が滲み出る、奇想天外なストーリーにグイグイ惹きこまれてしまいましたぁ。

    べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

  • 日本のファンタジーもよいな。
    よいんじゃないかな…と思った。

    吉田篤弘さんの小説は
    どんな物語であれ、絵画を見てるみたい。
    そこがとても好き。

  • 「パロール・ジュレ」。透明感のある言葉だと思う。
    ふと漏れた言葉が凍って結晶を結ぶというのは、素敵な考えに思える。そして、凍った言葉を解凍して、その意味に思いを馳せるというのもなんだか素敵だ。

  • 単行本『パロール・ジュレと紙屑の都』改題。

    ようやく読了です。
    実はこれまで、3度くらい途中挫折してました。

    普通の本の場合は結末は見えないものの、著者が敷いた道の上を辿るように読んで行けます。でもこの本は。。。
    章ごとに道無き広場がセットされ、著者の饒舌に惑わせれながらその中を彷徨い、ようやく見つけた出口から次の広場に入ってまた彷徨う。そんな印象です。
    で、最初の数章で何度か途中挫折してました。流石に中ほどまで行くと物語の姿が見え始め、最後の数章は一気に進みましたが。
    最近の吉田さんの本は饒舌と言うか混迷と言うか。
    やっぱり『スープ』のような単純なストーリーの方がホンワカと読み易くて私は好きです。

  • 本に潜れる「紙魚」ってスパイの冒険譚
    不思議感についてこれるかな?

  • 独特の雰囲気漂うファンタジー。
    誌的な文章やアイテムも多くて、一つ一つの言葉やフレーズが印象的。

  • 3/15 読了。
    「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」みたい。断片的な前半からは意外なほどしっかり伏線が回収されるが、その分後半は説明的になってしまっている。

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著者プロフィール

1962年、東京生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作、装丁の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂とぼく』『雲と鉛筆』 (いずれもちくまプリマー新書)、『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナリザの背中』(中公文庫)など著書多数。

「2022年 『物語のあるところ 月舟町ダイアローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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