バスカヴィル家の犬 (角川文庫 ト 16-5)

  • KADOKAWA
3.74
  • (18)
  • (28)
  • (30)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 388
感想 : 27
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041012628

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ホームズ長編の最高傑作では?
    探偵小説という枠組みに収まらず。冒険小説、アクションあり、身の毛もよだつ怪奇、ホラーあり。小説という娯楽の醍醐味を味わう。
    翻訳の読み易さ故、舞台ダートムアがまた魅力的。荒涼とした大地、不吉な岩肌、閉じた空気感、悪魔の存在。情景がはっきり目に浮かぶ。
    ワトソン医師の探偵活動、主役は私だと言わんばかりの大冒険に心躍る。だが、ホームズが登場した時の安心感といったらもう。ワトソンには申し訳ないが役者が違うのである。
    探偵と助手。ホームズ以降、様々な形でミステリ作家により描かれ続けているが、ワトソンのような、悪に屈しない正義感をもった王道な助手に、出会いたくなってしまった。立ち返ってこの関係性に戻るのもありかもしれない。

  • シャーロックシリーズ初読本。この原作が映画化されるため、映画に間に合うようにこの本を読むことにした。バスカヴィル家に伝わる魔犬伝説という幻想的事柄から、科学的根拠に至るホームズの推理には圧倒された。私としてはスティプルトンの妹が実は妻であったということ、スティプルトン自身が偽名であること等、本を読み進めても気づかなかった真実に驚かされた。またシャーロックとワトソンが別々に行動することによって、犯人の意識を避けているのは本書の魅力だと感じた。映画に間に合うようにこの本を手に取ったが、映画で設定や時代背景が異なったりするのが嫌になるほどミステリー好きにはたまらない内容だった。

  • 恐怖で支配された愛は本物の愛でないと思うんですが、どうですかね?
    それで愛される者が幸せなら本物の愛なんですかね。
    愛する者の愛が演技であったとしても、一生騙し続けられるなら、それで良いのでしょうか。

    さて、ホームズ3作目。
    だいぶ読み方がわかってきて読みやすくなってらきた。
    銀色の月を背にして岩山の頂上にたたずむ人影は誰か気付いたぜ。(自慢)

    読み方がわかってきた分、とびきりの謎と冒険が用意されていた。
    『一気読み必至』の宣伝文句は本当だな。

  • 不思議な魅力がある。ワトソンという視点。

アーサー・コナンドイルの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×