弔い花 長い腕 III (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041012734

感想・レビュー・書評

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  • 2022.03.20

    石丸の正体が気になって、つい第三部まで読み進めてしまったけど、二部と比べて読みやすく、整理されていたと思う。
    けど前作まではあったスリルもまったくなく、スピード感も失速したままで、ただ惰性で読んでしまったという感じ。
    登場人物たちも、初期にはあった熱が無いというか、あっさりしすぎているような?
    最後まで読み終えてもいまいちピンとこず…。なんかスッキリしなかった。ふーんで終わってしまった。さすがに第三部までは長かった。二部で完結してて欲しかった。やーっと読み終わったー!という感じ。もはや義務。
    「長い腕」が結局一番面白く読めました。
    二部も三部もやはり付け足し感は否めない。

  • 長い腕三部作のラスト。流石、横溝正史ミステリ大賞を受賞した作品のシリーズラストだけあって、禍々しい因襲が現代にまで影響を与えるとは。

  • シリーズ総決算な内容だった。1作目から本作まで、取り上げるモチーフは変わっても「歪み」が描かれ続け、その結末までもが、このシリーズらしい終わり方だった。最後まで読みごたえのある作品。

  • 近江敬二郎が仕掛けた呪いが、現代で出版物として世に知れ渡り、SNSで炎上するとは、仕掛けた近江敬二郎もあの世で驚いてるんではないでしょうか。
    そんな隔世の感を禁じ得ない世になっても生き続ける近江敬二郎の技術と怨念。二作目では影を潜めた感じがありましたが、最終作にして身体の芯から冷えるような恐ろしさを再度味わえて大変満足いたしました。

  • 長い腕三部作これでやっと完結。
    これはまとめて読まないと駄目ですね・・・。
    こう年月があき過ぎると覚えてないし(笑)

    で、内容ですが、相変わらずよく出来てます。
    ただ2作目も含め1作目の面白さには届かないのが
    残念なところ。
    今回更に残念なのは、登場人物全てに元気がナイ。
    主人公始め、鍵を握る人達に生気がなく、
    たんたんと物語が進み終わっていく。
    あっさりしすぎじゃあるまいか・・・???

    しかしまぁ全ての謎をきれいに解明した
    終らせ方は無理もなくよかったかなぁと思います。

    この巻だけだとなんとなく3つぐらいかなぁと
    思いましたが、3部作トータル的に考えると星4つの
    作品です。
    面白かったです。

  • 長い腕シリーズ完結編。
    敬次郎の一生とか、石丸さんとか、いろいろ明らかになる。
    罠以上に、正義感振りかざした人間が怖い。

  • 長い腕、呪い唄の伏線回収のためのような一冊。とりあえず色々分かったからスッキリ。

  • 長い腕シリーズ最終巻

    2作目と同じように、さまざまな時代の話が並行して進み
    ラストにフラグ回収となる。

    石丸さんの謎が解けたのはいいけど
    あまりスッキリしない終り方だったかも。
    ちょっと期待しすぎました。

  • 2月-7。3.0点。
    長い腕シリーズ完結編。前作から時間が経ちすぎ、
    忘れている。但し、謎は解けたかな。
    ラスト、あの人物が破滅になったのは痛快。
    積年の恨みというひと言かな。

  • 11月9日読了。図書館。

著者プロフィール

1961年、愛媛県生まれ。京都大学理学部動物学科卒業。セガ・エンタープライゼスなどゲーム制作会社に勤務。2001年 『長い腕』 で第21回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。2012年、続編の『呪い唄』を刊行後、『弔い花』 『疫神』 『誘神』 『署長・田中健一の憂鬱』 と精力的に執筆活動を続ける。本書は、著者の郷土愛が詰まったお仕事ミステリー第3弾。

「2021年 『明日に架ける道 崖っぷち町役場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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