お江戸、ほろり 神田もののけ人情語り (角川文庫)

  • KADOKAWA (2014年4月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784041013144

作品紹介・あらすじ

時は江戸。狸の妖・ぽんぽこは、一人前の妖怪になるために、妖怪学校に入学するが……!? 玉子焼き大好きの天然狸娘が、ほっこり帰ってきた! 事情を抱えた市井の人々と、妖かしたちが繰り広げるお江戸人情物語。

感想・レビュー・書評

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  •  長屋の主である小次郎の金を使い込んでしまった居候の狸娘ぽんぽこと白猫にしか見えない白額虎は、口入れ屋に行ったものの、妖怪人別帳に名前のないいわば「無宿」の2人は仕事を貰えない。
     一人前の妖怪と認められるためには、妖怪学校に行くしかない。
     妖怪学校は実践中心の授業で、任務を解決すれば報酬も入ると言う。
     これで使い込んだお金を稼ぐことが出来る…!

    ------------------------------------------------------------------

     このシリーズ、wikipediaだと「ぽんぽこシリーズ」だけど、角川文庫のサイトだと「お江戸シリーズ」てことで、「ぽんぽこシリーズ」とは分けられてるの、一体どっちが正解なの?
     でも、狸娘のぽんぽこちゃんがメインキャラだし、小次郎さんも出て来るから、「ぽんぽこシリーズ」の新シリーズてことなんでしょうか。
     きっと「ちょんまげ、ちょうだい」から順に読んで行ったほうがいいんだろうけど、図書館になかったんで、この本から。

     気になったこととしては、白額虎のセリフが「」でなくダッシュ(――)に続くように書かれていること。
     何か意味あるんでしょうか。これまでの本とかで説明があるのかしら。
     とりあえず、読みにくい。
     心の声みたいで。

     お話としては、おもしろくて、ほっこりかわいいんだけれど、終わり方がいまいちすっきりしない。
     この先もシリーズが続くので、『使い込んだ金を稼ぐ』というこのシリーズの大きなテーマが解決しないのはいいとして、各章で起きた事件が、一応解決はしてるけど、何か煮え切らないというか。
     ぽんぽこと白額虎の存在感もあんまり意味ないし(彼らが直接解決していない)。
     『で、結局どうなったの?』がない。
     主役たるぽんぽこと白額虎は、登場シーンこそ多いものの、活躍らしい活躍をしていないから、何か存在感が中途半端。

     あと、カカシ先生が、ずっと名前も存在感も「カカシ」と表記されてたのに、5話目で「案山子」て書かれたのはなぜ?
     字として間違いはないけど、同じ人(妖怪)なんだから、表記は統一すべきなのでは?


     突っ込みどころの多さ、お話のふわっとした感(何が言いたいのか分からない感)からすると、☆3かな、て思ったんだけど、それでも続きを読んでもいいかな、と思えたので☆4で。

  • ぽんぽこちゃんと白額狐がメインのお話。
    ときどき登場していいところを持って行く小次郎も
    ナイス。
    新登場のカカシさん。
    今後も登場はあるのかな(笑)

  • 癒される。ぽんぽこと百白虎ののほほんとした会話とお間抜けな行動が中心でピリリっとコショウのようにたまに小次郎が。。。んー、凄く良い。

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著者プロフィール

高橋由太:第8回「このミステリーがすごい!」で最終選考まで残った作品を加筆修正したデビュー作「オサキ江戸へ」が10万部を記録。以来、時代物を中心に執筆活動を行っている。亜沙美:講談社「ITAN」を中心に活躍するイラストレーター・漫画家。

「2015年 『雷獣びりびり ⑥ 大江戸あやかし犯科帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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