お文の影 (角川文庫)

著者 : 宮部みゆき
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年6月20日発売)
3.81
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  • レビュー :94
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041013335

お文の影 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 宮部みゆきの作品には、思わぬところに他の作品の登場人物が出てくるから、楽しい。
    「おでこ」、政五郎親分だったり、あるいは茂七親分。やあ、また会いましたね、となつかしくなる。
    それにしても、宮部みゆきの語りには、脱帽!

  • 宮部みゆきさんや東野圭吾さん、重松清さんなど大好きな作家さんの本を手に入れる時には、既読でないかブクログをチェックする。
    【お文の影】は未読だったので手にしたのですが…
    実はこの本、【ばんば憑き】という表題で発売されていたものを改題したものでした。
    その事実がわかったときには少なからずショックを受けましたが、せっかく手に入れたので再読(?)。
    短編集なのですが、すっかり内容を忘れているものもあり、楽しめました。
    ブクログを見てみると【ばんば憑き】は2012年5月23日に読了。
    その時の評価は☆3つでしたが、3年経って☆4つに。
    再読も良いものです。

  • 怪奇時代小説短編集。人に仇なすもののけが出てくる話ですが、何故かほんわかとする心持ちもあるのです。それは出てくる人物の気性や子どもたちの明るさ健気さに負う処が大きいのでしょう。
    けれども、もののけが現れた理由となると薄ら寒い厭な気持ちが沸き立ちます。人の持つ悲しくも弱い心、それがもののけを生み出す。昔から何度となく繰り返し語られていることではありますが、それが宮部みゆきの筆に依ると実に悲しい。その悲しさを断ち切るのもまた人の心ではありますが。
    6編収録された話がそれぞれ趣向が違うため、より一層楽しめます。しかもシリーズ物に登場している人物が出て来たりと何とも嬉しい趣向も。お気に入りは「博打眼」。もののけ退治にみんなが力合わせてあたふたと駆け回る様や、人々に知恵を授けてくれる狛犬の愛嬌がいいです。

  • 全1巻。
    怪奇もの短編集。

    さすがの安定感。
    このゾッとする感じはなんだろう。
    しかも、怖いだけでなく、
    可愛らしさや可笑しさが同居してるのがすごい。

    どの話も好き。

  •  六編の江戸時代を舞台とした怪異譚を収録した短編集。

     職人芸というか、円熟の域に達しているというか、宮部さんの江戸物の短編の安定感はやはりすごいです。この本に収録されている短編もどれも抜群の安定感があり、怖い話のはずなのになぜか読んでいて不思議な安心感も覚えました。

     印象的だったのは『ばんば憑き』わがままな女房に振り回される夫が、同じ宿の相部屋になった老女性の過去を聞く話です。
     怪異ものとしての怖さを描きながらも、最後に残る冷やかさは人間心理を余すことなく書ける宮部さんだからこそ表現できたものだと思います。怪異ものとしても、心理小説としても傑作! この短編集の中では少しだけ読みごこちが異なっていて、それも印象が強く残った理由かな、と思います。

     『野槌の墓』は化け猫をはじめ様々な妖怪が出てきて読んでいて楽しくもあるのですが、主人公の決意に至る過程や、ラストの邂逅など読ませどころもしっかりと押さえられていて、こちらも良かったです。

     各短編怪異を取り扱ってはいるものの、やはりその根底にあるものは人間の罪だとか業だとかがあるように思います。そういうものを感じてしまうと暗い気分にもなってしまいますが、そうした怪異に対し、優しさや人との絆で立ち向かう登場人物たちを見ていると、やっぱり人っていいものだよな、とも思います。そうした思いが短編の作品の根底にあるからこそ、怪異ものでも読んでいて不思議な安心感が得られるのかな、と思います。

     そして子供たちの描写が生き生きしているのもさすがです。『お文の影』のしっかりものの男の子、『博打眼』で話の中心となる女の子とその男友達、『討債鬼』の悪童三人組、それぞれタイプの違う子供たちの表情がしっかりと見えてくるのも、宮部さんの腕を感じさせられました。

  • 宮部さんが描く江戸時代のあやしの物語には、はずれなし。

    心に沁みる作品であるとともに、登場人物がとても魅力的。青野利一郎も竹兄も左次郎も、ほんとに素敵。

  • 2018/4/3 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。

  • やっぱり面白な。ぼんくらシリーズや三島屋シリーズの面々があいも変わらず愛くるしい。クスッと笑えたり、物悲しかったり。『ばんば憑き』未読の方は是非。もちろん再読でも十二分に楽しめた。

  • 宮部みゆき著 「お文の影」
    哀愁漂う6編の怪奇譚。

  • 短編江戸ホラー集。
    坊主の壺・・・見えることで引き継がれていく力。
         人ならざるモノの力だからこそ怖い。
    お文の影・・・「あやし」の政五郎親分の続編。
      救いがあって良かった。おでこも出てきたし~。
    博打眼・・・想像したら犬張り子がこんなに怖いと・・・。
    討債鬼・・・若先生と行然坊の出会い。
        本当の討債鬼は実は・・・やっぱり人間が怖い!
    ばんば憑き・・・不快な怖さが付き纏う。
          これも人間が怖い~。
    野槌の墓・・・江戸ファンタジー。怪異譚ではあるけど、
         お玉の存在がなんかほっこり♪

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