ぼくらの七日間戦争 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 994
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041013342

作品紹介・あらすじ

1年2組の男子生徒が全員、姿を消した。河川敷にある工場跡に立てこもり、体面ばかりを気にする教師や親、大人たちへ“叛乱”を起こす! 何世代にもわたり読み継がれてきた不朽のシリーズ最高傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 直近での印象があったので読んでみましたが、1985年作ということで、ずいぶん古いんですね。映画化が2回され、1回目は宮沢りえのデビュー作、アニメ・舞台化もされ、今年も舞台であったので、その印象かもしれません。
    大学紛争も経験しているので懐かしい感じ。中高生に人気だそうだが、実際に行われるようでは大変な事態になるし、憧れ程度かも知れない。談合、選挙の票の取りまとめなども今の時代にもまだ行われているのが情けないような。
    迷路や撤退などの大人への対応や、並行して行われる誘拐事件の解決法は、子供らしいというか、ほほえましい。作者は子供の心に詳しいと感心してしまう。

  • 子どもたちの唯一の理解者であり共謀者である瀬川さんの存在が本当に大きく感じた!
    最後に安永に言った「お前はいい奴だ」にジンときました。。
    大人になって初めて読んでもとても面白かったが、子どもの頃に読んでいたら、また違う気持ちや感覚を味わえたと思う!

  • 何度読んでも面白いのです。
    落ち込んでるときに読むとちょっとすっきりしたり。

  • 爽快感、高揚感
    いろんなことをしょうがない、で諦めてしまっていることに気づいてしまいそうだ

    「我々は玉砕の道を選んだのではない。我々のあとに必ず我々以上の勇気ある若者が、解放区において、全日本全世界で怒涛の進撃を開始するだろうことを固く信じているからこそ、この道を選んだのだ。」

  • 昔読んだ作品が本屋に並んでいて久しぶりに手に取りました。

    小学生の時に読んだワクワク感がまた蘇ってきてどんどん読み進めました。

    こんなにもすごい中学生は現代にはいなんだろうなぁ

  • 登場人物が多くセリフが多い小説で、物語の流れも速くてあっという間に読み終わってしまった。

    はらはらドキドキする物語設定で、読者を飽きさせることがないのはさすがだなあと思う。
    この小説は小中高生の時に読みたかったなと思った。もし学生の時に読んでいたらもっと素直にこの小説が持つ純朴さのようなものをストレートに受け取れたような気がします。

  • タイトルだけは聞いたことがあったものの、今まで読んだことがなかった一冊。最近映画化の影響で平積みされていたので手に取ってみた。
    言ってもいまとなっては古い本なので、携帯もなければネットもない、プロレスがエンターテイメントの花方だったほどの時代。
    学生運動などもストーリーに絡んでくるので、いろいろ時代錯誤も感じるしきっと今の若者にはピンとこない部分は多々あるのだろうと思う。
    それでも、クラスの男友達全員と廃ビルに立て込もって、共同生活をしながら秘密の通路を駆使して大人を手玉にとり誘拐事件を解決する。
    細かいことはさておいて、やはりワクワクという感情が沸き上がってくるのは自分が男子だからなのかな。
    タイトルに「ぼくらの」とあるように、女の子にはこの物語を読んで共感できる内容はないかもしれない。

  • 結構前に読んだ記憶はありましたが、今度映画化されるということで再度読んでみました。

    軽井沢でテニスや学生運動など当時に反映されたことが書かれていて、懐かしさを感じました。
    今なら、絶対無理と思えることだらけで、大人の立場からすると、色々あるんだよと思ってしまう自分がいました。
    当時、読んでいた時は、こんな大人にはなりたくないと思っていたのに様々な経験をしてきた今に至ってみると、複雑だなという印象が残ってしまいました。
    ただ、なんといってもこの作品で伝えたいことは、最後の部分なのではと思いました。
    今では、youtubeやtwitterなどで発信することで、自分の存在をアピールできたり、訴えたりできます。当時は発信することが限られていましたので、振り返ってみると、色々深く考えさせられました。
    やっぱ、青春って良いなと感じさせてくれました。
    続きが気になったので、次作も読んでみようかなと思います。

  • 文庫初版1985年のエンタメ小説。
    無論2019年では通用しない手も多いし、それを差し引いても話の都合が良すぎるきらいがないではない。
    が、なかなか面白かった。"解放区"計画にややためらいがありつつも最後まで乗っかってしまう主人公の英治が読者の分身となり、物語を案内する。ある種古典的な手法(35年近く前の作品にこの言葉も妙かな?)だが故に安定感がある。子供たちの、世界から俯瞰してしまえば些細な、しかし本人たちにとっては大きな成長にも心が暖かくなる。
    読み継がれる所以は、わかる。子供たちにとってまこと夢の青春を、読みやすくも想像力を刺激される文章で描いている。次回作『ぼくらの天使ゲーム』も、あらすじが気になるし是非読みたいと思う。とまれこの作品を夏に読めてよかった。

  • いつから大人の考え方になったんだろう…と思いながら読みました。
    そういえば昔こんなだったなとか、そうかだから息子はこうなのか、忘れてたことを思い出した気分。

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著者プロフィール

1928年東京生まれ。1937年~45年まで愛知県で暮らす。日本大学芸術学部卒業。シナリオ製作、編集者などを経て、1979年作家デビュー。85年に刊行された『ぼくらの七日間戦争』は映画化され、中高生を中心に圧倒的な人気を呼ぶ。主な作品に『ぼくらの七日間戦争』をはじめとする「ぼくら」シリーズ、「2A」シリーズ、「東京キャッツタウン」シリーズ(角川つばさ文庫)など多数。

「2023年 『ぼくらのオンライン戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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