アクアマリンの神殿

  • KADOKAWA (2014年6月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041013427

作品紹介・あらすじ

未来医学探究センターで暮らす佐々木アツシは、真実を隠して中学生活を送っていた。彼の業務は、センターで眠る、ある女性を見守ること。だが彼女の目覚めが近づくにつれ、少年は重大な決断を迫られる――。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

医療技術と青春の葛藤を描いた物語が展開されており、主人公はコールドスリープを経て成長していく姿が印象的です。彼の周囲には個性的なキャラクターたちが揃い、特に女性たちの温かい愛情が物語に深みを与えていま...

感想・レビュー・書評

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  • 医療ミステリーの海堂さんの作品だけど、医療の話は物語のベースに過ぎず、病気の治療のためにコールドスリープを経験した高校生の主人公が、後見人や友人の助けを得て成長する姿を追った青春ストーリー。
    医療ミステリー大好きなので、期待が大きかった分、若干残念な感じもあったかな。

    知らなかったけど、続編だったらしい。前作の概要をチラ見したけど、そっちのほうが好みかも。順番は逆だけど読んでみたい。

  • 大抵人の1年間の成長って、みんな同じと思っているはずだ。でも、時間の流れが違う人が存在する。早老症の人だ。1年間で他の人の数年分の年を取ったような体になってしまう。
    一方で、医療技術の向上により、凍結技術によって時間を遅らせることができるようになる。自分が凍結されている間に問題が解決していることを望んで。本書は、この凍結が終わり戻った後、どのようなことが待ち受けているのか、シミュレーションしている。
    凍結していた時間をどう取り戻し、どうやって先を生きていくのか、この本では学園ドラマ仕立てにして読者に提示している。ある意味SFだ。面白かった。
    ただし、読後に残ったのは、「できることとやっていいことは違うよね。慎重に進めなきゃダメだよ。」といういつもの海堂さんのメッセージだ。特に人の生き方にかかわる医療だから、そのメッセージを発信することはとても大切だと思う。
    ブクログさんから献本を頂いたので、桜宮シリーズは途中をすっ飛ばして読んだし、実はモルフェウスの領域の続編なんだろうとは思った。読んでいないから分からないが、一定の解決を見せてあるのだろう。
    それにしても、最後の一文が気になる。

  • モルフェウスの続編。根底にコールドスリープの問題を置きつつ、やや無機質な主人公の成長を描く青春小説の要素が強い。麻生夏美はかなり良い味を出していたけど終盤まで普通の印象。しかし、じわりと来るラストで評価アップ。楽しかったので、さらに関連作を読もうと思う。

  • 『モルフェウスの領域』の続編。「ナイチンゲールの沈黙」で登場する佐々木アツシが主人公。医療物ではあるが、内容はSF青春小説そのもの。シリーズの中では異色作と言えるだろう。

    人間を長期間生きたまま冷凍保存する『コールドスリープ』技術が確立した近未来の話だが、東城大学附属病院の高階院長・田口先生、小児科師長・如月翔子など、おなじみのメンバーが登場。

    かつて世界初のコールドスリープ被験者だった佐々木アツシは5年間の眠りから目覚めた後、コールドスリープ・センターで、かつて自身を管理していた日比野涼子の眠りの維持・管理をしながら、桜宮学園中等部に通う。

    アツシは人工的な眠りの中で中学生を凌駕する高度な知識を有していたが、後見人・西野昌孝の指示で平凡な中学生を装っていた。 未来科学探求センターに住む彼の業務はセンターに眠る日比野涼子を見守ることだった。そんな中、謎のクラスメートの麻生夏美と結んだ不可侵条約から『ドロン同盟』を結成する。

    隻眼でありながらボクシング部に入部し、未来の世界チャンプからダウンを奪うシーンは特に印象的。文化祭での奮闘等、アツシの青春が始まった。・・・だが、センターに眠る涼子の目覚めの時期が近づくにつれ、アツシは重大な結論を迫られる。

    ボクシングシーン、涼子の過去を削除し新たな人生を歩ませ、夏美をえらぶアツシ、など青春小説としても秀逸。またアツシの持つ高度な知識がどうなるか続編も期待できる。

  • 青春物語? 読むのを何度断念しそうになったことか…
    あのアツシ君の物語、と早々に分かったので、…なんとか読了。
    過去に読んだ本、詳細には覚えていないので過去記事を引っ張って思い出しながら書いてみる。

    「ナイチンゲールの沈黙」
    http://mimi9sayaka.blog14.fc2.com/blog-entry-150.html
    アツシ君、眼球のできる癌(網膜芽腫)の為、5歳で眼球摘出、9歳のときにもう一方の眼球も摘出しなければならない状況に。
    欧米では新薬が認可され、日本で未承認なので、承認を待つ間冷凍(凍眠:コールドスリープ)して待っている、

    「モルフェウスの領域」
    http://mimi9sayaka.blog14.fc2.com/blog-entry-475.html
    コールドスリープ


    そして、本作。
    コールドスリープから目覚め成長。高校生!
    医療系はほとんど関係なし。
    でも、田口先生が偉くなっていたり、藤原さんは退職していたり。
    こういう事象を織り交ぜてくるから、一応、目を通しておかないと…という気になってしまう。

    この後、目覚めた涼子さんはどうなるのか、気にはなります。

    ★を2つしかつけてない割りに、これだけ語ってしまうということは…、もっと★をつけるべきか??

    「医学のたまご」
    http://mimi9sayaka.blog14.fc2.com/blog-entry-101.html
    アツシが飛び級で大学生。 そして曽根崎先生の息子の先輩となる。

  • 私は作者と相性が悪い。おそらく、きっと。

  • 『あの』アツシくんが主人公なのであります!
    それだけで「もう読むの止めよっかなぁ」と思っていた桜宮市のお話に手を出した次第であります。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    主人公が複雑な事情を抱えた多感なお年頃ってことを差っ引いたとしても、
    学校と「光の塔」でのタッチの違いには…!
    オバちゃん、咄嗟に切り替えられんのよ。しくしく。
    まぁ ある意味それがラストへの伏線でもあったのかなぁ?と思えなくもないけど。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    う~ん 全体的に「入り込めなかった」ってのが正直なとこかな。
    元々アンニュイだったりミステリアスだったり、の前作からのひとたちはともかく、
    女子高生たちのリアリティの無さとかちょっとキツかった。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    個人的な好みとして、ほんとは2個にしようかと思ったけど
    アツシくんの入学諸々と
    田口せんせい+ショコさんの出世とのご祝儀で★は3個。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    あ ボクシングシーンは良かった!
    光の剣も良かったしさ、
    海堂さんスポーツもの書かないかな。
    だったら読みたいな。

  • 『モルフェウスの領域』続編。

    主人公の佐々木アツシくんは、桜ノ宮サーガ4度目の登場。

    初登場は、設定2006年の『ナイチンゲールの沈黙』で5歳だった。
    2度目の登場は、設定2022年の『医学のたまご』で高校生。
    この年齢矛盾を解決するために生まれたのが、前作(3度目登場・ほぼ冬眠中)。
    今回は、コールドスリープから目覚めたアツシの生活が描かれています。

    何かの前兆なのか、そんなに起伏のある話ではないですが、教授になった田口先生や看護師長になった翔子ちゃんなど、脇役が出てくるたび、色々なことを類推して、桜ノ宮サーガ好きにはたまりません。

    欲を言えば、幼いアツシが好きだったシトロン星人こと、加納警視正(2022年にはもう警察庁を退官してるだろうな~)にも出番をください。。。

  • 「バチスタ」から10年後くらいのモルフェイスの領域の続編である
    この作品。コールドスリープから目覚めた佐々木アツシ、
    頭はコールドスリープ中に睡眠学習で天才、体の成長は
    多少は実年齢より少しは成長が足りていないが普通。しかし肝心な
    心はまだまだ子供。このちぐはぐな頭脳、体、心が学園生活や
    私生活などで周りの人とかかわることでうまく調和していく・・・。
    個性あふれる登場人物がたくさん出てきますが、やっぱりあの
    名物コンビが出てきました。まぁもともとつながりのある方々ですしね。
    結局目覚めの部分はどうなったんだろう。・・・次回作があるのかな。

  • ブクログ様より献本いただきました。

    『モルフェウスの領域』の続編であり、『医学のたまご』の前になる話ですね。なので主人公は佐々木アツシであり、彼の一人称作品です。
    前作で凍眠から覚め、右目に続いて失いそうだった左目の治療を終えた後、精神の成長を促すためにも中学二年に編入させられます。編入時は十八歳であるにもかかわらず、凍眠によって築きえなかった人間関係を修得するために。
    睡眠学習によって頭の中身は大学生以上。それでも凍眠の事実を公表することなく生活するために学校のテストも態度も偽装するかのごとく生活する主人公ですが、やはりそれだけでは終わらないのです。
    入れ替わるようにして凍眠に入った前任システム管理者の残した問題は、そのまま主人公が決断せねばならない問題に。
    凍眠したスリーパーが目覚めた時、以前の自分に戻るのか、それまでの記憶を抹消をして別人として生きていくのか。凍眠した事実は公表するべきか。
    知識はあっても経験がなければ、それは頭でっかちの机上の空論になりかねません。主人公はそれを実感しながら少しずつ成長していきますが、同級生も見守る周囲の人々にも疑心暗鬼だったり好敵手だったり。この辺の関係が海堂さんならではだなと思います。一筋縄でいかない人々ばかり出てくる感じです。
    常に厳しく乗り越えることを求められる中でどこか逃げ道や抜け道が用意されているのですが、それに気づくのも本人次第。正解だろうと間違っていようと自分で考えて選択することを要求される海堂さんの世界は、少し厳しくて、それでいて気づいた者には優しい、そんなちょっとツンデレ感のある世界だと思います。

  • ※ブクログ様から、献本を頂きました※

    【感想】

    前作となる『モルフェウスの領域』は、

    人間の死の解明や、近年の医療問題を、
    ミステリーを絡めて、娯楽作品化した、
    一連の、桜宮サーガの中においては…、

    生命の根源を、主眼としている点で、
    『ジーンワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』と
    『ナイチンゲールの沈黙』とをつなげ、
    さらに、『医学のたまご』へと導く、
    SF要素も加味した異色の作品でしたが…、

    その続編となる本作品で、
    更なる深みへの展開を期待して読むと、
    肩透かしを受けるかもしれませんね…。

    本作品は、
    コールドスリープ、から目覚めた、
    佐々木アツシくんを主人公にした、
    等身大の、ふつぅの、学園モノ小説でした。

    とは言え…、
    小学生~高校生までの、情緒多感な時期を、
    まるまる(5年間)隔離されていた少年が、
    目覚めた後、大人として社会復帰するには、
    その時間を、リアルに体験する必要がある、

    そのためにふつぅの学園生活を描くことは、
    次回作以降、
    新たな未来の桜宮サーガを紡いでいくには、
    必要かつ大切な、
    ‘つなぎ’の作品なのかもしれませんね…。

    作中で、他人よりも、
    ゆっくりと年を取ることにもなるアツシと、
    対して、他人よりも、
    早く年を取り、寿命を終える佳菜の存在は、
    作品のアクセントとしても、とてもよぃ、
    カウンターパートになっていたと思います。

    個人的には、
    決して嫌ぃなジャンルではありませんが…、
    海堂さんの作品の、コアな読者の皆さんが、
    一連の、桜宮サーガから期待するモノ?は、
    本作品の中には、なぃかもしれませんね…。

    評価は、わかれそぅですが…、
    ボクは、ふつぅといぅことで…。

  • 母からもらった本

  • 人工凍眠から目覚め、新たな生活を営む佐々木少年、ただ医療センターで暮らし、そこには眠り続ける美少女、涼子、以前眠っていた時ひとり面倒をみてくれた少女だ。
    難病で後遺症と戦う為、眠っていた佐々木、目覚めた後、ミッションを命ずる上司といえる西野や仲間達と繰り広げるストーリーを描いた作品であるが途中で中だるみ感が生じてしまった。

  • モルフェウスの領域の続編


    前作は碧い湖の底で、コールドスリープの少年をお世話する女性のしっとりとたお話だったのに。

    主人公が変われば、ここまで爽やかな青春群像撃になるのかと、驚いた。

    コールドスリープから目覚めた少年と、
    その周りの友人、支える大人たち。

    学園祭、学校生活、そして西野さん、佳奈ちゃん…

    めっちゃワクワクして読み進めて。

    最高の読後感。


    海堂先生、すごい。

    スリジエセンターと並ぶ、大好きな一冊になりました。

  • 田口先生、久しぶりです。凍ってる彼女はどうなるのか、気になります。

  • 青春物か

  • 結構好きかな。
    テンポがよい。ただ、ちょっとクセがあるので、海堂作品読み慣れてないと途中でロックするかも。、

  • 前回2014/11/30読了済み。ラストを覚えていなかったので再読できた。
    アツシ君のその後どうなった?

  • ちびっ子だったアツシくんが大きくなった…!

  • 『ナイチンゲールの沈黙』で登場し、『モルフェウスの領域』では世界初のコールドスリープにあった佐々木アツシくんが目覚め。
    随分忘れているところもあったから、モルフェウスあたりも読み返してみたい。
    学校の同級生仲間も個性があって面白いが、田口先生、曾根崎伸一郎教授、如月看護師他なじみの登場人物もちらちらと顔を出してくれて楽しかった。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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