カブキブ! (3) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
4.13
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本棚登録 : 406
レビュー : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041013632

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  • すったもんだありつつも、文化祭での公演「三人吉三」は大盛況!
    歌舞伎に馴染みのない人々にも楽しんでもらえたと手応えを感じたクロ。
    3巻では文化祭の成功、阿久津と白銀屋との関係、蛯原の苦悩、クロの家族について、そして次なる舞台、新入生歓迎会へ向けて…と盛りだくさんな内容が描かれています。

    誇りをもって黒衣の仕事をやっているクロ、かっこいいなぁ!改めて、一番大人なのはクロだなぁとか思ったり…

    蛯原を知らないうちにがんじがらめにしているもの。
    そんなことはおかまいなしに、持ち前の巻き込み力でクロは蛯原を「白浪五人男」の代役に引っ張り込みます!
    蛯原がなんだかんだで真摯に、そして実は楽しそうに参加しちゃってるのではないかと…(笑)
    クロと蛯原との会話のシーンもほほえましい一場面です。
    蛯原のプロとしてのカブキブへの反感は理解できるけど、クロや阿久津たちと歌舞伎をやることで気付けることもあるのではないかなぁと思います。カブキブと蛯原、これからどう絡んでいくのだろう…

    ともあれ、「白浪五人男」!戦隊モノのようでかっこいい演目だ…!(泥棒だけど…)
    4巻は新入生、新しい風が入ってくるようで、楽しみなような不安なような…早く続きが読みたいです!

  • 文化祭、大盛況でよかったです。舞台に立っている彼らの歌舞伎に対する気持ちの変化が伝わってきたし、舞台を見守る周囲の人達の反応も心温まるののがあって感動。
    だんだん、カブキ同好会のメンバーたちの家庭環境なんかも見えてきて興味深くなってきました。
    主人公のわりに黒衣の立場そのままにストーリーでも裏方に徹しているクロだったけど、今回はサイコさんのおかげ?で家族関係がいろいろわかりました。サイコさん、イイ人です。丸ちゃんとのやりとりに爆笑。
    阿久津の母親もすごかったけど、サイコさんも個性的。

    でも、話のカナメはやっぱり阿久津と蛯原かな。イオフィエル、相変わらずおバカで面白いです。でもとても人をひきつける魅力があって、天才肌。
    対照的に蛯原は正統派で努力家ですよね。互いに相手には無いものを持ってる感じ。
    「三人吉三」もいいけど「白波五人男」もいいですね~
    だけど、毎度のことですがやっぱりトラブルが起きてしまってどうなることかとハラハラさせられることに。
    梨園の、プロの役者として、さまざまなプレッシャーを背負っている蛯原の葛藤が痛いほどでした…
    日本の誇る伝統文化を担っているというプライドが蛯原にはあります。
    ここでクロの機転のきかせ方が素晴らしかったです!「お前が持ってた菌だ!」にはウけました。ウイルスとトンボに訂正されてたけどww

    格式高い伝統芸能である歌舞伎だけど、クロのつくる歌舞伎の舞台は、楽しくて面白い大衆芸能という本来の姿で、これは意義深いです。歌舞伎にまるで馴染みのなかった人達まで巻き込んでどんどん広がる、高校生ならではのパワーが素晴らしくてとっても眩しいです!
    そして、気がつけばあちこちで恋の花も咲いていて、こっちの展開も気になります。

    3巻もとても意味ありげな終わり方で、めちゃくちゃ気になります。まさかの金髪碧眼ww
    楽しみすぎる…!

  • 3巻は蛯原巻かなと予想してみたけれど、半分以上は阿久津巻だったかな。
    どっちも気になる案件だっただけに、それぞれが少しずつ進行していき、二人のことが少しずつ解き明かされていく描写に逸りながらページを繰った。
    1,2巻が怒涛の展開だっただけに、少し中だるみの感はなきにしもであったが、その実大切なことがたくさん盛り込まれている巻でもあったと思う。阿久津くんの出自も、蛯原くんの懊悩も、そしてクロのことも。

    たまたま入った学校に、梨園の御曹司や歌舞伎経験者がいるなんて!と最初の設定では思ったが、そういうこともあるのかもしれん。もはやそうでなければ。彼らの存在がなければこの物語は成り立たない。と思えるくらいに彼らの存在感がでかい。
    阿久津くんの魅力もさることながら、この話はもしかしたら蛯原くんいなければ成り立たないのではないかな?
    いや、成り立たなくはないだろうけれど、まったく違ったストーリーになっているのかも。
    歌舞伎が大好きで、楽しく歌舞伎をやりたいと思っていた主人公のクロ。彼がいるだけでは、世界はそこで、高校の部活の楽しい歌舞伎で完結してしまっただろうから。
    そこに疑問を投げかける蛯原くんの存在は、歌舞伎に対する造詣に深みを与えているように思う。阿久津くんの存在もそうなのかも。

    二人のやるお嬢とお坊のシーンがとてもいい。
    蛯原くんの懊悩を見ていると、なんとなくだけど、「昭和元禄落語心中」を思い出した。なんとなくだけど。

    そして、雪のちらつく歌舞伎座を前にした、クロと蛯原くんの邂逅のシーンもよいですね。蛯原くんはいずれ、クロの存在によってその雁字搦めから解放されるだろうか。クロにはそんな魅力があって、そこがこの物語の魅力でもある。

    惜しむらくは、3巻を最後まで読み終える前に4巻の表紙を見てしまったことだ。
    3巻の最後の1行の破壊力を、自ら殺してしまったのが悔やまれる。

  • それぞれのキャラのバックグラウンドも少しずつ深く見えてきて、さらに魅力が増してきた!
    そして、ちらほらと恋の影も!!
    楽しみすぎる。



  • やっぱり続きが気になって…結局読むことに。

    阿久津の生い立ちの謎、かたくなな梨園の御曹司、蛯原仁がなぜ心を閉ざしているのか、そして黒悟の家族のこと、次々と明らかになったこの巻。

    お約束のように、歌舞伎同好会の舞台は、直前に大波乱が起き、今回はいよいよ御曹司との共演が実現する―か?

    といったところだけれど。

    やっぱり、江戸言葉ってかっこいいなあ。
    それをよく通るいい声で聞くって、胸のすくことだろう。
    なんか、『昭和元禄落語心中』を思い出した。
    お嬢吉三、お坊吉三のBL的な色気にあてられたせいかな?

  • 影響受けやすい私…。

  • 好きなんだから、楽しくやろうよ、やりたいよ。

    文化祭公演の成功を、時間つぶしに来たマーチングバンド部の保護者の視点で描くところからこの巻は始まる。文化祭の後から次の年の新入生歓迎会まで。阿久津はまったく、と笑いたくなるエピソードに、演劇部のスター芳先輩とトンボのふんわりエピソード、見え隠れするクロの家庭事情、そしてとうとう阿久津の背景が明らかに。同時に仁の苦悩もより深く描かれて、とにかく盛りだくさん。

    祖父の白銀屋さんも言っているけど、仁の背負っているものはたくさんありすぎる。せめて阿久津のような軽やかさがあれば、と思うけど、彼にも荷物はあるのだ。クロにだって、トンボにだって、何かしらあるように。好きだから、という気持ちだけで、楽しくできるのはいつまでなんだろう。

  • アニメでの白浪五人男のシーンを思い出したり、大晦日の阿久津の訪問シーンだったり、アニメ見返したくなる!

  • 黒悟達がカブキ同好会で頑張っている姿、面白いです。
    そこに歌舞伎役者の仁がどう絡んでくるのか期待していましたが、やっと出て来ましたね。
    さて、どうなることやら…

  • 2017/10/28
    御曹司も救って。
    芸のためにも楽しんで欲しい。
    いくつか歌舞伎役者の出てくる小説を読んだけど、みんなこぞって歌舞伎にとりつかれてる。
    歌舞伎って不思議。
    歌舞伎また見たいな。
    そしてやっぱり私はトンボが好き。

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著者プロフィール

榎田ユウリ(えだ ゆうり)
東京都出身の小説家。 一般小説を書く時は「榎田ユウリ」名義、BL小説を書く時は「榎田尤利」名義と使い分けている。
2000年『夏の塩』でデビュー。榎田尤利名義では「魚住くん」シリーズ、「交渉人」シリーズが代表作。
榎田ユウリ名義では、2007年から始まる「宮廷神官物語」シリーズ、「カブキブ!」シリーズ、「妖琦庵夜話 」シリーズ、「死神」シリーズなどが代表作となる。

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