団地と移民 課題最先端「空間」の闘い

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 156
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041013885

作品紹介・あらすじ

そこは外国人、高齢者をネトウヨが襲う「空間」と化していた。
団地は、この国の“未来”である。
外国人実習生や排外主義者の問題を追い続ける著者が、日本だけでなくテロ後のパリ郊外も取材し、日本に突きつける!!

団地。そこは、かつて「夢と希望の地」だった。
しかし、いまは都会の限界集落と化している。高齢者と外国人労働者が居住者の大半を占め、
さらにそこへ“非居住者”のネトウヨはじめ排外主義者が群がる。
排外主義的なナショナリズムに世代間の軋轢、都市のスラム化、そして外国人居住者との共存共栄……。
団地はこの国の課題最先端「空間」となっていた!!
厳しいこの現実に負けずに、“一緒に生き続けること”を実践している各団地の取り組みを私たちは“日本の未来”に出来るのか? 
この国の“これまで”と“これから”を浮き彫りにする、地べたからのルポルタージュ!!

感想・レビュー・書評

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  • 団地出身者として興味深く読みました。
    私は埼玉の武里団地に幼少時にいましたが、おそらく同じような課題を抱えているのではないかと。
    団地に限らず、これからの日本で解決していくべき課題なのでしょう。

  • エコノミスト掲載201957
    日経新聞掲載2019511

  • ルポルタージュ。

  • 移民を認めない日本も移民国家になりつつあること
    その受皿が団地であること
    ゴミ問題はどの団地でも起きていて多くはルールを知らないことやうわさが原因であること

    起こりつつあることを客観的に知ることができる

  • 千葉県松戸市の常盤平団地にかつて所縁があった。聞いた話だが、かの地ではセオリーに反し、1階住戸が圧倒的に人気なのだという。足腰の弱い老人には、出入りの容易な1階が好まれるのだ。
    そのような高齢化、そのあげくの孤独死、また外国人住民の増加による軋轢。そういった話題が、「団地」という言葉と結び付けられるようになって久しい。本書は、それらについてのドキュメントである。
    そういう意味では、意外性や新しい知見は皆無である。予想したとおりのエピソードが、幾重にもひたすら紡がれるだけだ。ただ、それを丹念に拾い集めて記したところに本書の価値がある。その仕事の丁寧さは折り紙つきだ。
    こういう現状がある→だからこうしよう(すればよい)、ということについては書かれていない。高齢化と貧窮と人口減が急速に進む日本社会は、たぶん、もう手遅れなのだろう。

    2019/7/26読了

  • 自分も団地出身なので懐かしく読めた。昔の団地は確かにオープンでにぎやかな場所だった。知り合い家族がたくさんいて、こどもは人の家で遊んでいたものだった。今では団地は孤独死と外国人差別の象徴的な場所となってしまったようだが、団地コミュニティの復活を促す活動も行われている。年を取ったらまた団地に暮らしてそういう活動をしてみたいと思った。

  • 人種差別やマイノリティの秀作ノンフィクションを次々に発表している著者の最新作。丁寧な取材と人間に対する温かい眼差しは一貫しており、どの作品を読んでも啓蒙される。団地と移民という今世紀からの問題について勉強になった。

  • 団地に外国の方々が相当数入居しているという事は、ニュースでもよく見ていましたし、高島平なんかは学生の入居を促進して活性化を図っているという事も聞いていました。
    今現在の団地事情と言うと正直関心無かったというのが正直な所であります。

    本書は団地の黎明期から、団地妻のちょっぴり下世話な話題。そして高齢化、老朽化。外国人労働者の受け皿としての団地。フランスの移民と団地事情。盛りだくさんの内容を若干駆け足で書かれています。
    現在の問題の一つは、外国人住民と日本人住民との軋轢です。これはとても想像しやすいですね。言葉、風習の違いから擦れ違いが生じてしまい、反目が発生して結果外国人を排除する方向に流れてしまう。しかし超高齢化する団地の希望は外国人居住者増加による若返りです。
    外国人労働者(留学生)の困窮解決の為団地の空き部屋の供給と、高齢化による住民の孤立。住民同士のコミュニケーションさえしっかり取れればどちらの解決にも一番近道だと思います。
    現状、日本が安い労働力としてしかアジアや南米の人達を見ていないのは明らかです。しっかり手順を踏んで来ている外国人に関しても非常に冷たいです。
    これから2040年には空き家率が40%を超えると言われています。4割が空き家の方がよっぽど不用心です。しっかり日本に根付いてもらって、お互いに新たな価値観を作っていく方が絶対に建設的だと思います。
    ちなみに広島で団地の清掃を生業としている画家「ガタロ」さんが登場します。数年前にドキュメンタリー番組で特集されていたんです。団地が出来てから50年位ひたすら掃除で生活しながら、掃除用具の模写をし続けている画家です。知り合いでもなんでもないけれど知っている人が出てきて妙にうれしかったです。

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000153048

  • 東2法経図・6F開架:365.3A/Y62d//K

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著者プロフィール

1964年生まれ 『ネットと愛国』で注目、最近作は『「右翼」の戦後史』。

「2019年 『愛国という名の亡国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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