季節はうつる、メリーゴーランドのように

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 187
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041013984

作品紹介・あらすじ

お互い季節を名前に持つ夏樹と冬子。 「日常の謎を解く」という、二人だけの共通の趣味を持つ二人の関係は、夏樹の片想いの上に成り立っていた……。きらめくような一年の結末とは。 究極の片想いミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • 「冬 記念写真小考」
    二人だけに通じる単語。
    日常で少し疑問に思う事はあったとしても普通の人なら気にしない事ですら謎として解き、勝手な解釈になる事もあるだろうが互いに見解を言い合えるのは楽しそうだな。
    彼が彼女に語らなかった本当の謎解きの答えは一体何だったのか気になるが、あの日の何処からが嘘だったのかも気になるよな。

    「春 菜の花、コスモス、月見草」
    彼氏が隠していた事は。
    最初のキセツで少し強引ではあったかもしれないが、二人共納得しようしていたのであれば彼の行動は残酷な物であったろうな。
    別れた期間があり復縁するまでの間も二人が会っていたのであれば、何故態々二股をかけるような事をしたのか分からないが最低な人だというのは確かだな。

    「夏 夏の産声」
    毎年忘れていた誕生日。
    人間観察が得意なのと人の誕生日などを覚えているというのは別の話だと思うが、友人であるのであれば少しぐらい覚えていてもいいのでは。
    彼女の名前の由来を時間もかけず完璧に当てた彼であっても、相手の家庭事情までは流石に簡単には解くことが出来ない内容だったな。

    「秋 夢の国にきみは怯える」
    迷子の子供の親を探し。
    名演技過ぎて彼女の小さなミスすらも見落としてしまっていたが、それ以外は完璧にこなせたのは叔母である彼女が傍にいて安心したからなのだろうか。
    彼が何故早い段階で迷子という可能性を捨てたのか疑問に思っていたが、キセツの際に廃遊園地という単語が出てやっと意味が分かった。

    「冬 季節はうつる、メリーゴーランドのように」
    何年もかけて決めた事。
    彼はキセツを通じて彼女に自分の気持ちを伝えようとしたのか分からないが、きっと彼女と共になるのは何か違うと思ったから最終的に違う相手を選んだのだろうな。
    彼女が彼の気持ちに気付くのが少し早ければ違う未来があったのかもしれないが、最後にこれまでの想いを告げたからには今後二人の関係が交わる事は無いのだろうか。

  • 伏線がかなり散りばめられていた。殺人も起こらず、ミステリーとしては気軽に読める。ただ、恋愛ものとして評価は低い。登場人物にあまり共感できない..ミステリーのタネも恋愛も現実寄りの作品でした。

    東野さんに比べると、感動要素に欠ける。

  • いや~、自分もすっかり騙されてしまいました。夏樹は冬子に「好きだ」と告白しようとしているのだと、亜季は夏樹の妹でもうすぐ結婚する予定なのだと・・・。タレーランシリーズでもそうでしたが、会話や描写が巧妙でそう思わせられてしまうんですよね(特に亜季との電話で両家の顔合わせについて会話するシーンがその真骨頂だと思う)。後から読み直せばところどころおかしな言い回しや描写があるので注意深く読み込んでいけば「おやっ」と気づくことはできるのかもしれませんが、それほど気にせず読み進めてしまうのでまんまと騙されてしまった。
    冬子の仕組んだ自傷事件や迷子事件も同じく騙されてしまったわけなのですが、この2つは各章のなかで完結する出来事であるのに対して冒頭の2つは本作全編に仕込まれた仕掛けでこちらのほうが壮大ですね。
    本作のキーワードとなる「キセツ」についても終始夏樹が冬子に対して優勢であったのが、物語の終盤、夏樹の結婚に関して冬子が完膚なきまでなキセツを披露したことも全編を通して前フリ~オチ(例えが適切ではないかもしれませんが)という構図が成立していてなかなか興味深いものがあります。
    それにしても結婚を決めたはずの夏樹と亜季の関係はどうなるんですかね? 亜季が抱えていた「自分を見てくれていない」という想い、夏樹はつねに傍観者であったという描写は、なにか夏樹はとんでもなく非人間的な存在であったのかもと思わせるようなラストには、あ~、自分にもそういう似たような(ズルい)面が少しあるなと見透かされたような気になってしまいました。

  • 奇妙な出来事に説明をつける、キセツ

    ところどころに散りばめられた違和感が
    最後につながる
    読み手もキセツ!!

    どうしてもほしいもの、以外はどれも同じ
    と、言うような表現があったけど
    まさにこれ、と思った

  • 不思議なミステリー。
    作品内に登場する場所が印象的で、
    ついつい深掘りしたくなってしまう。

  • 毎回章ごとに、ええええとか、そういうことかあああと言ったような気がします。笑
    この本の土台は恋愛。ミステリーがとても面白かったですが、やっぱり土台は変わりません。
    夏樹がずっと冬子を想う気持ち。友達だったからこそ言い出せなかったのかなあと思いました。
    途中で「月見草」というお花が出てきましたが、冬子の解釈を聞く前に、気になって自分で調べてみました。
    「打ち明けられない恋」
    この言葉を見てああ、これかなと自分なりに解釈していたのですが…冬子の解釈も素敵でした。。。
    最後もやっぱり亜季って婚約者だったのか、って。
    妹だと思い込んでましたから 笑
    この作品にはずっと驚かされっぱなしでした。
    とっても面白い作品だと思います。

  • 今やれることは、後悔がないようにしよう!そのように自分に問いかけているような本でした。出来るだけ若い人に読んで欲しい本ですね。
    使い古された言葉だけれど、やらない後悔よりもやって後悔する方が良いは、当たっている!!!
    37歳になると後悔していることが1つや2つではない。だからこそ、これからの人生を自分のしたいように生きよう!

  • 何がどんなに分かったって、自分だけが分かっていても意味はない。分かりあえていなければ意味がない。

  • 男性視点の女性向け恋愛話し。多分ミステリーなんだろうけど、かなり重点が恋愛より。
    長く一人を思い続けることが女々しいとは思わないけど、この主人公はかなり女々しい。とにかく女々しい。ヒロインもなかなかな性格。
    ミステリーは事件性のない日常的なものがほとんどなので、血生臭くないミステリーが好きな人にはいいのかも。

  • うーん。。。話としてどうだろうな。序盤は悪くなかったけど、その後の展開が今ひとつ。

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著者プロフィール

岡崎 琢磨(おかざき たくま)
1986年生まれ、福岡県出身。京都大学法学部卒業。元々ミュージシャン志望であったが作家を志すようになり、大学卒業後に福岡県に戻って執筆を続け、第10回『このミステリーがすごい!』大賞の最終選考に『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』が残った。手直しして刊行されたところ、大ベストセラーとなり第1回京都本大賞を受賞。のちに「珈琲店タレーランの事件簿」シリーズ化された。
ほかにもミステリ作を多数刊行しており、新刊に『夏を取り戻す』『九十九書店の地下には秘密のバーがある』。

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