- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041013984
作品紹介・あらすじ
お互い季節を名前に持つ夏樹と冬子。 「日常の謎を解く」という、二人だけの共通の趣味を持つ二人の関係は、夏樹の片想いの上に成り立っていた……。きらめくような一年の結末とは。 究極の片想いミステリ!
感想・レビュー・書評
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「冬 記念写真小考」
二人だけに通じる単語。
日常で少し疑問に思う事はあったとしても普通の人なら気にしない事ですら謎として解き、勝手な解釈になる事もあるだろうが互いに見解を言い合えるのは楽しそうだな。
彼が彼女に語らなかった本当の謎解きの答えは一体何だったのか気になるが、あの日の何処からが嘘だったのかも気になるよな。
「春 菜の花、コスモス、月見草」
彼氏が隠していた事は。
最初のキセツで少し強引ではあったかもしれないが、二人共納得しようしていたのであれば彼の行動は残酷な物であったろうな。
別れた期間があり復縁するまでの間も二人が会っていたのであれば、何故態々二股をかけるような事をしたのか分からないが最低な人だというのは確かだな。
「夏 夏の産声」
毎年忘れていた誕生日。
人間観察が得意なのと人の誕生日などを覚えているというのは別の話だと思うが、友人であるのであれば少しぐらい覚えていてもいいのでは。
彼女の名前の由来を時間もかけず完璧に当てた彼であっても、相手の家庭事情までは流石に簡単には解くことが出来ない内容だったな。
「秋 夢の国にきみは怯える」
迷子の子供の親を探し。
名演技過ぎて彼女の小さなミスすらも見落としてしまっていたが、それ以外は完璧にこなせたのは叔母である彼女が傍にいて安心したからなのだろうか。
彼が何故早い段階で迷子という可能性を捨てたのか疑問に思っていたが、キセツの際に廃遊園地という単語が出てやっと意味が分かった。
「冬 季節はうつる、メリーゴーランドのように」
何年もかけて決めた事。
彼はキセツを通じて彼女に自分の気持ちを伝えようとしたのか分からないが、きっと彼女と共になるのは何か違うと思ったから最終的に違う相手を選んだのだろうな。
彼女が彼の気持ちに気付くのが少し早ければ違う未来があったのかもしれないが、最後にこれまでの想いを告げたからには今後二人の関係が交わる事は無いのだろうか。 -
伏線がかなり散りばめられていた。殺人も起こらず、ミステリーとしては気軽に読める。ただ、恋愛ものとして評価は低い。登場人物にあまり共感できない..ミステリーのタネも恋愛も現実寄りの作品でした。
東野さんに比べると、感動要素に欠ける。 -
奇妙な出来事に説明をつける、キセツ
ところどころに散りばめられた違和感が
最後につながる
読み手もキセツ!!
どうしてもほしいもの、以外はどれも同じ
と、言うような表現があったけど
まさにこれ、と思った -
不思議なミステリー。
作品内に登場する場所が印象的で、
ついつい深掘りしたくなってしまう。 -
今やれることは、後悔がないようにしよう!そのように自分に問いかけているような本でした。出来るだけ若い人に読んで欲しい本ですね。
使い古された言葉だけれど、やらない後悔よりもやって後悔する方が良いは、当たっている!!!
37歳になると後悔していることが1つや2つではない。だからこそ、これからの人生を自分のしたいように生きよう! -
何がどんなに分かったって、自分だけが分かっていても意味はない。分かりあえていなければ意味がない。
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男性視点の女性向け恋愛話し。多分ミステリーなんだろうけど、かなり重点が恋愛より。
長く一人を思い続けることが女々しいとは思わないけど、この主人公はかなり女々しい。とにかく女々しい。ヒロインもなかなかな性格。
ミステリーは事件性のない日常的なものがほとんどなので、血生臭くないミステリーが好きな人にはいいのかも。