判決はCMのあとで ストロベリー・マーキュリー殺人事件 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2014年9月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041014158

作品紹介・あらすじ

裁判がテレビ中継されるようになった日本。中継から誕生した裁判アイドルは全盛を極め、裁判がエンタテインメントとなっていた。そんな中、裁判員として注目の裁判に臨むことになった生野悠太だったが!?

感想・レビュー・書評

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  • 色々ダジャレ好きだなぁと思いつつ読了f^_^;
    裁判をエンタメ化してテレビで生中継、傍聴人も1000人規模…フィクションなんだけど虚実入り混じってておもしろい!
    裁判の長期化や裁判員制度の欠点、一般市民の法律への無関心等考えさせられる箇所もありつつ、裁判員アイドルやら、裁判を生中継したりスポンサーつけたりやりたい放題。でもありそうで怖い気もする。
    それにしても悠太、アイドルを振り回しすぎやしませんか!?まほっちが可哀想。
    これドラマ化したら楽しいかも☆悠太は古川雄輝くんで脳内再生されました。

  • 裁判がテレビ中継されエンターテインメント化された近未来の日本を描きます。
    そこで生まれた裁判アイドル(裁ドル)CSB法廷8。
    このだじゃれを伝えたいために作者はがんばったような気がします。笑
    中身はねえ、裁判員制度について結構考えさせられるよ。
    20170930

  • いろいろな意味で青柳碧人さんらしい作品.
    全体的なテンポの悪さと,設定や周りのキャラクタが非常に変わっている一方で主人公やヒロインが没個性で魅力がないのがマイナス.これは「朧月市役所妖怪課」と同じ印象で,一気に読み進めるのがツライ.「浜村渚」シリーズはヒロインも変で魅力的なので,それだけでグッと面白くなっているのだけど.
    その一方で設定のぶっ飛び方は他の人には書けないであろう中々のものなので,どちらかといえばTVドラマや舞台などの脚本にして映像化・舞台化すれば今の司法制度への皮肉も込めた社会的な作品となって,そこそこ面白くなりそう.

  • 裁判官の一般市民感覚離れ、裁判員制度導入も法律のハードル高さに敬遠されるという現在の問題について、テレビ放送や裁判アイドルの起用などでエンタメ化することで注目を集める社会。
    この時点できな臭いと思いながら読み始めてたけど、やはり。
    誰もがなりたいと思うようになった裁判員制度だが、不本意で採用された悠太が他の裁判員とともに、エンタメ業界に揉まれながら真剣に事件を見つめはじめる。
    裁判とは司法とは誰のためのものか。
    法廷8というダジャレに最後まで気づけなかった。。。
    81冊目読了。

  • 設定が面白くて一気に読めた。ただ主人公の生野悠太が女として許せない!!

  • 一市民の意見として。
    裁判などに多くの人が興味を持ってくれる事は、とてもいい事だと思うがパフォーマンスにしてはいけないだろう。
    犯人を野放しにして無罪の人間が罪を被り生きるのは間違っているうえ、もし逮捕し起訴したはずが再び犯行が行われたらどうするのだろう。

  • テレビの人気番組になった裁判中継。裁判員経験者からアイドルグループが生まれ、番組を盛り上げる。注目の人気ビジュアル系バンドのメンバー間の殺人事件の裁判員に選ばれた青年の日常の変化、審議、マスコミ、司法、視聴者。

    そもそも刑事事件ってミステリーの人気ネタなわけで、裁判員制度って、如何にそこからエンタメ要素を排除するかで出来ていたのかって思いました。まじめな裁判員たちでした。

  • 裁判員裁判をテレビ中継する世界。中継される番組は既にエンターテインメント化しCSB法廷8という裁判員出身裁ドルが…主人公は突然裁判員に選ばれた25歳の人材派遣会社社員。コメディではありますが意外にも内容はしっかりとした法廷もので「市民感覚」とか、いろいろと考えさせられることとなりました。事件に関してはそんないい加減な状況で裁判まで持ってくるなよって感じですがまあコメディなので。ストーリーとしては上手くまとまっていて楽しめましたが、恋愛要素は不要というよりマイナスに感じます。なかった方が良かったと思います。

  • 浜村渚の計算ノートを書かれた作者さんの作品。裁判の中継がテレビでエンタメ化され、キャラのある裁判員さんは芸能界に入る世界(パラレルワールド)。アイドルグループもCSB法廷8。完全に48グループの流れですよね。いやー、面白い。

  • (2018-07-27L)(2018-08-16L)

  • 裁判員裁判がテーマになっていたので序盤で読むのを断念

  • 文句なしに面白かったです!法廷ものとしても十分楽しめるのですが、裁判が完全にエンターテイメント化して、テレビ中継されている世界なので、3人の裁判官と6人の裁判員が3ヶ月(1クール)にわたって一つの事件を担当し、法廷からの生中継で高視聴率をかせぎだします。
    テレビ中継に至る経緯にはなるほどと思わせる説得力があり、読んでいて引き込まれました。もしもテレビ中継されることになれば、書かれているような展開になるのかもしれません。よい面もわるい面も含めて、人が人を裁くということを、改めて考えさせられました。

  • こんな時代がきたら嫌だ。

    テレビじゃないと一般市民の考えを変えられない?
    この本自体が、一般市民が法について考えるきっかけになると思う。

  • 裁判が中継される話。

    裁判の内容は忘れてしまった(笑)

    陪審員たちが事件の真相を理解しようとする間に、それぞれの生活もテレビによって変わる話。

    メディアって怖い

  • 文庫版に追加になった、解説を読むのが目的。

  • ラノベっぽいので一瞬敬遠したのですが、
    東川篤哉さんの帯に釣られて買ってしまいました。
    (「東川作品よりこっちの方が面白そう!」って奴です)

    それと前にいた職場で法律を扱っていたもので、
    法律関係の小説にはついつい手を出してしまうという点も
    購入を後押ししたのでした。

    まぁ、設定から主人公の行動、各キャラの言動にいたるまで、
    全くもってリアリティのかけらもなく、
    完全なるフィクションだなぁという感じですが、
    法廷をエンタテイメントにするという発想を突き詰めたのは
    単純に面白かったですね。

    行列のできる法律相談所という番組が
    ほとんど法律を扱わないのが不満だった自分としては、
    こういう法律バラエティがあってもいいなぁと
    普通に思った次第です。
    ま、法務省が認めるわけないとは思いますけど。

    しかし面白い設定を思いついたものだなぁと思います。
    法務省が法曹ならぬ放送とタッグを組み、
    国民が興味を持つ事件について1クール12回で番組にするという
    ふざけた設定ながら、実際にあったら面白そうな、
    そんな設定なのです。

    そこに法廷アイドルとして、
    CSB法廷8(しーえすびーほうていえいと)なる
    アイドルグループが絡んでくるあたり、
    悪ノリもいいところなのですが、
    まぁ設定が設定だけにそれすらも受け入れられちゃいます。

    実際の裁判員制度とはかなり異なる描写だらけでしょうけども、
    ちょっと裁判員制度に興味があるというレベルの方であれば、
    面白半分で読んでみても良いかなとは思います。

  • 裁判員制度がエンタメ化したらこうなりそう。面白かった。アイドルグループ名が秀逸。

  • 141225読了、

  • 課題本にならなければ読むことはないであろうジャンルのミステリ。
    裁判のバラエティー化という世界観で物語を書くときに、あえてこの制度に批判的な人物を主人公に置くことで、読者を置いてきぼりにすることを避けているのは親切設計で良い。
    事件そのものは単純な構図なので、ミステリとしての面白さを求めては肩透かしを食らう。
    凶器についても、そこまで引っ張るほどかなと言うのが正直なところ。
    伏線はしっかりと張られているのでまあ及第点かな。
    これも青春ミステリなのかな…
    ああ辛い…

  • テーマというか設定はとても面白くてよくできていると思うが、微妙。惜しい感じがする作品でした。

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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