朧月市役所妖怪課 号泣箱女 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041014172

作品紹介・あらすじ

あああ-悲哀に満ちた泣き声とともに箱の中から現れる妖怪・箱女。出現したショッピングセンターの調査に向かった妖怪課職員・宵原秀也の前に、ド派手な女三人組が現れた。彼女たちこそが、今、世間をにぎわす謎の民間妖怪退治会社"揺炎魔女計画"。妖怪課の方針とは違い、妖怪を手荒に扱う危険な連中だ。そんな奴らの活動の背後に、なにやら市議会を巻き込む陰謀の影が…!?秀也の前に数々の謎と市政の壁が立ちはだかる。

感想・レビュー・書評

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  • 敗戦時に、GHQの命令で日本中の妖怪がある一箇所に封じられている、
    という設定が面白すぎます。
    超自然と日常が渾然一体になっているのって個人的に好きだ。
    20170930

  • シリーズ第二弾。
    ここへ来て、敵の出現!
    市長に敵対意識を向ける市議。
    その理由も笑える。
    揺炎魔女計画もユル過ぎる。
    ド派手で、怒りを煽るような話し方が鼻につく
    そして、秀也が名指しで呼ばれた理由も明らかになる。
    最初に憑かれた妖怪の「長屋歪」も
    何気に協力してくれて微笑ましい。
    今回のマユツバ帖外伝の一休さんも笑えた。
    そして裏で動いていた者たちが表に出てきますぅ
    まさか、そんなことになろうとは!

  • 妖怪のエピソード自体はおもしろいんだけど、悲しいほど登場人物に興味が持てない。話も時間がやたらと前後して読みにくい。

  • シリーズ物第2弾ですがもうすっかり忘れてましたf^_^;妖かし系も好きだったんですが今回はハマらず…あれぇ⁇って感じでした。
    それにしても箱に詰められて号泣する女…実際見たら気絶するな(笑)
    今後のストーリーも続くようなので忘れないうちに読みたいです。

  • シリーズ二作目。取りついてしまった長屋歪を封じるために顔に呪文を書いている主人公は、相変わらずのお役所仕事の市政に振り回されながらも果敢に妖怪たち及び民間の妖怪退治会社と対峙します。今回は支部の人たちと一緒に行動することもあり、それぞれが持っている特技(?)を上手く使っていると感じました。最初の設定がものすごくしっかりと計算されて作られているんでしょうね。取りついている長屋歪はもはやもう戦力の一つです。彼が出てくるのがなんだか微笑ましいです。今後どんな展開を見せて収束していくのか先がとても気になります。

  • 「朧月市立朧月西高校、壁蝙蝠封印解きの件」
    封印が解かれ選ばれた住処。
    他人を侮辱するのは良くない事だが、彼は軽口のつもりかもしくはその場を和ませる為の冗談だったのかもしれないのにな。
    二人だけの問題なら、隠し通すか面と向かって話し合いをすればいいが今回は間に狡賢い者が絡んだせいで厄介な事になったのだろうな。

    「大型ショッピングセンター・ゴルゴン朧月、箱女出現の件」
    夜な夜な泣く彼女。
    ただ泣いているだけなら害はいのかもしれないが、近付くと物をぶちまけるのは少しやっかいだな。
    何故彼女は封印でなく、退治する事にしたのか何か動機となる事があるだろうから気になるな。

    「市長私邸前、茫黒玉滞留の件」
    役所内にいる裏切り者。
    どうして彼女が封印されていた者や別の場所で暮らしていた者を移動させたのも気になるが、何故その話にのったかの方が気になるな。
    仲間を疑いたくない気持ちは分からなくもないが、ここまで証拠や条件が揃ってしまうと信じざる得ないよな。

    「朧月市妖怪条例改正案、議会へ」
    追い詰められたのは。
    彼等がやりたかった事は、単純であるが確実に彼を貶める行為であり証拠も撮られたとなると言い返せないよな。
    ただ彼等がやったという証拠が出れば、全ての話が覆るのではないかとも思ってしまうな。

  • ファンタジー。ミステリ。妖怪。
    軽く読める。終盤は政治的な陰謀が蠢いていたが、妖怪の事件解決に絞って、軽さを追求しても良かったかも。
    続きが気になる終わり方ではありました。

  • 結人、やっかいだけど、なんかかわいい。市役所のほうでは、陰謀が渦巻き、妖怪課もピンチです。さてどうなるのか、次巻に続く・・・。

  • 長屋歪と相棒のような関係になっていたりと、妖怪課に上手く馴染んできています。
    ただその分大きな驚きが無くて、マンネリ気味。

  • 妖怪たちよりも人間たちがおこなう事の方が、よほどたちが悪い感じ。そして否応なく政争に巻き込まれる公務員の悲哀。

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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