透明カメレオン

著者 : 道尾秀介
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年1月30日発売)
3.51
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  • レビュー :229
  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041014288

作品紹介

冴えない容姿と“特殊”な声を持つラジオのパーソナリティの恭太郎はある雨の日、行きつけのバーでびしょ濡れの美女に出逢う。ひょんなことから彼女の企てた殺害計画に参加することになる恭太郎だったが――。

透明カメレオンの感想・レビュー・書評

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  • その声を聞くと誰もが振り返るほどの"美声"の持ち主である桐畑恭太郎は深夜ラジオのパーソナリティをしている。
    恭太郎が放送終了後に毎日足を運ぶ店は輝美ママが営む(?)「if」
    そこに集う、百花、石ノ崎、レイカ、重松。
    ある日、三梶恵(ミカジケイ)と名乗る女性が現れ、「if」の面々は彼女に振り回されていく。

    前半はなかなか読むスピードがあがらず…
    切ないラストに、一気に引き込まれた。

    道尾さんの本はこれが11冊目。
    道尾さんの本のタイトルは、読んでみて初めて「なるほど~!」と思う。
    今回もしかり!

  • おもしろかった。
    頭の中では、恭太郎は中島ヒロトさんの設定でずっと読んでた。
    (ヒロトさんの容姿がちんちくりんだとは決して思ってない。)
    読みやすくて優しくてハートウォーミングな話だった。
    泣ける、感動って聞いたので、図書館で借りた。
    最後は確かに良かったけれど、泣くほどではない。
    話をだいぶ作りこんである感じがして、
    ”あぁ、真実はこうだったのね”、のオンパレード。
    とはいえ、あれは嘘だった、真実はこうだった、ということが判って「えぇっ!」って驚くというほどのこともない。だってそこらじゅうに違和感あるし。
    あと、クライマックスの山の中のシーンが、ハチャメチャ過ぎやせんかね…。
    あと、なんで”透明カメレオン”をタイトルに持ってきたんだろうか…。
    なんかあれか、どうしても動物入れなあかんかったんか。。。

    なんやいろいろ書いたけど、

    おもしろかった   どないやねん

  •  読み終えてネット上を検索してみると、本作は大変評判がよく、道尾秀介作品の中でも好きな作品に挙げる人が多いという。確かに、これはかつてないテイストだった。そして、読み終えてみれば、やっぱり道尾作品だったのだ。

     主人公はラジオのパーソナリティを務める恭太郎。その声と裏腹に、冴えない容姿であることは、リスナーには秘密。ある日、行きつけのバー「if」に、恭太郎のファンだという美女、三梶恵が迷い込んできた。それがすべての始まりだった。

     成り行き上、恭太郎のみならず、「if」の輝美ママ、常連客たちも恵の計画に巻き込まれるのだが…おいおい、こんな計画普通断るだろうし、つき合う義理もないだろう。「if」に集う面々は変わり者だなあ。序盤はその程度に感じていた。

     読み進めながら、おやと思う。物騒な計画なはずなのに、なぜかコメディタッチで、キャラが立っている。これまでの道尾作品は、胃をキリキリさせながら読み進めることも多かったが、すいすいと楽しく読める。これはどうしたことか。

     後から思えば、そこかしこに伏線はあったし、恭太郎は何かを掴んでいるらしい。しかし、教えてはくれない。いよいよ敵の懐に突入するに当たり、ラジオ局の餅岡さんや「if」の面々も力を貸してくれる。お人よしばかりだな。さすがに緊張感が増してきた。

     それなのに、冴えない恭太郎の必死のアタックは、申し訳ないけど笑ってしまった。おそらく命がけだったというのに。どう切り抜けたかは、読んでください。

     そんなの聞いてねえという真相が徐々に明らかになるのだが、本当の衝撃は解決後に用意されていた。えええええぇぇぇぇぇ!!!!! ここまでコメディタッチだったのにそりゃないぜ道尾さん…。久々に「斬られた」感を味わったのだった。

     道尾さんご自身の、ある作品にテイストが似ていないこともないか。しかし、作品名は挙げません。そういえば、ラジオを聴かなくなったな。

  • *ラジオのパーソナリティの恭太郎は、冴えない容姿と“特殊”な声の持ち主。今夜も、いきつけのバー「if」で仲間たちと過ごすだけの毎日を、楽しくて面白おかしい話につくり変えてリスナーに届ける。恭太郎が「if」で不審な音を耳にしたある雨の日、びしょ濡れの美女が店に迷い込んできた。ひょんなことから彼女の企てた殺害計画に参加することになる彼らだが―。陽気な物語に隠された、優しい嘘。驚きと感動のラストが心ふるわす―*

    ああ、やっぱり道尾秀介さんだ。その一言に尽きます。哀しくてやるせないけど、温かくて泣けてくる。全ての伏線がぴたりとはまる、ラストのどんでん返しが秀逸過ぎて放心。

  • ラストの衝撃!!
    言葉が出ない・・・しばらく固まってしまった。

    終盤まではなんだかぐだぐだしていて、伊坂幸太郎バリのドタバタ劇かなと。
    やっと読み終わるわ、ヤレヤレ。
    って思っていたら。

    これはすごい。
    やっぱり道尾秀介作品だな。
    大好きだった、初期の頃の作品の感動を思い出した。

  • 道尾秀介が書く物語だし楽しみだな!、と期待して読み始めたんだが・・・。
    この作品、好きじゃないな。
    ラジオのパーソナリティと彼の行きつけのバーの常連客たち、そこへ一人の女が転がり込んできて・・・。
    この女の性格が、どうにも好きになれない。自分勝手で厚かましくて、現実に知り合いで居たら「オレの半径5mに入ってくるな!」って言いたくなるタイプ。もっとも、こういうのが好みの人も居るだろうから、そのへんは個人の好みの問題だと思うけど・・・。
    まぁ、この女のせいで読んでても楽しくないんだよなぁ。

    軽くコメディ的な要素もある小説なんだけど、この女に対する嫌悪感と、主人公・桐畑恭太郎を応援する気持ちがグチャグチャになってしまって、話に身をゆだねることも出来なかった。
    五章から構成される本書、スピード感にもやや欠ける。コメディのような描写もあるのに、スピード感が無いから気持ちよく笑えないし、酔えないんだよなぁ。

    ところどころ挿入されている、ラジオ番組での「しゃべり」の内容。これは良い味を出してる。ラストで、この「しゃべり」の内容がコロッと転回されるのもちょっとしたサプライズで好感だった。

    「早く読み終えて次の本でも読もう!」と、惰性で読みすすんできたところ、ラスト20ページは、さすがに道尾秀介、技を仕掛けてた。
    うん、あの悪戯は伏線だったのか!とか、台詞の一つ一つに伏線が隠されていたり・・・。泣ける要素もあって、一気にヒューマンドラマのノリになった。
    この辺は好みなんだけどなぁ、女の性格が最後まで変わらなかったのはなぁ、嫌なんだよなぁ・・・などと、読了後、ちょっとモヤモヤ感。

    ☆3個

    「BOOK」データベース~

    ラジオのパーソナリティの恭太郎は、冴えない容姿と“特殊”な声の持ち主。今夜も、いきつけのバー「if」で仲間たちと過ごすだけの毎日を、楽しくて面白おかしい話につくり変えてリスナーに届ける。恭太郎が「if」で不審な音を耳にしたある雨の日、びしょ濡れの美女が店に迷い込んできた。ひょんなことから彼女の企てた殺害計画に参加することになる彼らだが―。陽気な物語に隠された、優しい嘘。驚きと感動のラストが心ふるわす―。

    確かに優しい嘘なんだけど、女の性格がやっぱり好きになれないな。なんとなくコメディタッチの描写で、ラスト20ページでヒューマンドラマに仕上がってるけど、どっちつかずの印象になってしまってる。
    全編、後半のノリなら☆5個なんだけど・・・。

  • こういうの!こういう道尾さんのお話をずっと待ってました!

    ラジオのパーソナリティを務める、その見た目とはあまりに不釣り合いな、耳にした人が思わず振り返るような美声の持ち主、桐畑恭太郎が主人公。
    そのギャップがキーポイントになって物語がどんどん進行していく。

    エンタテイメントがっつりなんだけど、でもそれが楽しい。んなわけあるか!な展開満載、バカバカしくて痛快、可笑しくてでも優しくて、そして切なくてあったかい。
    泣けちゃうんです。

    道尾さんの書くこういうお話が大好きです。
    ちょっと暗いうら悲しいお話ばっかりじゃなくて、もっともっとこんなのを書いてほしいな~。

    『カラスの親指』が好きな人は楽しめること請け合い。

  • 泣けちゃった。

    弱さをさらけ出して、助け合って、

    格好いいじゃん

  • 何となく非現実的で、作り話っぽい軽さを感じながら読んだが、結末でのどんでん返しがとても切なく、いとおしいものを感じさせてくれた。変わりたいと願うための嘘が、つらい事実にあっても生きていける現実をつくってくれる、そんなことを想った。
    15-189

  • ホワイトデーの今日も馴染みの店「if」に入ったラジオパーソナリティー桐畑恭太郎。輝美ママに常連の百花のイタズラに引っ掛かり、常連の石之崎のあとに来た初めて見る十八、九の女の子は放心状態で「コースター」と呟きそのまま帰っていった−

    ◆「笑うハーレキン」以来の道尾作品2作め、この2作しか読んでないからいつもこういうカラーかわからないけど凄腕の刑事やら探偵やらスパイみたいな技術があるわけじゃない、「一般人巻き込まれ」型。前半、わけのわからんイタズラが繰り返されて何の意味あるのかとちょっとイライラ。
    でも、嘘は塗り重ねて二転三転。「嘘だ」と思っても助けにいったみんな、最後の最後にあかされた真実に…。・゚・(ノД`)・゚・。

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