不完全なリーダーが、意外と強い。 「チーム」だからこそ、できることがある (ノンフィクション単行本)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041014295

感想・レビュー・書評

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  • リーダーの役割について記載ありました。ビジョンを描くこと、弱みは見せても良い、人に頼ること。
    関わる人が多ければ多いほど、人を動かす力が求められる。

  • 組織論、リーダー論に関して非常に整理されている本、という印象。
    普段仕事をしている中で感じていて、納得できることばかりだった。ISAKを資金0の中から立ち上げた人の言葉は重い。

    *自分一人で抱え込まない
    *10年かかってもやり遂げたいものか?
    *縁を大切にし、礼儀を大切に
    *Milestoneを適切に置いて、チームを成功に導く
    *全ての仕事には価値がある。必ず理由を明確に。

  • チーム運営には信頼が一番大事ね。そして、信頼しているとチームメンバーに伝えることはもっと大事ね。

  • インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢を設立した小林さんの著書。
    その設立経緯等について体験も交えて色々書かれていることを期待したのですが…そういう本ではありません。
    残念ながら、ただのハウツー本に毛が生えた程度。

  • 「Early small success」という言葉や同様の考え方はこれまでもよく見聞きしてきたが、これまで以上にその重要性を深く理解できた。
    ISAK設立前のサマースクール実施がチームの内外にいかに良い影響を与えたか、ストーリーとしてすっと頭に入ってきた。

  • すんばらしい内容です。自分自身の経験から、著者のリーダーシップに対する考えに大いに共感する部分が多かった。一方、私と著者の大きな違いはリーダーとして実践しているか、していないか、の点。
    「リーダーはこうあるべきだ」という自分の考えがほぼそのままこの本に文字に落とし込んであって、しかも著者の具体例もあるから、他人に説明する際にも説得力が増す。
    また、著者のような偉業をなしとげている方でも、やっぱり完璧はない、ということを知ると、少し安心するし、励まされる。

    それでも部下をもつマネジャークラスのポジションを経験したことないひとにはほとんどピンとこない内容だろうな。。

  • ・不完全な自分を認める。だから、他の人に感謝できる。
    ・不完全な分野は捨てる。だから、やるべきことに集中できる。
    ・不完全な部分を伝える。だから、チーム力が上がる。
    ・チームは、リーダーが「自分の能力をあきらめること」で強くなります。逆に「自分は何でもできなくてはいけない」と思い込むリーダーはどうなるか。すべてを自分でコントロールしがちです。すると当然うまくいかないことが出てくる。メンバーも、自分の能力を発揮できる場が少なくなるので、充実感を味わえないし、成長のチャンスも奪われてしまいます。
    ・何でもかんでもできるようになろうと思ったらダメだ。何かで一流になるためには、何かをあきらめなくてはいけない。
    ・「自分の能力を特化する分野」は、自分で気づくのではなく、「あなたは○○が得意ですね」と、人から指摘されることによって気づくことも多いのではないでしょうか。

    ・挫折や失敗は、チームのなかで能力を発揮する、あるいは将来リーダーとしてチームをまとめていくときの、大きな糧にすることができるはずです。
    ・チームが力を発揮するためには、リーダーがメンバーから「共感」と「納得」を得ることが大切だと思います。私が困難に遭遇したときにメンバーが私を支えてくれるのも、共感と納得をしてくれているからかもしれません。

    ・否定的なことを言われたときには、その「言われた言葉」をまともに受け取ってしまうと精神的につらい。そこで「なぜこの人は、こんなことを言うのだろうか?」というように、「その人がそういう言動をする背景」に、意識を向けるようにしたのです。

    ・優れたリーダーの共通点は、一見「自分ではどうしようもない」と思える問題を「どうしようもない」とは考えないことです。

    ・自分から新しいものを作りだしていく力は、叱られることでは育たないと思うのです。そういった力は、リーダーがその人の長所や強みに目を向け、伸ばしていくことによって育つものだというのが私の考えです。

    ・「自分がやるべきことがまだ見つからない」という方にオススメしたいのは「まず行動する」ことです。「動き続ける」ことです。

    ・何かを始めるときに待ち構えている社会的なハードルは、実はそれほど高くはないのです。もしかしたらいちばんのハードルは、自分自身が勝手に心の中に設定してしまっている「気持ちのハードル」なのかもしれません。

    ・Early small success : 早い段階で小さな成功を積み重ねることが大切

    ・運は落ちているものではありません。手繰り寄せるものです。手繰り寄せることによって、自分たちの運命が切り開かれていきます。

    ・悲観は気分に属するが、楽観は意志である。前向きな気持ちがメンバー全員に伝播する。大きな困難に直面したときでも、チームとして楽観敵に状況に向き合うことができるようになります。

    ・Things happen for reasons.すべての出来事には意味がある。これは、プロジェクトがうまく進まないときに思い出したい言葉です。大きな問題が発生したときに問われるのはリーダーの心持ち。起きてしまったことは、今更どうしようもありません。起きたことをネガティブに捉えるのではなく、ポジティブに考えたほうが未来に対してpルアスになります。物事がうまくいかないことがあっても、「この失敗は将来の成功の布石なんだ」と考えるようにしているのです。

    ・リーダーがメンバーに安心して仕事を託すことができないのは、メンバーとのあいだで価値基準を共有できていないから。リーダーは価値基準は示すけれども、管理はしないことが大事。

    ・本物の自信を持っている人は、「私はこれが苦手で、全然ダメなんです」ということをためらいもなく言える人。弱みがあっても、それを補って余りある強みがあることを、自分自身でよくわかっているからです。生身の自分に自信があるから、心に鎧をまとわなくてもいいのです。けれども、そんな人ばかりではありません。だからこそ、自分にも弱みがあることをメンバーが隠さずに言える「チームとしての雰囲気作り」が大切になるのです。「人は弱みがあるのが当たり前。だから弱みの部分だけに目を向けて、その人を否定したり、評価を下げることは決してしない」

    ・チームメンバーの仲がいいことは大切だと思うけれども、同調(他に調子をあわせること。他人の意見・主張などに賛同すること)によるチームワークではなく、協調(互いに協力しあうこと。特に、利害や立場などの異なるものどうしが協力し合うこと)によるチームワークでなくてはいけないと考えています。

    ・一緒に働いているメンバーの気持ちや動きを察しながら、有機的に仕事ができることーこれは実は日本人ならではの強みなのかもしれないと思うことがあります。日本人を中心としたチームを作るときには、これを活かさない手はありません。

    ・What's next? 次の目標設定がうまくいかないと、チームは失速してしまうのです。もし目標を達成しそうになったら・・・その時点で、またすぐに新しい目標を設定することが大事です。次に設定するべき目標やビジョンのヒントは、今の自分たちの活動の中にあるのです。

  • 著者の行動力には感心する。

    のは、さておき。リーダーシップに関する本すべてに関して思うこと。
    どうして、リーダーシップについての本を書くのは、大きな結果を残した人ばかりなのだろうか。もっと普通の結果しか出してないような、別に有名でもない人が書いた本があってもいいような。

    そうしないと、リーダーシップを発揮すること=偉業を達成することだと誤解されかねないと思う。

    まあ、普通の人が著者だと、説得力に欠けて本が売れないのかもしれないけれど。


    『普通の人が語る、普通のリーダーシップ』

    出したら読む人いるかな…。

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著者プロフィール

学校法人ユナイテッド・ワールド・ カレッジISAKジャパン代表理事。
経団連から全額奨学金をうけて、カ ナダの全寮制高校に留学中、メキシコで圧倒的な貧困を目の当たりにする。
その原体験から、大学では開発経済を学び、国連児童基金(ユニ セフ)のプログラムオフィサーとしてフィリピンに駐在。
ストリートチルドレンの非公式教育に携わるうち、リーダーシップ教育の必要性を痛感する。
帰国後、6 年の準備期間を経て、14 年に軽井沢で全寮制国際高校を開校。
17 年にユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)へ加盟し、現在の校名となる。
東京大学経済学部卒、スタンフォード大学教育学修士。
15 年、日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー大賞」。
17 年、イエール大学グリーンバーグ・ワールド・フェロー。
19 年 Ernst&Young「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤージャパン大賞」など受賞多数。

「2020年 『世界に通じる「実行力」の育てかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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