ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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レビュー : 951
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041014516

作品紹介・あらすじ

あらゆる悩み相談に乗る不思議な雑貨店。そこに集う、人生最大の岐路に立った人たち。過去と現在を超えて温かな手紙交換がはじまる……張り巡らされた伏線が奇跡のように繋がり合う、心ふるわす物語。

感想・レビュー・書評

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  • H29.11.25 読了。
    ・今年、映画化もされた話題作ということで、読んでみた。ノスタルジックな風景やファンタジー要素を含んだ作品でそこそこ面白かった。
     最後まで何かあるんじゃないかと、期待していたが…。私にとっては残念な作品でした。

  • 映画化されたので、記念にトップページへ持ってきました。
    評判もいいようですね。

    祝・文庫化☆
    とてもいい感じでした!
    どなたにも、オススメできます~。
    この作者にしては珍しい?画期的ほのぼの系(変な表現ですが)
    といっても‥

    どんな悩みの相談にも乗るナミヤ雑貨店。
    その仕組みとは‥?
    ナミヤ雑貨店の主人・浪矢老人が、店名との洒落で始めた事だった。
    子供からの無邪気で調子のいい相談が多かったのだが。

    ある夜、金を盗んで逃走中の若者3人組が、廃屋に逃げ込む。
    雑貨店だったらしい建物の中には、40年も前の雑誌などがあった。
    郵便受けに「初めて相談します」という手紙が投げ込まれ、面白半分に返事を書いて牛乳箱に入れる。
    すぐに返事があり、それもとても真摯に受け止められていた‥
    不思議に思いつつも、また返事を書きたくなる彼ら。

    オリンピック出場を目指している選手だが、恋人が重い病気のため、看病に専念するかどうか悩んでいるという女性。
    歌手を目指したが目が出ず、家業を継ぐかどうか、迷っている青年。
    妻子持ちの男性の子を妊娠してしまったという女性。
    親が借金を抱えて夜逃げしようとしている男の子。
    養い親を助けるため、水商売を続けようかと考える若い娘。

    ナミヤ雑貨店の主の息子は、老いた父親にある頼み事をされる。
    三十三回忌のときに、一度だけ、悩み相談を復活してほしいというのだ。
    そして、昭和から平成へと、年月は進み、日本の様子も変わっていく‥

    不思議な連鎖が起きるエピソードのたたみかけ方が上手く、現実味のある相談と、ちょっとしたユーモアで、飽きさせません。
    すべてがハッピーエンドというわけではなく、切なさや思いがけない展開もありますが。
    読後感は良いですよ。
    人の関わり方はけっこうややこしいので、再読にも耐える内容。
    いつかまた読むのが楽しみです☆

  • 悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。
    そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。
    廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。
    時空を超えて過去から投函されたのか?
    3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが…。
    次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。
    悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?


    単純に、3人が未来の事実を知っている事から、
    あらゆる難問を解決していくのかなぁ?
    と読みだしてみたが、過去の店主、児童養護施設、悩める相談者、
    そして悪事を働いた3人がそれぞれ大きく絡んでくる。

    伏線だらけの短編が物語が進んでいく毎に、
    パズルのピースが揃っていくかのように、気持ちよく回収されていく。

    東野先生の作品は、ミステリもいいが、SF作品もかなり面白い♪

    心がふわっと温かくなる、そんな作品だった(*^-^*)

  • 2020年2月18日、読み始め。
    2020年2月24日、読了。

    悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。
    そんなところから始まる物語。

    場面が1980年代になったり、2010年代になったりと、ちょとついていけない感があった。
    30年前の相談者と現在の人物が、手紙をやりとりするなど、リアリティーがなさすぎるのが、残念。

    ともあれ、ビートルズのことが出てきたりして、細部は楽しめた。

  • ナミヤ雑貨店の奇蹟 東野圭吾さん

    2020年名刺代わりの小説10選に入る1冊となりました。

    1.本書内容
    ナミヤ雑貨店。近所の子供たちの悩みを聴く。
    「テストで100点とるには?」
    「先生にあなただけの問題をつくってもらいましょう。」

    いつしか大人たちも店主に相談することになります。
    店主は最期に息子に託すのです。
    「33年後の回忌に一度だけナミヤ雑貨店を開店してほしい。当時の人たちはその後どのように生きたのか?少しは役立てたのか?」
    と。

    33年後の現在すでに閉店したナミヤ雑貨店。
    窃盗でたまたま逃げ込んだ少年たち。
    彼らもまた初代店主同様に、他者の悩みに向き合うというもの。

    2.読書後
    2020年。世界が急変してしまいました。
    哀しい出来事となりました。
    もしも、私たちがナミヤ雑貨店さんの店主に悩みを打ち明けるならば、何を相談することになるのでしょう?
    私たちは、文字にすることもはばかってしまい、空白の悩みの手紙を投函するかもしれません。

    時代、年齢年代に限らず、私たちには私たちが自身で決めて歩むことが許された人生が存在します。
    それ自体もまた奇蹟(感謝な出来事)だと捉えることもできます。

    3.最後に
    ナミヤ雑貨店の店主は、もともとクスノキ機械で働いていました。
    それから約10年の月日が流れて、東野圭吾さんは『クスノキの番人』執筆されました。

    クスノキ。岩波国語辞典によれば
    「常緑高木。材は堅く香気がある」とあります。
    常に青々とし、凛と構え、幹は堅く、そして周囲に気を届ける存在と解釈することもできます。

    物語とは読み手の想像で広げることのできる世界。
    改めて作家のみなさんに感謝します。

    #読書好きなひとと繋がりたい。
    #東野圭吾さん好きと繋がりたい。



  • あたたかく優しい。そんな物語だった。
    時空を超えて交わされる悩み相談。
    けっして飛び抜けた知識があるわけでも人生経験があるわけでもない3人が、一生懸命に考えた末に書いた返事は、相談者にとって人生を大きく左右するものになっていく。
    稚拙とも思えるような回答も、そこに返事を書いた者が全力で考えた末の思いだと伝わるからこそ、相談者の心を動かしたのだろう。
    人生は白紙の地図。
    100人いれば100通りの地図があっていいはずだ。
    そして、それらには価値の差はない。
    生きていればいろいろなことがある。
    思いがけない出来事も、予想もしなかったアクシデントも。
    けれど、それでも明日を信じて前に進んでいくことがきっと大切なのだ。
    派手さはないけれど読み進んでいるうちにどんどん引き込まれていく。
    読み終わったあとには、優しい思いと明るい希望が残されている。
    そんな物語だった。

  • 私の中では、
    東野圭吾作品でベスト3に入る名作!
    この本に出会えて良かった。

    ミステリーばかり読んでいたけど、
    こんな素敵な物語も書けるって、
    どんな頭脳を持っているんだろう?笑

    小説で泣けるってことを、
    この本を読み知りました。

  • 短編のようで少しずつ繋がっている感じ、とてもよかったです。
    最後に全部が繋がってスッとする。
    さすが東野圭吾さんって感じ。
    どの話も心があったかくなるような、読んで満足って思える本でした。

  • 不思議な作品
    この作家の新しい世界。
    時空空間を超える!

    泣ける。
    映画も見たけど、原作以上に仕上がってる、
    出演する役者がすごく良かった。
    音楽が今でも心で鳴る。
    映画というのが
    作品より視覚、聴覚、色彩で
    より創りあげる。

    また撮影地が聖地になってる。
    牛乳箱もあるし
    映画そのままのものがあるし、もちろん写真も撮れます。

  • ナミヤ雑貨店の奇蹟 東野圭吾

    平成26年11月25日初版
    平成29年 9月30日36版

    令和元年10月 9日 読了

    先般行われました第3回wakayama読書部にて
    部長であるワタクシが
    「東野圭吾って読んだ事ないんですよー」
    って言ったら

    読書部顧問であるタカタカさんが
    スッと持って来られたのがこのナミヤ雑貨店の奇蹟の文庫本だったわけです。

    まあ奇蹟って呼んで良いような出来事が
    アメリカ映画のごとく都合よく描かれている作品…

    ではありますが涙が止まりませんでした!

    この世は奇蹟で出来ている。

    この絶妙な奇蹟のバランスの上でぼくらは
    泣いたり笑ったり怒ったりしているわけで

    これこそ神の御業といえるわけで

    ぼくらはただ知らないだけで…

    今までもこれからもこの奇蹟を
    嫌ってほど味わって生きて行けば良いんだろうね。

    素晴らしい作品でした!

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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