ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 8189
レビュー : 778
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041014516

感想・レビュー・書評

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  • 映画化されたので、記念にトップページへ持ってきました。
    評判もいいようですね。

    祝・文庫化☆
    とてもいい感じでした!
    どなたにも、オススメできます~。
    この作者にしては珍しい?画期的ほのぼの系(変な表現ですが)
    といっても‥

    どんな悩みの相談にも乗るナミヤ雑貨店。
    その仕組みとは‥?
    ナミヤ雑貨店の主人・浪矢老人が、店名との洒落で始めた事だった。
    子供からの無邪気で調子のいい相談が多かったのだが。

    ある夜、金を盗んで逃走中の若者3人組が、廃屋に逃げ込む。
    雑貨店だったらしい建物の中には、40年も前の雑誌などがあった。
    郵便受けに「初めて相談します」という手紙が投げ込まれ、面白半分に返事を書いて牛乳箱に入れる。
    すぐに返事があり、それもとても真摯に受け止められていた‥
    不思議に思いつつも、また返事を書きたくなる彼ら。

    オリンピック出場を目指している選手だが、恋人が重い病気のため、看病に専念するかどうか悩んでいるという女性。
    歌手を目指したが目が出ず、家業を継ぐかどうか、迷っている青年。
    妻子持ちの男性の子を妊娠してしまったという女性。
    親が借金を抱えて夜逃げしようとしている男の子。
    養い親を助けるため、水商売を続けようかと考える若い娘。

    ナミヤ雑貨店の主の息子は、老いた父親にある頼み事をされる。
    三十三回忌のときに、一度だけ、悩み相談を復活してほしいというのだ。
    そして、昭和から平成へと、年月は進み、日本の様子も変わっていく‥

    不思議な連鎖が起きるエピソードのたたみかけ方が上手く、現実味のある相談と、ちょっとしたユーモアで、飽きさせません。
    すべてがハッピーエンドというわけではなく、切なさや思いがけない展開もありますが。
    読後感は良いですよ。
    人の関わり方はけっこうややこしいので、再読にも耐える内容。
    いつかまた読むのが楽しみです☆

  • 短編のようで少しずつ繋がっている感じ、とてもよかったです。
    最後に全部が繋がってスッとする。
    さすが東野圭吾さんって感じ。
    どの話も心があったかくなるような、読んで満足って思える本でした。

  • ブックオフで見てなんとなく買った本

    殺人事件のミステリーばかり読んでいたので、物足りないかなとも思ったが、すごく面白い内容でした。

    いろんな所から始まる話が、雑貨屋と養護施設を中心に繋がっていくのは、パズルがだんだん完成していくような感じに似ていてスッキリした。

    手紙の交流で人が成長していく、ちょっとした感動を覚える小説でした。

  • 読了後、とてつもない安心感と満足感に包まれました。

    本当に素敵なお話で、身近にこんな雑貨店があればいいのに…と思ってしまうほどです。
    本作を購入して5年ぐらい経ちましたが、もっと早く読んでおけばよかったと後悔しました。

    まず、手書きで執筆された手紙がほとんどですので、その段階から胸が熱くなりましたねー(笑)
    誰かに手紙が書きたくなりました!

    思春期の子どもにはもちろん、疲れている方や悩んでいる方にもオススメですね。

  • もう、反則だよね…どんどん登場人物や事柄が繋がるのが…本当に面白すぎるし、感動しすぎるし…この人天才だな…の一冊。映画は観てないが気になる。

  • H30(2018)11.19〜11.22
    なんて心のあったまる話なんだろうか。
    東野圭吾という人は魔法使いか。
    連作短編集の中ような構成だけど、それぞれがリンクし合って、あったかい世界を作り出している。

  • 自分にとって久しぶりのSFファンタジー東野圭吾。
    めっちゃ良かった!マイベスト圭吾1作品かも!感動した

    ナミヤ雑貨店はナヤミ相談室。
    奇妙な3人(強盗?)が逃げ込んだのは、時の狭間となった廃屋の雑貨店で、店のシャッターのポストに投函される悩み相談の返事を1m幅の店の脇道に置かれた牛乳箱に入れる。
    相談者のシリアスなナヤミとは裏腹に、軽快な回答をするナミヤ雑貨店。
    両者の掛け合いが面白い話からスタートする。

    様々な悩みを抱える複数の主役達が何かの不思議な力で結び付いていて、それがこの作品のタイトルにある奇蹟にも繋がる。

    最後の1ページは涙した。

  • 東野圭吾の中でも大好きな作品です。

  • 最後に全てが繋がるストーリー構成がとても好き。
    泣けるシーンもあり一気読みしてしまった。

  •  タイトル通り、“奇跡”の物語です。現実にはあり得ない“奇跡”のファンタジーです。
     色々な人が運命の輪でつながっている物語です。
    「袖振り合うも多生の縁」
    です。
     網の目のようにつながる人々の関係が神の眼で描かれていて泣ける。
     プロの作家の手腕はすごい。
     すごいといえば、浪矢雄治のおやじさんの回答がすごすぎます。
     若い時に人生経験を積んでいるのは分かりますが、頓智やユーモアのセンスも抜群です。
     さらに、冒頭に小犯罪を犯している三人組の人生相談の回答もレベルが高い。
     水商売の裏側を知っているとは、人生経験積んでいますね。
     それに、株を買ったら儲かるなんていう発想はとても私には出てこない。
     何せ私は投資なんて博打と同じだと思っているし、金儲けの発想は根本的にないのだ。
     この物語の登場人物はレベルが高すぎる。まあそれは作者のレベルを反映しているのでしょう。
     現実社会に通じていないと説得力のある小説は書けない。
     この物語の登場人物のレベルに遠く及ばない私も、こういった小説を読んで学んでいかないといけないのだ。

     
     浪矢家では、雄治―貴之―駿吾と代代わりが起こり、世代継承しています。
     第2章では、魚屋ミュージシャンの松岡克郎の家業問題が出てきます。
     私は松岡克郎の境遇に同情してしまいます。
     といっても私は好きなことをやって家を潰したのではなく、精神を病んで20年間も好きな読書すらできない状態になり、家を潰す羽目になったのでした。
     親から世代交代をして家を継いでいくというのは大変なことなんですね。
     家業だとか代代わりの話題になると敏感に反応して感傷的になってしまいます。
     家系を継承することができなかった私にとって本作品は二重の意味で泣ける物語なのです。
       http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20180214/p1

著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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