ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 8045
レビュー : 767
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041014516

作品紹介・あらすじ

あらゆる悩み相談に乗る不思議な雑貨店。そこに集う、人生最大の岐路に立った人たち。過去と現在を超えて温かな手紙交換がはじまる……張り巡らされた伏線が奇跡のように繋がり合う、心ふるわす物語。

感想・レビュー・書評

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  • 映画化されたので、記念にトップページへ持ってきました。
    評判もいいようですね。

    祝・文庫化☆
    とてもいい感じでした!
    どなたにも、オススメできます~。
    この作者にしては珍しい?画期的ほのぼの系(変な表現ですが)
    といっても‥

    どんな悩みの相談にも乗るナミヤ雑貨店。
    その仕組みとは‥?
    ナミヤ雑貨店の主人・浪矢老人が、店名との洒落で始めた事だった。
    子供からの無邪気で調子のいい相談が多かったのだが。

    ある夜、金を盗んで逃走中の若者3人組が、廃屋に逃げ込む。
    雑貨店だったらしい建物の中には、40年も前の雑誌などがあった。
    郵便受けに「初めて相談します」という手紙が投げ込まれ、面白半分に返事を書いて牛乳箱に入れる。
    すぐに返事があり、それもとても真摯に受け止められていた‥
    不思議に思いつつも、また返事を書きたくなる彼ら。

    オリンピック出場を目指している選手だが、恋人が重い病気のため、看病に専念するかどうか悩んでいるという女性。
    歌手を目指したが目が出ず、家業を継ぐかどうか、迷っている青年。
    妻子持ちの男性の子を妊娠してしまったという女性。
    親が借金を抱えて夜逃げしようとしている男の子。
    養い親を助けるため、水商売を続けようかと考える若い娘。

    ナミヤ雑貨店の主の息子は、老いた父親にある頼み事をされる。
    三十三回忌のときに、一度だけ、悩み相談を復活してほしいというのだ。
    そして、昭和から平成へと、年月は進み、日本の様子も変わっていく‥

    不思議な連鎖が起きるエピソードのたたみかけ方が上手く、現実味のある相談と、ちょっとしたユーモアで、飽きさせません。
    すべてがハッピーエンドというわけではなく、切なさや思いがけない展開もありますが。
    読後感は良いですよ。
    人の関わり方はけっこうややこしいので、再読にも耐える内容。
    いつかまた読むのが楽しみです☆

  • あたたかく優しい。そんな物語だった。
    時空を超えて交わされる悩み相談。
    けっして飛び抜けた知識があるわけでも人生経験があるわけでもない3人が、一生懸命に考えた末に書いた返事は、相談者にとって人生を大きく左右するものになっていく。
    稚拙とも思えるような回答も、そこに返事を書いた者が全力で考えた末の思いだと伝わるからこそ、相談者の心を動かしたのだろう。
    人生は白紙の地図。
    100人いれば100通りの地図があっていいはずだ。
    そして、それらには価値の差はない。
    生きていればいろいろなことがある。
    思いがけない出来事も、予想もしなかったアクシデントも。
    けれど、それでも明日を信じて前に進んでいくことがきっと大切なのだ。
    派手さはないけれど読み進んでいるうちにどんどん引き込まれていく。
    読み終わったあとには、優しい思いと明るい希望が残されている。
    そんな物語だった。

  • 短編のようで少しずつ繋がっている感じ、とてもよかったです。
    最後に全部が繋がってスッとする。
    さすが東野圭吾さんって感じ。
    どの話も心があったかくなるような、読んで満足って思える本でした。

  • H29.11.25 読了。
    ・今年、映画化もされた話題作ということで、読んでみた。ノスタルジックな風景やファンタジー要素を含んだ作品でそこそこ面白かった。
     最後まで何かあるんじゃないかと、期待していたが…。私にとっては残念な作品でした。

  • 会社の先輩が貸してくれました。久しぶりの東野さん作品。とても良かった!次々と話が繋がっていき、最後の最後で泣かされました。あの2人の大きな愛がこの奇蹟を起こしたんだと思う。

  •  空き巣に入った青年三人が転がり込んだのは、ナミヤ雑貨店と書かれた長く使われた様子のない小さな店だった。
    そのシャッターの郵便口から突然悩み相談の手紙が落ちてきた。そしてその手紙は現代から来たものではないらしく…

     東野さんの構成って改めて上手いなー、と思いました。設定はSF・ファンタジー系なものの、5つの話が徐々につながり最後に落ち着く過程はまさにミステリの技法そのもの。ミステリ的技法を使ってそのうえでしっかりと希望が描かれています。

     個人的には話にもう少しアクがあっても良かったかな、と思ったのですが、若者三人が知恵を絞り、過去からの重い内容の手紙にどう返信するか、
    決して甘い言葉だけじゃなく、というよりだいたい正直すぎる言葉で彼らは手紙に変身していくのですが、その言葉の飾りのなさが良かったと思います。逆に飾りがないからこそ、相談者たちも彼らの手紙の返信を無視できなかったのかな、と思いました。

     そしてナミヤ雑貨店の当主の思いも素敵でした。悩みに答えたもののあの回答でよかったのか、と苦悩したり、そうした優しい人から世代を超えこの奇蹟までつながっていったのかと思うと、また感じ入るものがあると思います。

    第7回中央公論文芸賞

  • ブックオフで見てなんとなく買った本

    殺人事件のミステリーばかり読んでいたので、物足りないかなとも思ったが、すごく面白い内容でした。

    いろんな所から始まる話が、雑貨屋と養護施設を中心に繋がっていくのは、パズルがだんだん完成していくような感じに似ていてスッキリした。

    手紙の交流で人が成長していく、ちょっとした感動を覚える小説でした。

  • これまで読んだ(そんなにだが…)東野作品の中でピカイチ。
    どんな悩みでも親身に答えてくれるナミヤ雑貨店と犯罪を犯して逃げ込んだ青年の奇想天外物語。
    短編集ながら、人物や出来事のリンクの仕方が絶妙で、パズルのピースをぴたりぴたりと当てはめて、壮大なかつ爽快。明るい未来を彷彿させるエンディング。

  •  時空を超え、悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇跡を起こせるのか。

     非現実的な設定にはじめは違和感を覚えつつも、ページをめくるごとにこの物語の世界に溶け込んでいる自分がいました。

     多くの人々の悩みに直面する中で、人と人とのつながりが広がっていく展開に心地よさを感じました。

     また、どんな悩みにも真正面から向かい合う姿がとても印象に残りました。

     人とのつながりを大切にするお店が玲和の時代にあっても残っていてほしいと思う今日この頃です。 

  • 最後がちょっと・・・なんでそうなるのかよくわからなかった。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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