チャイナ蜜柑の秘密 (角川文庫)

制作 : 越前 敏弥  青木 創 
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 91
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041014578

感想・レビュー・書評

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  • ロンドン警視庁のトレンチ警部登場

  • 作者のお気に入り作品らしいです。家具、服、全てが逆さにされた部屋で男の死体が発見。それも服に槍が二本さされており、男が何者かが分からない。派手な謎は好み。特殊な殺人現場が目を引きますが、登場人物の「濃さ」が目立つ気も。老害寸前というか老害のお方、悪女等、個人的においしいです。そして悪女と対峙するエラリー。国名シリーズは途中から設定変更が行われていることは有名ですが、このシーンはもはや別人。元々かっこいい方ですが、これはやばい(笑)解説には図が付いており、トリックを本文で理解できなくても安心。流石新訳。

  • 社会に対するなんらかの不満を表現するために
    一種のアートとして実行されるタイプの犯罪というものがある
    そしてそれに対峙する名探偵とは、往々にして
    批評家でもあるわけだ
    ここに登場する密室殺人では、被害者の着衣や家具の向きといった
    あらゆるものがあべこべに置き直されており
    一見して批評性がある
    しかも被害者は、どうやら死ぬ直前に
    チャイナ蜜柑(タンジェリン)を食べたらしいのだ
    誰もが知るように、1930年代の中国は
    植民地として搾取を受けていた
    つまり、この被害者は征服者に見立てて殺されたとも言えるわけで
    これにエラリー・クイーンが食いつかないわけがないのだった
    まあ結末は肩透かしなんだけど…

    しかしそれでも、神を信じるものにとっては
    看過できないだろう当時のアメリカの現実がここには描かれている

  • 間違えて第8作を買ってしまうという愚行。

    ホテル・チャンセラーの22階のある部屋で発見された男性の死体。
    部屋の中は「すべてが逆」になった不可思議な様相を呈しており、殺された紳士の身元を示すものは何も残されていなかった。
    部屋の所有者であるドナルド・カークは出版社を経営しており、有名な切手収集家でもある。
    カークの友人として晩餐会に招かれたエラリー・クイーンはこの奇妙な事件の解決に乗り出すが…。

    事件の発生から推理の直前まで、被害者が誰か分からない推理小説というのも珍しいですね。
    身元が割れない=殺された動機が分からないということであり、犯人探しが難航することは明らかですから。
    国名シリーズで密室のトリックが使われているのは本作だけらしいですね。
    ただし、一般的な密室とは一線を画した、いわば応用編と言えるでしょうか。
    こうした一捻りがエラリー・クイーン作品の魅力です。
    ストーリーの構成や事件の展開、登場人物の謎の解明、エラリーの推理、そしてお決まりのオチまで、淀みない筆致で書かれた一冊。
    読了後の満足感がたまりませんでした。

  • エラリークイーンの国名シリーズ、8作目。
    ユリイカ!細かい部分はさっぱりだったけど、犯人だけは当たりました。
    解説で密室トリックの図解がついてたのはありがたかったです。
    エラリーに対するお父さんのつっこみがいちいち辛辣で面白い。そしてエラリーとジューナのやりとりに和んだ。ジューナかわいいな!

  • ジャケ買いもこの本で8冊目となりました。
    この表紙(ジューナの出番!!)も満足。
    内容、イマイチわかりにくい~
    408Pの絵、早く気が付けばよかったのになんだか、???!?の場面が多かった…
    シュチェーション的にはワクワクなんですがね。

  • ドナルド・カークを訪ねてきた謎の男。応接室に通され待っている間に何者かに殺害される。応接室と秘書室をつなぐドアは何者かに施錠される。秘書室で仕事をしていたオズボーン。全てがアベコベにされている部屋の謎。被害者の両肩の袖から突き出た槍。被害者ね服から消えたネクタイ。ドナルドの宝石を所持していたアイリーン。

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プロフィール

フレデリック・ダネイ(1905-1982)、マンフレッド・ベニントン・リー(1905-1971)のいとこ同士のユニットのペンネーム。クイーン名義の処女作『ローマ帽子の謎』(1929年)以来本格探偵小説の旗手として多くの作品を発表。本作は「エラリー・クイーン・ジュニア」名義で発表された、少年探偵が主人公のシリーズ。

エラリー・クイーンの作品

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