本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041014745
作品紹介・あらすじ
ミステリ作家の「私」が住む“もうひとつの京都”。その裏側に潜む秘密めいたものたち。古い病室の壁に、長びく雨の日に、送り火の夜に……魅惑的な数々の怪異が日常を侵蝕し、見慣れた風景を一変させる。
感想・レビュー・書評
-
深泥丘でまどろむ一冊。
深泥丘を舞台に紡がれる世にも奇談な物語。
深夜二時、深泥丘病院、一人きりの病室、聴こえる妙な音。
ちちち…。
このシチュエーションからあれよと引き摺り込まれる。
夢のようでいて、でも現実っぽくて、そのぎりぎりの境界線を攻めてくる感じが好き。
ウグイス色の眼帯、ウグイス色のフレーム眼鏡、石倉医師(一)、(二)、(三)だとか、もう誰が誰だかどうでも良いぐらい。
何も考えず、何も追求せず、ただ奇談を楽しむ、それがまどろみを誘う。
そのまどろみがいつしかどろどろの深い眠りへと変わる。
ふぅ。たまらない体験。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作者が主人公の短編集です。話がすべて繋がっています。
綾辻行人が京都に住んでいるということで、京都をイメージして世界観を膨らませて読んでおります。
綾辻行人のTwitterの住所が「京都市某区深泥丘界隈」となっている所もかわいくて、愛が伝わります。
分かりやすく言えば「世にも奇妙な物語」に出てきそうなお話の数々です。
「得体の知れない何か」が発する「ちちち」とか「ぎゅああぁぁぁぁぁ」とか、ゾワッっとする音の表現だったり、言おうとしても発音できない名前の得体の知れない悪霊「✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎」だったり。
身近であったら、何だったんだろう?と疑問に思うちょっとしたホラー。
面白くて、スラスラとあっという間に読み終わりました。
「深泥丘奇談・続」を続けて読みますっ。 -
綾辻行人の作品は、館シリーズと
殺人鬼シリーズを読んでいる。
もっと怖い話を想像していたが、
伊藤潤二の漫画のようなイメージ
に近いような気がする。
私こと小説家と、掛かりつけにな
る病院との関わりを発端に、私は
怪奇な出来事に巻き込まれていく。
丘の側の路線で目撃したエピソード
は、目撃した物が何なのか想像を
掻き立てられた。
長雨の話、悪霊と憑き物落としの話
も印象に残った。
続編も書き溜めしているようなので
早く読みたい! -
いくつか読んできた綾辻行人作品とは少々毛色の違う「奇談」短編集ということで…
面白いといえば面白いけど、だからこそ、いつもの綾辻行人作品の謎解きを期待してしまい…。
体験した事ないけれど、既視感さえあるような薄気味悪い景色の描写が良かったです。
後半にはもう少しこの謎のカタチがハッキリするかな?と思ったけれどそこは個人の想像に委ねられる感じでした。とはいえ、主人公の記憶無さすぎでは、、?そんなでは執筆もままならないのでは…とちょっと不安になりました(笑) -
一見よくわからない擬音やフレーズ、独特な文章運びがあるにも関わらず、読みやすく、さくさく進んだ。
深泥丘病院と主人公を起点に進む連作短編。
不思議な点についての回収はなし。結局のところ何がなんだかよくわからないまま終わる。
日常に紛れ込むホラー的な小説は多々あるが、本作は迷い込んでるのかどうかもいまいちハッキリしてないのが乙だなぁと思った。 -
自分の住んでいる所の近くが舞台だからここはあの場所ね、となるのが良かった。ただ、面白くはなかった、、、
館シリーズのような伏線回収もないし、かといって雰囲気が良い訳でもない
ただただ不気味なんだけど、なんか不気味だなあ、くらいで、ホラー小説としてもなんかイマイチだった
-
深泥丘病院を軸に書かれた怪奇。
それぞれの短編が繋がっているような
いないような。
あいまいな世界のまま説明なく進んでいく物語。
おもしろかった! -
「私」としておそらく綾辻行人先生が体験した日常を元に、奇妙にして書かれた怪異短編集となります。
奇談なのでミステリではなく、奇妙なお話なのでゾワゾワ感じるものです。
効果音だったり、擬音をあえて平仮名で書かれるんですよね。
それがまた不気味で奇妙で、おどろおどろしいです。
短編集なので一つ一つがそこまで長くなく、初めての方でも非常に読みやすい一冊となってます。 -
ホラーではないなんとも言えない不思議な連作短編。
-
新本格ミステリーの代表格である綾辻行人氏のもうひとつの顔ともいうべき怪奇幻想趣味がふんだんに詰め込まれた連作短編集。推理作家である「私」が深泥丘病院に行き始めて様々な怪異に見舞われるが、その正体が分からない、ということが延々と続いていく。怪異の正体が分からないまま終わるというのが妙に説得力があって良かった。
-
-
気づくと癖になって止まらなくなるスルメ本。
なんだかこちらが夢を見ているような気分にもなるし、それでいて気になって自分なりに解釈しようとしたりと楽しい。 -
館シリーズやAnotherなどのホラーとはまた気色が違った作品だった。どこか妙な奇談。その世界観に読んでいる内に引き込まれた。ミステリ好きとしては悪霊憑きがミステリ要素を含み面白かった。
-
2020.9.12再読
最初に読んだときは、よくわからない話だなぁ、と思っていたが、そのよくわからなさが面白く感じれるように…。続きも買って読もう。 -
面白かったです。
ミステリーではない綾辻作品は初めて読みました。
主人公である作家の「わたし」が暮らすもうひとつの京都、深泥丘。薄暗くて奇妙でじめじめしててなんか虫とか動物とかいて、好きです。
病院の人々の包帯の下には一体何が、とか、なぜ主人公は過去のことを忘れまくっているのか、作中での出来事すら記憶に留めることが出来ないのか……とか謎は深まるばかりです。泥にはまってるみたい。ずぶずぶ。
この世界の五山送り火、みてみたい。目とか虫虫とか…何故。。
何故がいっぱい。この世界の虜です。
森見さんの解説も面白かったです。「しょうむな」 -
著者がおっしゃるように、怪談というより奇談。架空の京都を舞台に私が出会う奇妙な出来事を綴っていく。妻をはじめとした町の人たちが当然のように知っていることを知らずに困惑し、記憶が徐々に侵食される。
何が起こったのか現象や言い伝えの正体に対する説明のなさが逆にリアルに感じ、世界の片隅で実際に起こっているのだと錯覚してしまう。
雰囲気がとても好きなので、続編もぜひ読みたい。 -
綾辻先生の読みやすい文章で、連作短編なので一気読みでした
-
個人的・夏のホラー強化月間。曖昧さは狙ってのことだってのは分かるし、クリアカットに提示される方が却って嘘くさいのもあるんだけど、何だか歯切れの悪い物語。しかし作者的には、続編を書きたくなるほどお気に入りのシリーズな訳で…。
-
深泥丘を舞台に繰り広げられる、不可思議な世界。
読んでいて、なんだかよくわからないけれどもわかったようになる、その雰囲気が凄い。
何が起こっているかわかったようなわからないような。「解説」に当たる部分が無いので、読者が想像を広げながら読むことができる。
著者プロフィール
綾辻行人の作品
本棚登録 :
感想 :
