深泥丘奇談 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041014745

作品紹介・あらすじ

ミステリ作家の「私」が住む“もうひとつの京都”。その裏側に潜む秘密めいたものたち。古い病室の壁に、長びく雨の日に、送り火の夜に……魅惑的な数々の怪異が日常を侵蝕し、見慣れた風景を一変させる。

感想・レビュー・書評

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  • 深泥丘でまどろむ一冊。

    深泥丘を舞台に紡がれる世にも奇談な物語。

    深夜二時、深泥丘病院、一人きりの病室、聴こえる妙な音。
    ちちち…。
    このシチュエーションからあれよと引き摺り込まれる。

    夢のようでいて、でも現実っぽくて、そのぎりぎりの境界線を攻めてくる感じが好き。

    ウグイス色の眼帯、ウグイス色のフレーム眼鏡、石倉医師(一)、(二)、(三)だとか、もう誰が誰だかどうでも良いぐらい。 

    何も考えず、何も追求せず、ただ奇談を楽しむ、それがまどろみを誘う。

    そのまどろみがいつしかどろどろの深い眠りへと変わる。

    ふぅ。たまらない体験。

  • 作者が主人公の短編集です。話がすべて繋がっています。

    綾辻行人が京都に住んでいるということで、京都をイメージして世界観を膨らませて読んでおります。
    綾辻行人のTwitterの住所が「京都市某区深泥丘界隈」となっている所もかわいくて、愛が伝わります。

    分かりやすく言えば「世にも奇妙な物語」に出てきそうなお話の数々です。

    「得体の知れない何か」が発する「ちちち」とか「ぎゅああぁぁぁぁぁ」とか、ゾワッっとする音の表現だったり、言おうとしても発音できない名前の得体の知れない悪霊「✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎」だったり。

    身近であったら、何だったんだろう?と疑問に思うちょっとしたホラー。

    面白くて、スラスラとあっという間に読み終わりました。
    「深泥丘奇談・続」を続けて読みますっ。

  • 綾辻行人の作品は、館シリーズと
    殺人鬼シリーズを読んでいる。
    もっと怖い話を想像していたが、
    伊藤潤二の漫画のようなイメージ
    に近いような気がする。
    私こと小説家と、掛かりつけにな
    る病院との関わりを発端に、私は
    怪奇な出来事に巻き込まれていく。
    丘の側の路線で目撃したエピソード
    は、目撃した物が何なのか想像を
    掻き立てられた。
    長雨の話、悪霊と憑き物落としの話
    も印象に残った。
    続編も書き溜めしているようなので
    早く読みたい!

  • 深泥丘病院を軸に書かれた怪奇。
    それぞれの短編が繋がっているような
    いないような。
    あいまいな世界のまま説明なく進んでいく物語。
    おもしろかった!

  • いくつか読んできた綾辻行人作品とは少々毛色の違う「奇談」短編集ということで…
    面白いといえば面白いけど、だからこそ、いつもの綾辻行人作品の謎解きを期待してしまい…。

    体験した事ないけれど、既視感さえあるような薄気味悪い景色の描写が良かったです。

    後半にはもう少しこの謎のカタチがハッキリするかな?と思ったけれどそこは個人の想像に委ねられる感じでした。とはいえ、主人公の記憶無さすぎでは、、?そんなでは執筆もままならないのでは…とちょっと不安になりました(笑)

  • 「私」としておそらく綾辻行人先生が体験した日常を元に、奇妙にして書かれた怪異短編集となります。

    奇談なのでミステリではなく、奇妙なお話なのでゾワゾワ感じるものです。

    効果音だったり、擬音をあえて平仮名で書かれるんですよね。
    それがまた不気味で奇妙で、おどろおどろしいです。

    短編集なので一つ一つがそこまで長くなく、初めての方でも非常に読みやすい一冊となってます。

  • 一見よくわからない擬音やフレーズ、独特な文章運びがあるにも関わらず、読みやすく、さくさく進んだ。

    深泥丘病院と主人公を起点に進む連作短編。

    不思議な点についての回収はなし。結局のところ何がなんだかよくわからないまま終わる。

    日常に紛れ込むホラー的な小説は多々あるが、本作は迷い込んでるのかどうかもいまいちハッキリしてないのが乙だなぁと思った。

  • ホラーではないなんとも言えない不思議な連作短編。

  • 不思議なことを受け入れながら人々が生きてきた深泥丘。この土地には曰くが沢山ありそうなのだが、いかんせん、主人公がどうも頼りないので読者にはほんの少ししか情報が入ってこない。常に思わせぶりで何も教えてくれなくて、非常にもどかしい!
    これまで起こったことは主人公の妄想なのではないかとすら思えてくる。

    『長びく雨』であんなシーンを見たのに翌日にはカラッと爽快な気分になっている主人公が一番怖い。

    『開けるな』は奇妙な符合が不気味。夢の中で鍵を開けてしまうのが怖いなと、「開ける」ほうにばかり気を取られていたら、扉を閉めるのが意外だった。今まで開いていたんだというゾワっとした怖さがあった。

    『悪霊憑き』だけ急にミステリで伏線をバリバリ回収していくと思ったら、競作ミステリの企画で書いたものだとか。他の作品は意図的に曖昧なままにしてあるのだなと納得。

  • 2020.9.12再読
    最初に読んだときは、よくわからない話だなぁ、と思っていたが、そのよくわからなさが面白く感じれるように…。続きも買って読もう。

  • 個人的・夏のホラー強化月間。曖昧さは狙ってのことだってのは分かるし、クリアカットに提示される方が却って嘘くさいのもあるんだけど、何だか歯切れの悪い物語。しかし作者的には、続編を書きたくなるほどお気に入りのシリーズな訳で…。

  • 深泥丘奇譚
    2023年2月18日読了

    綾辻行人のホラー短編集。

    どの物語をとってもオチがわからない、その正体がわからない。
    あやふやなのだ。

    だから自分が何に戸惑っていたのかもわからず、もやもやする。
    そしてその不穏感がなんだかすごく気味が悪い。


    個人的には「悪霊憑き」が一番面白かった。
    あとがきでも書かれていたが、ミステリーとして書かれたものであり、
    オチがしっかりとしていて楽しめた。
    でもやっぱり最後に少しの不穏が残るのだが…。

  • 気づくと癖になって止まらなくなるスルメ本。
    なんだかこちらが夢を見ているような気分にもなるし、それでいて気になって自分なりに解釈しようとしたりと楽しい。

  • 深泥丘を舞台に繰り広げられる、不可思議な世界。
    読んでいて、なんだかよくわからないけれどもわかったようになる、その雰囲気が凄い。
    何が起こっているかわかったようなわからないような。「解説」に当たる部分が無いので、読者が想像を広げながら読むことができる。

  • 館シリーズやAnotherなどのホラーとはまた気色が違った作品だった。どこか妙な奇談。その世界観に読んでいる内に引き込まれた。ミステリ好きとしては悪霊憑きがミステリ要素を含み面白かった。

  • ミステリ的な要素も顔を出すが、ジャンルとしてはホラー。
    よくわからないままのもの。正体や真実が明かされず、読者の想像に任せるもの(そしてこの部分を各々読者なりの怖い世界に浸れるポイントとしているのだろう)。

    しばらく民俗学の本を読んでいたのもあるが、そのおかげでか、そういった点に特に気を惹かれたように思う。

    表記しようのない聞いたこともない悪霊の名前、遺跡、呪い、雨が降り続いたときに生贄を思わせる住人の言動。→悪霊は渡来人?遺跡も関係がある?とか考えてしまった。

    作中に「この世に不思議なものなどない」と京極夏彦の作を引用していたのも面白かった。
    不思議なこと、理不尽なことにも必ず理由がある。でもそれがわからない、理由がないものが本当に怖い。

    「開けるな」の「おかげでちゃんと閉めることができました。これでもう安心です」はとても印象に残っている。

    京都が舞台なのだが、実際にあるものや町、行事がベースにあるらしいこともリアリティを感じていいなと思った。

    そして、妻、深泥ケ丘病院の人々が、こわい。

  • 怪異自体の雰囲気は好きだけど、目眩やら何やらで体調不良オチが多いのでがっかり。自分だけが知らない「当たり前」とかすごく好きな題材なのに、どうせ有耶無耶に終わるだろ、と思ってしまう。全部に明瞭な結末をつけろとかは全く思わないが(解決しきれない不可解さは大好物なので)、ここまで多いと食傷気味。
    タミフルで異常行動とかだいぶ昔の話だなぁ、と。デマに踊らされてるのを読むと、因果関係が不明な頃の話とはいえ哀れ。

  • 面白かったです。
    ミステリーではない綾辻作品は初めて読みました。
    主人公である作家の「わたし」が暮らすもうひとつの京都、深泥丘。薄暗くて奇妙でじめじめしててなんか虫とか動物とかいて、好きです。
    病院の人々の包帯の下には一体何が、とか、なぜ主人公は過去のことを忘れまくっているのか、作中での出来事すら記憶に留めることが出来ないのか……とか謎は深まるばかりです。泥にはまってるみたい。ずぶずぶ。
    この世界の五山送り火、みてみたい。目とか虫虫とか…何故。。
    何故がいっぱい。この世界の虜です。
    森見さんの解説も面白かったです。「しょうむな」

  • 続々が出てるのを知って読み直し。
    あんまりよく覚えてなかったからか、新鮮な感じで読めました。現実と幻想の狭間的な、周りには常識が作者の『私』にだけは常識じゃない、じわっとした怖さが面白い!記憶が抜け落ちていったり、同じ名前の人がたくさん出てきたり、ちちちの音とか、とにかく謎だらけで何も解明しないのも気持ち悪い笑

  • ちちちち…とかごごっごごっとか奇妙な擬音が出て来る短編集。
    主人公の周りで起こることは全て主人公の眩暈やその他の体調不良のせいなのか…。
    真相が分らないもやもやとした感じの雰囲気はとても楽しめた。

    妻も三つ子のような医師も看護師もみんな妖しい。

    「丘のむこう」、「悪霊憑き」、「六山送り」はそのものがどんなものなのか、知りたくない。
    怖い…。
    てるてる坊主は途中で想像がついたので驚きはなかったけれど。
    ミステリータッチの「悪霊憑き」の結末は表紙抜け。
    途中の*****とか*******(本当にこの表記というのが何とも…)が怖い…。

    最後で主人公の眩暈の原因でも分かるのかと思いきやまだ続くようなので楽しみでもあり拍子抜けでもあり。
    歪な顔は主人公の幻覚なのか…。

    「この世には不思議なことなど何もない」と言うのが、日本で一番有名な古本屋とは限らないと思ったけれど『幽』の連載ならそうかもね、と。

    カドフェスのために気になっていた本だったけれど、買って正解。
    久々に楽しめた。
    曖昧さがちょうどいい。
    さらっと読めるのでどっしりとしたものを読みたいときには向かないけれど、実話系より楽しめた。

    ホラーは避けているので綾辻行人のアナザーとかその他の怖そうなのは読まないことにしているけれど、これくらいなら読んでみようかな、と思ったり。

  • 本当に本当に幻想小説!(作者さんは怪奇談と仰ってます)
    この世(作中)は現か幻か、と感じました。
    綾辻さんがもっと好きになりました!

  • Anotherのような新鮮さは感じなかった。
    面白いのだが、「続編を探すほどか?」という、いま一歩な感じがある。
    裏表紙の「現実が崩れていくような・・」というような恐怖も感じず、その点はAnotherの上巻から下巻に入っていくあたりの違和感や気色悪さに遠く及ばない。
    最も良い作品を最初に引いてしまったのだろうか。

  • 京都のようなそうであらへんような地を舞台にした短編連作奇談集。

    /体調不良ぎみで深泥丘病院に通うことになった頃から本格推理小説作家で論理的でありたいはずの主人公の周辺で、どうやら皆が知っているようやのにずっとその辺で暮らしている自分だけが知らへんらしい奇妙なできごとに出会うようになったんやけど、結局なんも解き明かされんと、それどころかなんかあったことすら忘れてもうてて、なんかあったような気だけはしてるんでそこはかとない不安が続いてるって感じの話。

    /すいすいっと、あっちゅう間に読め適度に不思議なんでほんのり刺激的で読書の愉しみを得られます。

    ■深泥丘についての簡単なメモ

    【石倉(一)】深泥丘病院医師。脳神経科が専門だが状況によっては内科も担当する。左目にウグイス色の眼帯をしている。
    【石黒(二)】深泥丘病院医師。消化器科が専門だが状況によっては内科も担当する。右目にウグイス色の眼帯をしている。
    【石黒(三)】深泥丘病院医師。歯科医。眼帯はしていないがウグイス色の四角いフレームの眼鏡をかけている。
    【石倉カンタ】小学四年生くらいの男の子。石倉医師たちの誰かと関係があるのかどうかは不明。奇術「送り火当て」に立候補した。
    【井上奈緒美】三十四歳。正確に発音するのが難しい「*****」が憑いたらしい。
    【乙骨】Q大奇術研究会会員。
    【会長】深泥丘病院が属している医療法人再生会会長。深泥丘魔術団のトップでもある。ミイラのような老人。
    【鍵】《「何に使うか分からない鍵」というのは、その存在自体がどうも気分を落ち着かなくさせるものである。》p.191
    【神屋】刑事。五十年配で小柄。
    【熊井】刑事。若くて大柄。
    【黒鷺川】小さい川だが雨が続くと氾濫を起こすのでとある儀式が必要。
    【古代の夢】如呂塚遺跡のみやげ。遺跡発掘セット。カプセルトイみたいなもん。砂を固めたキューブからブツを掘り出す。
    【理】解説の森見登美彦さんによると《理に落ちることから上手に逃げ続けるのは難しいのである。》p.311
    【咲谷】深泥丘の看護師。左腕に白い包帯を巻いている。
    【咲谷歯科】猫目島にある歯科医院。主人公が旅行中にかかる。
    【サムザムシ】どうやら歯科医療にかかわるらしい。
    【歯科治療】《一般に行われる虫歯の治療は、まあ云ってみれば土木工事ですからな。》p.167
    【正体不明】《そもそも「正体不明」を「正体不明」のままに受け入れて気にしないでおくという、この態度には相当な精神力が要求されるものでもある。》p.283
    【ちちち…】あるものの鳴き声? 古賀新一さんの『のろいの顔がチチチとまた呼ぶ』を思い出しました。包帯とか眼帯とかそれっぽいし。そういえば猫目島も古賀新一さんっぽいネーミング。
    【妻】よその土地出身だが夫よりいろいろ知っているらしい。《わたしよりずっと長くこの町に住んでいるくせに》p.63
    【土地の記憶】《土地が持つ記憶というのは、住む人間の心に浸透するものなのです》p.71
    【如呂塚】古墳がある。
    【猫目島】妻や咲谷の故郷。南九州にある。
    【パターン】まず何かが起こっているらしい状態が描かれ、次にそれまでの経緯が描かれ、現在に戻り決定的な何かが起こる、というパターンが多いようだ。
    【病気】解説の森見登美彦さんによると《自分が病気であることと世界が病気であることは一つである。》p.310。たしかに。
    【宝月清比古】霊能者。容貌は住人並。むかし大失恋したことがあるらしい。
    【本格推理小説作家】《どれほど不思議な出来事も奇怪な謎も、すべては論理的に解決されるはずであり、そうあらねば困るのである。》p.23
    【ミスター外戸】深泥丘魔術団のメンバー。
    【深泥丘魔術団】「会長」が主催する奇術愛好者たちの集まり。
    【ヤッちゃん】妻の友人。猫目島出身で岡山在住。
    【六山】五山の送り火はたまに六山になるらしい。
    【*****】名前を正確に発音するのが難しい水妖の一種らしい。うっかり真の名を発音できてしまうと取り憑かれるらしい。
    【*******】火妖らしい。水と仲が悪い。

  • 聞こえてくる音は。
    身体に異常がないのであれば、心に何かが起きているとしか思えないだろうな。
    最後まで見えていたものは、本当に心情から見せられたものなのだろうか。

  •  2004年から2007年に雑誌掲載され、2008年単行本として刊行。
     この綾辻行人さんという作家、たぶん人気作家の一人なのだろうが、私は昔読んだ『殺人鬼』もあまり面白くなかった記憶があった。今回はホラー短編集、というか連作集なのだが、またもや、私には「さほど良くなかった」。
     故意にそのように書いたらしいが、特に最初の3編は、怪奇な現象は起こるものの、物語として起承転結が明確にあるわけではなく、ちょっとした幻想的素描のような感じ。ある街に由来する怪奇現象を同じように連作短編集ふうに扱った先日の井上宮さん『ぞぞのむこ』は私にはかなり面白かったのと比べ、どうも勝手が違う。
     この連作中、「悪霊憑き」だけは異色で、他の編が雑誌『幽」とやらに掲載されたのに対し、「ミステリーズ!」なるものに掲載されたようで、これだけはっきりとした「ホラー・ミステリ」である。
     これを除いた作品群の「曖昧さ」というか「つかみ所の無さ」は作者の狙いなのだろうが、私には今ひとつだった。残念。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/725431

  • 綾辻さんのお話にしてはオチなしのふわふわした短編が繋がる連作短編集。奇談だからそういうもんなんだよな、と思うまでなんか落ち着かなかった(笑)
    「悪霊憑き」がきちんとしたミステリーだっただけに、そこまでの電車やら雨やらでもやっとしたのが一度落ち着いて、でもってまたムシやら鍵やらでふわふわするという(笑)
    読み終わってみると、クセになっちゃうんだけど、館シリーズファンとしては物足りない、かなぁ。

    いや、でもこれはこれでありだな。きっと「続」も「続々」も読むんだろうな(笑)

    ラストの「声」を読むと「ああ!」ってなるのは綾辻節だよね。

  • パラレルワールドに暮らす綾辻行人ご本人の不穏な生活?

  • 何とも不思議な連作集。
    読んでいる間ずっと頭の中に靄がかかっている様な、
    水の中から物語を見ているような湿った印象。
    これは好みが分かれそうな作品だ。
    だから一体何なんだよ!と言いたくなるような作品が多いが、この不思議な感じ、嫌いじゃない。

  • あまり怖くない

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

綾辻行人の作品

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