角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 11 黒船と開国 江戸時代後期

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041015049

作品紹介・あらすじ

第11代将軍家斉のころ、江戸の町人文化が花開き、地方にまで広がっていきました。しかし、1853年、アメリカ使節ペリーが黒船を率いて浦賀に来航し、開国を求めると、日本は混乱の時代に入っていきます。外国人を排除しようという攘夷の声は、天皇を尊ぶ尊王思想と結びつき、尊王攘夷運動が盛んになります。大老井伊直弼は、反対派を弾圧しますが、桜田門外の変で倒れ、幕府の力は急速におとろえていきます。

感想・レビュー・書評

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  • 私も学生時代はそうでしたが、歴史の中でも幕末が苦手な人は多いそう。
    丁寧にできごとやそれぞれの思惑や動きを理解して整理すればこんなに面白い時代はない、と今は思うのですが、学校の授業では生徒が完全に咀嚼して理解できるまで解説できる時間の余裕がない、からかもしれません。

    そんな時代を学習漫画でどうわかりやすく描いてくれるのか。
    この本の流れをまとめました。

    1)外国船の出現と天保の改革
    家斉が将軍に→大塩の乱→蛮社の獄→家慶が将軍に→天保の改革まで。
    2)黒船がやってきた!
    黒船出現→日米和親条約→日米修好通商条約→安政の大獄
    3)尊王攘夷
    開国により経済が混乱→桜田門外の変→公武合体作すすめる→和宮降嫁→八月十八日の政変→池田屋事件→禁門の変
    4)江戸幕府の終わり
    これまでの薩摩と長州を振り返る(下関事件・生麦事件)→坂本龍馬登場→薩長同盟→大政奉還→龍馬暗殺

    幕末と言えば黒船来航から解説開始、というのが多い中、角川版はその前の大塩の乱や蛮社の獄から始まっています。実はこれ、大事なポイントかもしれないと思います。黒船はある日突然やってきたのではなく、その前からちょくちょく外国船がやってきたり、外国船とのトラブルが起こっていたりしていた、そんな中での出来事だったということを理解しないとわからない。

    歴史の流れを理解するって大事ですね。

    しかしだからといって完全に時系列で解説するのではなく、4章のように、薩長でおこった事件を4章まで温存して、薩長同盟を描く直前に蔵出しするという表現方法に脱帽です。めちゃわかりやすい。

    そういう意味ではこの本はよく整理されていてわかりやすい学習漫画だと思います。

  • 幕末と言えば黒船来航から解説開始、というのが多い中、その前の大塩の乱や蛮社の獄から始まっています。

  • 幕末の巻。
    開国と幕末の激動をドラマチックに味わえて、やっぱ歴史と漫画って親和性高いとおもった。

  • やはり龍馬はかっこいいね!
    攘夷か開国か。先見の明っていつの時代も必要だ。

  • 幕末。
    天保の改革から体制奉還まで。
    銀魂の元になったキャラがたくさん登場して銀魂の世界観も深まりました笑

  • 《要約》
    海外の脅威で意見が割れる、大政奉還

    《感想》
    自国で争っている場合ではなかった
    世界から遅れをとっていた日本は、結果的に対海外と不平等でも条約を結ぶしかなったし、大政奉還しかなかった

    《内容》
    1章外国船の出現と天保の改革
    老中 松平定信がやめ1793年、11代家斉はぜいたくや飢饉で財政難
    1808年フェートン号事件
    英船が蘭船のふりをして入港
    1825年 異国船打払令
    1837年 モリソン号事件、家斉死亡
    12代家慶いえよし就任
    1839年蛮社の獄 開国の主張をする蘭学者を弾圧
    1841年老中 水野忠邦、天保の改革、質素倹約
    2年で罷免
    老中 阿部正弘
    1842年アヘン戦争 清の敗北に日本脅える

    2章黒船がやってきた
    1853年アメリカ軍艦4隻来航、来年くると
    7ヶ月後に7隻で来航、家慶が亡くなったことを聞き付けて予定を早めた
    1854年ペリーに押しきられ日米和親条約を結ぶ
    1858年 大老 井伊直弼は勅許を得ないまま日米修好通商条約を結ぶ
    尊王→天皇を国政の中心
    攘夷→異人を追い払え

    3章尊王攘夷
    1860年桜田門外の変
    外交面、開国派 対 攘夷派
    政治面、倒幕派 対 佐幕(幕府を支持)派+公武合体派
    争い多発
    1861年南北戦争で米は日本に手をだす余裕がない
    仏→動くと他の国に負けてしまうから様子見
    英→国内で争っているような国なら植民地化しやすいかな
    蘭→幕府という統一政権があって国を治める制度も整っている
    という思惑ですぐに攻めてこなかった

    4章江戸幕府の終わり
    1862年薩摩藩の島津久光が公武合体推進の改革を提案、文久の改革
    生麦事件、翌年薩英戦争
    1863年長州藩が下関で外国船を砲撃する
    三条実美らが京都から追放
    1864年新撰組が京都の池田屋に集合した尊攘派を襲撃
    禁門の変 幕府が長州藩追討の兵を送る
    1866年坂本龍馬、中岡慎太郎らの勧めで薩長同盟が結ばれる
    第二次長州征討で幕府軍が長州軍に完敗する家茂21才が死亡、孝明天皇36才が死亡
    1867年 徳川慶喜30才が15代将軍に就任
    11月大政奉還、龍馬が暗殺される
    多くの犠牲で徳川幕府は幕を閉じた

  • 強い日本をいかに維持するか、人々が奔走した時代。
    ここから始まる日本の近代化から考え方行動を学び、今後に活かさねば。

  • 竜馬の死に方が可哀想だな〜と思いました。

  • ペリーの背景にいたシーボルト・・・。日本という国が大きく動く場面ですが、描き方が冷静で、じっくりと読み込むことができます。その時代にいた人物の視点を大切にして描いているように感じられるため、没入感を持って読めました。

  • 最強に分かりやすい。

    こどもよりも自分が読んでる

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