ひとなつの。 真夏に読みたい五つの物語 (角川文庫)

制作 : 角川文庫編集部 
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年7月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041015650

ひとなつの。 真夏に読みたい五つの物語 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 夏のさわやかな空気を感じられるアンソロジー。お目当ての森見さんの作品は、入浴剤付き文庫に収録されていたもので、『ペンギン・ハイウェイ』の番外編。読めていなかったので、この本で読むことができて嬉しい!相変わらず、アオヤマくんは可愛い。

  • 今年の夏に読もうと決めていたのに、
    のんびりしていたらもう秋。慌てて読みました。
     
    #郵便少年 森見登美彦
    郵便屋さんに憧れるアオヤマくんと、ヒサコさんのかわいい交流。

    #フィルムの外 大島真寿美
    映画のロケ現場になった、お向かいの家。
    ひと夏を一緒に過ごしたぼくと由奈。

    #三泊四日のサマーツアー 椰月美智子
    沖縄でサマーキャンプに参加した中学二年生男子の成長物語。

    #真夏の動物園 瀧羽麻子
    美大を出たものの夢かなわず、非常勤で美術教師をしている隆文。
    修学旅行の引率で母校のある京都へ。

    #ささくれ紀行 藤谷治
    浪人二年目の予備校生が、「青春18きっぷ」であてのない旅に出る。

    もうね、全部よかったです。
    特に好きなのは#フィルムの外、#真夏の動物園。
    夢いっぱいだった頃を過ごした街を訪ねたくなりました。

    春夏秋冬、季節にはそれぞれの顔があるけれど、
    ”ひとなつ”って、なんか特別な感じです。
    キラキラしてて、どんな冒険もできそうなわくわく感。
    でも少し物寂しくなったりして…。
    そういえば、夏休み明けって、友達が妙に大人っぽく見えましたよね。

  • アンソロジー、特に「夏」がテーマのものは中でも大好物なのだが、本書は予想以上によかった。個人的にはハズレなしどころか5篇どれも大当たり。柑橘系の果物にかぶりついたような爽やかさを感じる一方、甘さというよりは酸味というか苦味がなかなかに舌に残るな…という読後感でした。むしろそれがよいのですが。変に甘ったるいノスタルジーに走ることなく、若さゆえの逡巡をそのまんま、みっともないまま描写しているところに非常に好感が持てました。
    ・森見登美彦「郵便少年」実は森見さんの作風って苦手だったのだが、ちょっと理屈っぽいアオヤマくんのキャラクターがかわいらしい。郵便がテーマなのもまたよい。一見偏屈な老女との交流のエピソードも、心温まるものだった。「ペンギン・ハイウェイ」と関連する短編だど読後知りました、森見作品と今後ちゃんと向き合ってみようか。
    ・大島真寿美「フィルムの外」映画の撮影用に借りた家で過ごした、少年と少女のひと夏。その瞬間瞬間の、時間の切り取り方が抜群にうまい!大島さんらしい浮遊感のある描写で、瑞々しい世界観が印象的だった。
    ・椰月美智子「三泊四日のサマーツアー」一番繰り返し読んだかも。男子中学生を対象にした、沖縄の島でのミステリーツアー。やさぐれ気味に参加した哲太が、同じくツアー参加の少年達と友情を育んでいく過程に引き込まれる。沖縄の自然の描写もすごくいい。
    ・瀧羽麻子「真夏の動物園」中学校の修学旅行、なりゆきで京都の街を歩くこととなった教師と生徒。30代の男と10代の女子、それぞれ日々に倦んでいる二人の本音が交差する場面が印象的。瀧羽さんが描く京都の観光シーンはやっぱりわくわくするな~。
    ・藤谷治「ささくれ紀行」まだ国鉄だった頃、二浪し、バイトも辞め、くすぶっている「僕」は青春18きっぷであてのない旅を始める。この「僕」の迷走っぷりが妙にリアルで、全くもって楽しそうではないけれど、無様にもがく姿に共感してしまう。松尾芭蕉の「おくのほそ道」を絡めてきたところが面白い。

    登場する男子も女子も皆揃って不器用だけど、様々な思いを抱えながらも一皮むけただろうか。そんな夏をいくつも通り過ぎてきた身としては、あの頃の自分を重ねてしみじみとしてしまいました。若い世代は勿論、大人にもお薦め。

  • 海にも山にも出掛けず、ひたすら積読を崩す所存でございます。。。

    KADOKAWA/角川書店のPR
    http://www.kadokawa.co.jp/product/321403000069/

  • 森見登美彦さんの『郵便少年』目当てで購入。
    ペンギンハイウェイの前日譚。予想を外さず面白い。何故だか終始胸を締めつけられて泣けてきた。幼いあの頃への憧憬というか。あの手紙は反則。泣くしかない。

    で、他の作家さんたちの四つの短編にも目を通してみたけれど。
    正直『郵便少年』がやっぱり一番面白かったなあ。次点で『ささくれ紀行』かな。文章が好き。青春の懊悩。八方ふさがりな苦しさ。ラストは文中にもある通り確かに、何故か痛快な気分にさせられる。

    『フィルムの外』は舞台設定とそれにともなうアイディアが面白いと思った。個人的にはいまいち入り込めなかったけれど、まあ「ひとなつの。」にぴったりなお話だったと思う。

    『三泊四日のサマーツアー』は完全に中学生青春モノ。それ以上でも以下でもない。元々こういうジャンルが好きじゃないこともあって、あまり楽しく読めなかった。教科書にのってそうなお話。

    『真夏の動物園』は面白かったけど、何故か一番印象が薄い。これ、短編じゃなくて長編だったらもっと面白かったかも。川野ちゃんの中学生らしい傲慢さが愛おしくなる。

  • あかん、夏が終わってしまうと焦って読む。5人の作家による、書き下ろしではないアンソロジー。

    『ペンギン・ハイウェイ』のレビューに、森見登美彦を好きすぎる私は、読むのがもったいなくて長らく取っていたのだと書きました。先日やっと『ペンギン』を読んで「おっぱい」に魅せられ、6年前に読んだ本書収載作『郵便少年』を再読したら、初読時はおっぱい未体験で気づかなかった、なんとこれはあの「ぼく」とハセガワくんの前日譚ではないですか。それだけでコーフン(笑)。嬉しさに他の4人の印象が薄れてしまいましたが、どれもひと夏の良い話。『郵便少年』がやはりいちばんですが、椰月美智子の『三泊四日のサマーツアー』も好きでした。中学2年生男子が母親から無理やり沖縄合宿に行かされるお話。連絡は取ることはないとしても、ひと夏だけの友だちとの思い出。よかったです。

  • 表紙買い&森見さん目当てで購入。
    特に気に入ったのは『真夏の動物園』。次点で『ささくれ紀行』です。

  • タイトルどおり、ひと夏のできごとを描いたアンソロジーだ。
    なんでだろうなぁ。夏の思い出って言うと、他の春秋冬の思い出よりもきらきらして輝いているような印象がある。そのためか、回想の形式をとっていたり、今だけの冒険だったりとノスタルジックな雰囲気の作品が多いように感じた。
    作家の顔ぶれがバラエティに富んでいて個性があるのが面白かった。

  • モリミー目当てで借りて、それももちろん良かったんだけど、大島真寿美が良かった。誰の心にもきっとある、遠いひとなつの思い出。甘酸っぱいよ〜(≧∇≦)

  • ひとなつの経験をテーマにしたアンソロジー。大島真寿美さんと椰月美智子さんが良かった。
    森見さんは、以前ほっと文庫で出されたもので読んだので、本編の『ペンギンハイウェイ』を読んでからもう一度読みたい。

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