物を売るバカ売れない時代の新しい商品の売り方 (ワンテーマ21)
- KADOKAWA/角川書店 (2014年5月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041015674
作品紹介・あらすじ
「業界5位」のビール会社が××を売って「業界1位」になった!北海道のホテル-「空港からクルマで5時間」の町に観光客が押し寄せる、愛知のスーパー-「値段は普通、スペース1/4」それでも儲かる。物を売るな、物語を売れ!
感想・レビュー・書評
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小売において重要な示唆を含む72の販売実例をもとに、販売促進で「エモ」、感情的な消費を目的にせよ、と説く一冊。
小売において安さ、実用性、利便性や知名度は重要だ。それは競争力になる。けれども、その理性に訴える売り方は更なる競合者に負けたとき一挙に乗り替えられてしまう。ならば感情に訴え、物語を利用して売る手法を考え抜かねばならないのではないか? その言に耳を傾けておくべきだろう。
なお小売業のあらゆる事例が取り上げられているため、ビジネスのための実例集というだけでなく、「いい話」のセレクションとしても楽しむことができるだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最低でも五回は読みたい。
品質、価格、作り、等々、商品やサービスが成熟しきった日本では、確かにただただ物を売るだけの時代は過ぎ去った。
そこに必要なのは「物語」
元来、人類は文字を操る前から、教訓や歴史を口伝による物語で繋いできたわけだ。
久々の良書だな。 -
同じものなら、付加価値の高いものに有難みを感じる。苦労を乗り越えてこれができたという物語を提供することで、消費者に何度も選ばれうる愛される商品になる。勿論、商品そのものの品質のよさは大前提としてなければならない。
人もまたしかり。成功も失敗も盛り込んだ、自分だけの経験こそがその人の物語となり、その人の「売り」となる。
物語によって共感を得ることにより、物や人の本来持っている価値が正しく理解される。
成る程。 -
物が飽和した時代に物を売る方法。
スーパーより高い野菜が通販で売れる謎
なぜこのもやしが買いたくなるのか?
奇跡のリンゴが映画になった理由
小さなオフィス機器販売会社がモテる理由
同じ新幹線の車内販売で4倍売れる秘訣
結局全ては人なんだという法則 -
フォトリーディング
物語を売る -
差別化のコツなどがうまく纏められている
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同著者の「1行バカ売れ」ほど面白くはなかったが、豊富な事例集としては参考になった。
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「物語を売れ」。良く聞く事だが、いくつものエピソードを聞くのは面白い。
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最初から最後まで新しいものの見方を授けてくれる本。本書は物をただ物として売るのではなく、その商品や会社の背景などをストーリーにすることでファンを獲得し、売り上げを増やすことを説く。私は、マーケティング素人であるにも関わらず、新規の知識をたくさん得られたし、それでいて説明がわかりやすくて理解しやすかったし、また、本書内でたくさん取り上げられている事例もとても面白かった。今回初めて、オーディオブックで読了したが、音声だけでも大変わかりやすく、整理された内容だった。続編はテキストで読もうと思う。