- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041015933
感想・レビュー・書評
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光文社文庫版の加筆修正再文庫化だそうです。歌野さんの家にまつわる初期短編5編。「人形師の家で」の雰囲気が好き。「家守」は密室トリックは無理だろうと思うし被害者の事情にも想像がついたのですが、何気なく最初に戻って最初に見ていたものが全く違った光景だったことに気づいて驚きました。こういうのは流石上手いですね。「埴生の宿」「鄙」も何とも切ない事情が読み応えがありました。「転居先不明」はブラックですが身勝手さに自業自得だと思ったり。トリックや強烈なインパクトではなく、じわじわとくる余韻をじっくり楽しみました。
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「家」にまつわる短編集。「家守」の最期の謎は伏線が出てきた時点ですぐわかった。あのトリックも他で見た気がする。「転居先~」の夫は自業自得、奥さんは気の毒だけど。
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短編集。
最後の「転居先不明」が面白かった。 -
家にまつわる話で、すべて見事なトリックです。
何とも言えぬ読後感を与えるのは意図的なものだろうし、短編集として完成されていますね。
面白くてぐいぐい読ませます。でも歌野さんの実力を考えると、普通の作品集となってしまうのかな。
すごいですね。 -
歌野氏が巧みに描く「家」に宿る5つの悪意と謎…。ミステリー短編集です。
「埴生の宿」は予測できない面白さがあるし 、「鄙」の探偵役だった兄弟は、兄に妙な魅力があり、他でも読んでみたいと思わせられる。
インパクトはさほどありませんが(再読だから?)楽しめる一冊です。 -
「家」をテーマにした短編小説集。それぞれにどんでん返し的展開があり、サクサク読めて面白かった。
一番好きだったのは最後の話かな。密室殺人の話は、「そんなことできるのか・・・」と思ったけど。
何作か読んでみたい作家さん。 -
あまり短編が好みじゃないせいか、私にはイマイチ乗り切れなかった。
家が舞台のプチっとした事件の話。