新耳袋殴り込み 第三夜 (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041015995

作品紹介・あらすじ

凄まじいパワーを持つ霊が出現する東京・大田区の「幽霊ゲームセンター」、関東最恐の心霊ゾーン「Y霊園」、"出る"ので有名な「Oホテル」で百物語会を開催、関西でもっともヤバい「大阪I山トンネル」、呪われた廃墟「K観光ホテル跡」…。体を張って霊を挑発する命知らずの男・ギンティ小林が、またもや怪異の現場に敢然と殴り込み。そしてついに、幽霊の手形と動画を撮った!さらに、今だからこそ語られる驚愕の事実とは…!?

感想・レビュー・書評

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  • 奇妙な体験談を蒐集し、読み物らしく整えた怪談シリーズ『新耳袋』。
    そこに綴られた恐怖譚の舞台となった場所を特定し、様子を見てみよう!
    という「殴り込み」の文庫第三巻。
    行き先は幽霊が棲むゲームセンター、
    座敷童のいる旅館、何かが出ると噂の霊園、トンネル、廃墟、等々。
    著者を含む取材チームのメンバーが
    互いに足を引っ張り合う(?)不謹慎な言動てんこ盛りの
    極めて大人気(おとなげ)ないエピソードの数々に、
    顔を歪め膝を叩いて笑ってしまった。
    怖い話のはずなのに(笑)
    唯一、眉を顰めずにいられなかったのは、
    いわゆる「埼玉県愛犬家連続殺人事件」の現場検証。
    恨みや心残りがあって、その場に留まる幽霊よりも、
    恨みを買う側の人間の行いの方が、よほど恐ろしい。

  • 前回同様、ドタバタしながら心霊スポットに突撃していく。
    アフリカケンネルはヒトコワだった。色々な意味で。
    ゲームセンターのさっちゃんの顛末はやるせない。

  • 肝試し的なところでは腹が攀じれるくらい笑えるんだけど、怖い。(読んだ人はわかってもらえると思うんだけど)言及したくないんだけど、ある章の異質さは、このシリーズの中でも一番怖かった。

  • カメラマンO氏が消したという女の人の映像を見たいし、エゴサーチしてる人も見てみたい。

  •  科学は万能ではない。絶えず訂正されていく仮説である 石井輝男監督作品 『直撃!地獄拳』より

     この扉の言葉一言に尽きる。殴り込み隊員の悪ふさげ的な心霊愛にいつ罰が当たるのか楽しみだ。


     幽霊ゲームセンター
     遠野の狐狸妖怪
     渡女のいるホテル
     関東最大の心霊ゾーンY霊園
     『新耳袋 第5夜』収録「庭」
     大阪I山トンネル 幽霊手形
     呪われた廃墟ホテル リベンジ
     ボーナストラック

  •  日本各地に点在する怪奇スポットを巡り、怪奇現象を写真やビデオに収めようと四苦八苦しながら東奔西走する、愛すべきバカ達のルポルタージュ。『第三夜』は新書版である『勝手にしやがれ』に、新書版ではとても書けなかったエピソードや、新書版刊行後に採れた後日談や判明した裏話が大幅に盛り込まれており、映像版・新書版を既に見た人でも楽しめる構成になっている。なって、いるのだが……。

     読者、特にレビュアーに危機が及ぶかもしれない話、というのは、傍観者が急に関係者になるような感じで、ぞっ、とした。

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