ナモナキラクエン (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 242
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041016237

作品紹介・あらすじ

「楽園の話を、聞いてくれないか」そう言って、父さんは死んでしまった。残された僕たち、山(サン)、紫(ユカリ)、水(スイ)、明(メイ)は、それぞれ母親が違う兄妹弟。父さんの言う「楽園」の謎とは・・・・。

感想・レビュー・書評

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  • 「楽園の話を、聞いてくれないか」そう言いかけて、父さんは逝ってしまった。山(サン)、紫(ユカリ)、水(スイ)、明(メイ)と名付けられた僕らきょうだいと、一通の手紙を遺して。僕たちの母親は、4人とも違う。手紙には、それぞれの母親について書いてあった。「必要があると考えるなら、会ってこい」なぜ父さんは、結婚離婚を繰り返し、僕ら「家族」を作ったのか。一夏の旅の果てに明らかになる真実とは…。鮮烈な結末が胸を打つ、ビタースイート家族小説。

  • 小路さんの家族小説好き。
    だけど最後、途中から少し分かっちゃったけど
    ちょっと意外な結末。
    複雑だけど良い家族だなと思った。
    暗い設定のハズなのになんか爽やかな読了感。
    暗い感じでは無かった

  • 小路幸也さんの「ナモナキラクエン」読了。家族の絆を考えさせられる物語。「楽園の話を、聞いてくれないか」と謎の言葉を言いかけて亡くなった父。残された長男「山」は異母兄妹の「紫、水、明」と離婚した母親をめぐる旅を計画するのだが。。やっぱり小路さんは家族の物語を書くのがうまい!大学生から小学生の兄妹は、それぞれに性格や好みも異なり、言動が楽しい。夏休みの旅の結果、楽園の意味って何だろうと考えていたら、あっという間に読み終わった。意外な結末でしたが、家族の絆を考える良い機会になった。家族小説好きな人はオススメ♪



  • 湘南のとある家族の物語。

    四人の子を持つ父親。だが、兄弟は皆母親が違う。一つ屋根の下。ある日、父は「楽園の話を聞いてくれないか」と、言い残し、旅立つ。

    産むつもりではなかったのに産まれてしまった子、経済的理由で捨てられた子、虐待から逃れた子、望まれて産まれてこなかった子...
    も、世の中にはいるわけです。

    しかし、出生はなんであれ、育て上げられた環境がどんなに重要か。

    赤ちゃんポストの意義と意味を反芻する。
    賛否を問うのはそこなのか、と。

    母になったあなたはどんな気持ちで、これを読み終えるのかな。

    一冊を通して、実に爽やかで前向きな作品でした。家族ものを書かせたら、やはり小路幸也氏が今のところベストだな。

  • 全員母親が違うという4人の兄弟の、少し変わったかたちの家族の物語。
    ずっと育ててくれた父親が突然亡くなる。
    そこから家族のかたちはどう変わっていくのか。

    決して家族に依存しているわけじゃない。だけどそこには確かな絆がある。



    ごく普通の平和な家庭でした。自分のことをちゃんと気にかけてくれている。可愛がってくれている。本当に感謝している。
    「それでも、家を早く出たかった」
    何かを目指すのならそれは自分の力で目指さなきゃならない。他人の助けをあてにする時点でそれはダメになっていく。
    「一緒にいたくないんじゃない。だた、そこから一歩でも遠くへ行くことが、生きていくってことだと思ったんだ」

  • ほのぼのとしたラストで終わらせない兄妹達の宿命のようなところまでしっかり見せています。だからこそ、父の存在が重い作品です。こんな生き方ができたらほんとかっこいいと思い、羨ましくなります。

  • 四人兄弟と家族の話。
    2016/3/1

  • とことん暖かいキズナ物語

  • ここんとこ小路作品にダレ感を感じてたのだけど、この作品はいい!
    個性が描き分けられた登場人物。
    悪者が一切いない
    家族のきずなが美しい。
    家族をとりまく人々が優しい
    ロードノベル要素はあるけど、帰るところがある旅。
    これら小路作品的な全部の要素を満たしつつ、しかもちょっと意外な謎解きまで味わえるなんて。

    ほっこりしたい時、家族を想いたい時、心に隙間風が入ってきた時、この本は絶妙に効く良薬になるんじゃないかな。お風呂入って暖かいご飯食べて布団にもぐってこの本読んで寝ればそそけ立った心もほぐれるような気がする、まさに小路作品。

    余談:紫ちゃんが思いの人と再会する場所に要注目です。おそらくあの場所だと思います(笑

  • 全員お母さんの違う異母兄弟の四人、山(サン)、紫(ユカリ)、水(スイ)、明(メイ)が、
    お父さんがなくなったのをきっかけにお母さんを訪ねる旅に出るひと夏のお話。

    父が目指した楽園はなんだったのか、なぞめいた、温かいお話でした。

    最後はまさかの結末で、やられたという感じでした。自分が思いつくことのなかった事実があったのに驚きです。

    登場人物が、それぞれ個性的で、とても魅力的で、
    兄妹の間の心の絆はすごいと思いました。
    そしてなにより、四人の父は偉大な人だった。

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