代筆屋中川恭次郎の奇っ怪なる冒険 (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2014年11月22日発売)
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本 ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784041016411

作品紹介・あらすじ

代筆を生業とする中川恭次郎は、列車の中に鶯色のリボンと庇髪の少女を目撃し、愕然とした。あれは田山花袋の小説に出てくる少女ではないか。恭次郎と井上通泰は、探偵もどきの冒険に身を投じることになる。

感想・レビュー・書評

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  • 誰がホームズなのか

  • 「バリツ」
    小説になった事件。
    彼の追い求める先にどんな答えが待っているのか予想も付かないが、こうも逢いに行く人が亡くなっているとどうにもならないな。

    「ハンサム・キャップ」
    検死室では浮かばない。
    確かに自分の死の原因など一番知っているのだから、それを見つける為に態々自分の身体を解剖される様子を見るなんて嫌だろうな。

    「ビーチャム・ピルズ」
    旦那を追い死を選んだ。
    実際には彼の元に現れたからこそ彼女の死に気付いたのだが、周りに伝えるのであれば虫の知らせという言葉が一番都合がいいのだろうな。

    「ベイカー・ストリート・イレギュラーズ」
    全ての事件の真相は。
    目が無くなっていた理由は彼女に魅入られたからなのか、彼女が相手を選び呼び寄せたのかは分からないが目を抉れ殺されたというのはな。

  • 【544】

    前提となる人物背景を知らないので、わからないところも多かった。
    大塚英志ホラーのわりに毒気は少なめ。
    やや物足りない。

  • 漱石の文体を意識してるのかな…時代背景の色々なペダントリについていけなくて、とても読みにくかった、残念。

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著者プロフィール

大塚 英志(おおつか・えいじ):大塚英志(おおつか・えいじ):1958年生まれ。まんが原作者、批評家。神戸芸術工科大学教授、東京大学大学院情報学環特任教授、国際日本文化研究センター教授を歴任。まんが原作に『アンラッキーヤングメン』(KADOKAWA)他多数、評論に『「暮し」のファシズム』(筑摩選書)、『物語消費論』『「おたく」の精神史』(星海社新書)、他多数。

「2023年 『「14歳」少女の構造』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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