君を送る (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 67
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041016442

作品紹介・あらすじ

<染谷通商>の幹部会で、社長の提案した新規事業への参入に反対したとして、営業部長・矢沢の首が飛んだ。入社した頃から世話になっていた深雪は矢沢の送別会をやろうとするが、やはり前途多難で……。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公は会社員の深雪。
    ・深雪の上司(既婚者)の解雇と深雪との恋模様
    ・深雪の弟の恋人との妊娠騒動
    ・深雪の弟の恋人と恋人の親友との三角関係

  • 染谷通商、社長の提案した新規事業への参入に反対したとして、営業部長・矢沢が退職することになった。入社当時から矢沢に世話になった深雪は送別会をやろうと決心し、社内の人たちに声をかけてみるも賛同者が得られない。

    深雪の同僚、恋人、矢沢の家族等々、様々な登場人物が絡まって、赤川次郎の世界だなと思う。
    読み終えた後、「君を送る」というタイトルに改めて感じ入った。

  • ーーー
    「貴様は、何十年この社で面倒みてもらったんだ!」--<染谷通商>の幹部会で社長の怒声が響き渡った。今年になって4人もの人物が辞めている。今日は、社長の提案した新規事業の参入に反対したとして、営業部長・矢沢の首が飛んだ。入社したころから世話になっていた深雪は、ヤザワの送別会をやろうと決心する。社内の人たちに声をかけてみたものの、やはり前途多難で……。人間関係が複雑に絡まりあったヒューマンドラマ。

  • 赤川次郎『君を送る』(角川文庫)読了。
    社長の逆鱗に触れて辞職に追い込まれた矢沢(営業部長)。入社時にミスをカバーしてくれて以来、矢沢を慕う23歳の深雪。
    ワンマン経営だからこそ起こる人間模様。そして深雪の弟、周治にかかわる三角関係と深雪の立場。
    赤川次郎なのでミステリをイメージしていたが、昭和の香りが漂う小説だった。ちなみに単行本の初版は1995年なので、まだまだ昭和を引きずっている時代かな。
    ひとことでいえば、1980~90年代に流行ったトレンディドラマ風。

    読みやすくそれでいて随所に美しい表現がちりばめられている。
    たとえば、退職が決まった矢沢との二人っきりの食事会に誘われた深雪が、ほんの些細な行き違いから矢沢夫婦の食事の現場を目撃した場面の深雪の心情。
    「充たされていながら虚しく、幸せでありながら寂しかった。」[p.365]
    くーっ。

    ちなみに表紙にはFarewell My Bossと書いてあるので、ここでの「君」は深雪ではなく矢沢を指すのかもね。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。76年『幽霊列車』でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。以後続々とベストセラーを刊行。「三毛猫ホームズ」シリーズ、「天使と悪魔」シリーズ、「鼠」シリーズ、『ふたり』『怪談人恋坂』『幽霊の径』『記念写真』他、著書多数。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞受賞、16年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞。

「2021年 『天使に賭けた命 天使と悪魔 10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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