夏美のホタル (角川文庫)

著者 : 森沢明夫
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年8月23日発売)
4.15
  • (78)
  • (87)
  • (36)
  • (4)
  • (1)
  • 本棚登録 :695
  • レビュー :69
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041016879

夏美のホタル (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 久しぶりにたくさん泣いた。心温まる素敵な作品だった。
    出てくる人みんないい人なんてとってもいいね♥

  • 久しぶりにこんなに温かくて泣ける本に出会ったと思う。出てくる人物全てに愛があふれていて、誰一人としてイヤな人がいない 人生は人を思いやる気持ちがあれば周りもそんな人しか集まらないのかなとも思わせてくれるくらい本当に良かった。本当は声を出してなきたかったくらい泣けた・・・。
    病院での描写とか、、、おばあちゃんの事を思い出すと胸が痛かったけれど、でも読み終わった後はほっこりとして温かくなった。分かる人にはオススメしたい本。
    にしても、御茶ノ水の丸善は私のツボを押さえているポップとセンスだと感じた。この本に巡り合えて感謝。
    雲月のキャラが私にはぐっときた。
    ふだん泣かない人が大切な人を亡くした時に涙をみせたり、子供たちに愛情を注いだり、主人公慎吾にぶっきらぼうにも優しい気持ちを伝えたり・・・。泣
    ・人間ってのは、何かと何かを比べたときに、いつも錯覚を起こすんだって。だから自分と他人をあまり比べない方がいいって。他人と比べちゃうとさ、自分に足りないものばかりに目がいっちゃって、満ち足りているもののことを忘れちゃうんだってさ
    ・トンボの幸せは・・・
    空を飛んでいるだけで、幸せ。あの時は、確かにそれが幸せの正解だと思っていた。でも、いまは少しだけ解釈が違う。飛んでいるだけで幸せなのではなくて、本当は誰かと一緒に飛んでいるから幸せなのだ、きっと。

  • 写真家志望の大学生・相羽慎吾。卒業制作間近、彼女の夏美と出かけた山里で、古びたよろず屋「たけ屋」を見付ける。そこでひっそりと暮らす母子・ヤスばあちゃんと地蔵さんに、温かく迎え入れられた慎吾たちは、夏休みを「たけ屋」の離れで暮らすことに。夏空の下で過ごす毎日は、飽きることなくシャッターを切らせる。やがて、地蔵さんの哀しい過去を知った慎吾は、自らできることを探し始めるが…。心の故郷の物語。

  • イメージしやすく目頭熱くなった!
    ヤスばあちゃんとお地蔵さん優しい、温かい。
    心の中でたくさん泣いたら、現実でもすごいスッキリした気持ちになった!

    人が亡くなるシーンは、親や祖母が思い出されて余計寂しくなった。ほんとその一瞬その時を大切にしなきゃだなあ、と振り返ったなあ。

    筆者は最後にフィクションだけど、モデルがあるといった。それを知ってしまうと、フィクションじゃなくてもどうしてもノンフィクションに感じてしまうほど、この小説も“生きているような”話だと思う。

  • 素敵です。綺麗です。みんないい人です。森沢さんの世界観がよく表れている作品です。映像化されても面白そうです。

    一方で、素敵すぎて、綺麗すぎて、ちょっと狙いすぎではないかと穿った見方をしてしまう場面があったことも事実です。なんだろう、みんながみんな、ピュア過ぎる?

    でも、こんな素敵な出逢いに憧れる気持ちはありますね。夏美のバイク姿も格好良さそう。もの凄く趣味レベルですが、写真が絡んでくるストーリー展開も、カメラをもう少しちゃんと学びたいと思わせてくれます。

    登場人物の一人になりたい! 読後感はいつも通り。
    憧れます。

  • 『虹の岬の喫茶店』がすごく好きなので、購入。
    こんな田舎で暮らしたい。
    風景の描写がすてきで、蛍を見に行きたくなった。
    ただ、結末の展開が予想できてしまって、物足りない印象。
    もう少し、人物描写にリアリティがあるとよかったかも。

  • 凄く暖かいお話。
    誰も悪くなくて、みんなただすごく優しいだけ。
    本当そう。
    心に留めておきたい優しい言葉がたくさん。
    ホタルブクロってどんな花なんだろう。見てみたいな。
    地蔵さんの地蔵菩薩も。生きてる菩薩。棒切れも。
    今読み終わったとこなのに、すぐに読み返したくなってきた。2人にまた会いたいのかなぁ。

    途中から涙腺崩壊につき、明日は目 腫れ上がるだろうな。

    やっぱり好きだわ。森沢明夫。

    凛。

  • 人情話を書かせたら安定の腕前です。後味の悪い話が苦手な人にはいいですが、逆の人たちには生温く感じますでしょうか。でも僕のような軟弱君には安定の森沢ブランドです。今回も非常に良い話でした。自然あふれる田舎の風景に悲しみを胸に秘めながらもひたすら優しいご老人たち、天真爛漫な子供たち。そこへ偶々関わるようになった若いカップルとの心の交流。老人たちの悲しい過去が分かってくるにしたがってきらめく自然に感動するだけではなく、関わった人々の人生にも関わるようになっていきます。はっきり言って関わり過ぎだろうと思う位ですが、読んでいてとっても清々しい気持ちになりました。

  • プロローグを読んでいた時には想像をしていた物と違っていたので、

    これで慎吾、夏美が出てきて一体どうなってしまうのだろうと思ってしまいました。

    けれど読み進めていくとすぐに慎吾、夏美が登場して、

    都会を離れた素朴な情景と美しさ、

    それと同時に優しさと温かさに溢れた地蔵さん、ヤスばあちゃん、

    同じ里に住んでいる人達が次々と登場して一気に心が

    この故郷に入り込みました。



    地蔵さんとヤスばあさんの語り口調でも優しさが滲みでていますが、

    ひと言ひと言に人間味のある温かみのある言葉が

    とても良く心を打たれました。

    中盤からは話が急転換になっていき、

    読む手が止まらず一気に読むと同時に

    感動のあまり涙をこらえるのに大変でした。



    地蔵さんとヤスばあさんを見ていると親子の絆、

    家族の絆というのを今までに味わったことのない形で

    再認識をさせらてました。

    特に印象的な言葉は

    名前の形見、そしてその名前には三つの恩恵。

    最初の恩恵は、この世に生まれててくる喜び、

    二つ目は、親に愛される喜び、

    三つ目は伴侶と一緒に子供の幸せな姿を見る喜び

    今まで名前ということを親の形見なんて考えたこともなく、

    この三つの喜びは当たり前だけれど、

    これが一番の人としての喜びだと思いました。



    そして地蔵さんとヤスばあさんと一緒に過ごすことで、

    慎吾も夏美も同じように人を思いやり、

    温かみのある人に成長していくのが

    とても微笑ましいです。

    二人の会話の中にも素敵な言葉が詰まっていて良かったです。

     人間ってのは、何かと何かを比べたときに、

     いつも錯覚を起こすんだって。

     だから、自分と他人をあまり比べない方がいいって。



     時間とか、人の心とか、思い出とか・・・目に見えないけれど、

     でも確かに存在するものがある。

     そうゆうものは、どんなに丈夫な鎖をもってしても、

     つなぎ止めておくことはできない。きっと目に見えないものは、

     自分の中にある目に見えないものでしか触れられないし、

     コントロールすることもできないのだ。

     わたしたちは、自分の内側の「想い」という見えない力を頼りにして、

     この世の目に見えない大切なものたちと

     寄り添いながら生きていくしかないのだろう。

    この言葉がこの物語を全て物語っていると思い、

    これを心に刻みたいと思ってしまいました。



    普段何気なく使っている「ありがとう」という言葉も、

    ここでは特別な思いを感じてしまい、

    これからはありがとう言う時も意識して使いたいと思いました。



    そして生まれてきてくれて、本当にありがとう。

    この言葉を全てのものに対して言えるような

    心になってみたいと思いました。



    森沢さんの作品は何冊か読んでいますが、

    どの作品も優しさに包まれて読んだ後には心が温まるものばかりなので

    安心して読めます。

    まだ他にも読んでいない作品あるので沢山読んでいきたいと思います。

  • 2017.12.1

全69件中 1 - 10件を表示

夏美のホタル (角川文庫)のその他の作品

夏美のホタル (角川文庫) Kindle版 夏美のホタル (角川文庫) 森沢明夫
夏美のホタル 単行本 夏美のホタル 森沢明夫

森沢明夫の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

夏美のホタル (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする