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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041016930
作品紹介・あらすじ
灼熱の太陽の下の解放感。ひんやりとしたプール、甲子園、田舎暮らし、ほのかな恋。江國香織、辻まこと、佐伯一麦、藤野可織、片岡義男、三木卓、堀辰雄、小川洋子、万城目学、角田光代、秋元康が描く、名作短篇集。
感想・レビュー・書評
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千野帽子さんが編んだ、「夏休み」がテーマのアンソロジー。様々なジャンル、様々な時代の「夏」を切り取った短編は、惹かれはしたけど一方で賭けだな、とも思い、買うまで躊躇した。アンソロジーは大好きだが、ある程度知っている作家の収録作品が多いものしか手にしない。今作は未読の作家が多数のためかなり迷ったが、角田作品がどうしても読みたかったことと、千野さんのセレクトは信頼しているので、思い切って購入。
賭けは大成功でした!一作目の江國さん「あげは蝶」は唯一の既読作品だが、アンソロジーとなるとまた印象が変わるもの。子供特有の、不安定で非現実な夏を思い出した。
藤野可織さん「大自然」には驚き。解説の言葉を借りると「クールでアーバンでコンテンポラリー!な装置のなかにこそ、実は夏休みが住んでいる」。醒めた少女の描写もお見事。
そして、ここで片岡義男を持ってくるとは!「おなじ緯度の下で」、タイトルに痺れた。80年代な印象が強い片岡氏。この作品もどこか古臭い雰囲気は漂っているのだが、なぜかその空気感が心地よい。片岡氏の世界観に引き込まれた。
更に時代は遡り、堀辰雄の「麦藁帽子」。純文学、読めるだろうかと心配したが、詩的で美しい文章に思いのほかのめり込んだ。多感な少年少女の、自意識過剰気味な心の迷い、揺れに共感。ただ。千野さんの言うように、あの震災を経てから読む「エピロオグ」は、色々なことを考えさせられる。
そしてやっぱり間違いない!と声を大にして言ってしまう、角田さん「夏の出口」。初期の彼女の魅力が最高に詰まった素晴らしい作品。将来に漠然とした不安を抱えながら迎える、高校最後の夏休みは、「若気の至り」が見事に体現されていて、情けなく、カッコ悪い。それでもキラキラと輝いて見えるのだ。千野さんがこれを読んで角田さんのファンになったというのも頷ける。
トリはまさかのおニャン子クラブ「夏休みは終わらない」。この曲知らないけど、知らない方がむしろいいかもと思えるほど歌詞がいい。普通に聴いたら聴き流しかねないが(笑)このアンソロジーの締めくくりにふさわしく、弾けていて、でも少し切ない。秋を予感させる詞の後半の構成、うまいなぁ。
古今東西、数多ある「夏」を描いた作品から、よくこの11作品をセレクトしたなと!千野さんの選択眼、確かです。ハズれなしでした、むしろ出会ってよかったと思えるものばかりでした。詳しく触れなかったものの、他の収録作品もどれも面白く読みました。涼しげで、爽やかで、ユーモラスで、ちょっとシュールで、切なくて…でも間違いなく、忘れがたい特別な時間、なのです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いろんな作家さんの作風が「夏休み」という一つのテーマに沿って楽しめました。
何十年も前の作品なのにまだまだ瑞々しさをたたえた作品、昔は苦手だったはずなのに今回読んでみたら意外とすんなり入ってきた作品、などいろんな発見がありました。
短編集って電車の中などで読むにはちょうどいいです(^-^) -
夏に夏っぽい話が読みたくて読んだ。
夏!だった。
友達みたいに家族旅行なんてなくて、プールと家を行き帰りする小学生時代。部活にはいってなくて打ち込めるものがなかった中学生、高校生時代。アルバイトばかりしていた大学生時代。
そんな私の夏がふっと浮かび上がる小説でした。 -
爽やかな夏の短編集だと思って手に取ったら思ったよりも古く、重く、どちらかというと夕立の中湿度のあがった部屋で読むような話が多かったように思う。だけどその湿度の高さも不快ではなく、せっかくの短編集なのに一気に読み進めてしまった。佐伯一麦のものは気持ちいいほどに爽やかで晴れ間のような気分になった。万城目学は今回が初めてだったが、面白かったので他にも読みたくなった。三木卓、堀辰雄、小川洋子、角田光代は自分が読んだことのあるものと似た雰囲気のものが入っており、安心して読めた。
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以外と、テーマに反して癖の強い話ばかりだったけど概念としての夏は好きなんだよなあと思い出した。
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<図書係の絵日記>
なつやすみ・・・
人気作家たちが描く夏のひとときが鮮やかに浮かぶ短編集です。
せっかくのながーい夏休み、本を読むのが苦手な人は短編集から読み始めてみるのはいかがでしょう?
涼しい部屋でプールやキャンプ、甲子園、アルバイトを本の中で体験してみませんか?
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所在記号:文庫||913.6||ナツ
資料番号:30045977
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淡い思い出や原風景、青春を想像していたけれど、癖のある話ばかりで驚いた。
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実家に帰省するための新幹線の車内や、学校のプール、キャンプに恋…。さまざまな「夏休み」をテーマにした、万城目学や堀辰雄など、新旧様々な作家のアンソロジーです。
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ちょっと古い時代のものが多くて、馴染みにくかった。
夏好きな私にとって、夏の空気感を感じられる本であったのが良かった。 -
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2017年26冊目。
「あげは蝶」江國香織
「多摩川探検隊」辻まこと
「クロール」佐伯一麦
「大自然」藤野可織
「おなじ緯度の下で」片岡義男
「八月」三木卓
「麦藁帽子」堀辰雄
「再試合」小川洋子
「ローマ風の休日」万城目学
「夏の出口」角田光代
「夏休みは終わらない」秋元康
編者千野帽子さんによる、以上11作品を収載。
帰省客でにぎわう新幹線、人気のない真昼の商店街、揺れるプールの水面、夜空に散る花火、揺れる木々の間から見える月など、少年少女のまぶしい夏。
中でも、
好きだと気づいたそのときに手紙を書きたくて、特急で2時間かかる東京へ向かい、レターセット、ボールペンを買う哲也が好ましい「おなじ緯度の下で」、
「鴨川ホルモー」のスピンオフの「ローマ風の休日」
がよかったです。 -
何か大きなことが出来そうで,出来なさそうで,でも楽しみな夏休み。
時代に割と幅がある「夏休み」がテーマのアンソロジー。形は少々変わっても,夏休みが少年少女にとって「何かが変わる」時期であることは変わらない。
角田光代「夏の出口」ポーズボタンを押したい,そんな時期がある。不確定な未来を考えて,道はあるはずなのに,何か焦って。夏休みは一時停止のようで,今はもしかして一時停止も許されないのかも。 -
いまいち響かなかった。
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2つは読んだことがあったけれどまた読めて嬉しかった。
特に万城目学の「ローマ風の休日」。
新しく読んだ中では角田光代の「夏の出口」が気に入って引用を3つもしてしまいました。 -
いかにも「夏休み」という作品がひとつも入っていない、かなり癖のあるアンソロジーでした。 ―― http://bookmeter.com/cmt/57701083
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いろんな時代のいろんな夏休み。
冒険あり、探検あり、ほんのりした恋愛あり…。
万城目学の「ローマ風の休日」は大好きな話だけど、「鴨川ホルモー」を読んでない人にも伝わるのかなぁ?
角田光代の女子高生の進路を前に揺らぐ気持ちも、周りの恋愛に引きずられる鬱陶しさと友情も共感できた。 -
オムニバスの短編集。
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どの話も面白いのだけど、片岡義男が面白かったなあ。少年がある女性のことを好きだということを初めて意識する瞬間の物語。彼女に手紙で連絡したら電話がかかってきて取り次がれるっていうのは普通に読めちゃったけど、もはやありえない風景なんだねえ。
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あんまりおもしろくなくて飛ばし読み、、
それでも、
小川洋子再試合
万城目学ローマ風の休日
角田光代夏の出口
これは読んで良かったと思えた!!
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