僕だけがいない街 (4) (角川コミックス・エース)

著者 :
  • KADOKAWA
4.27
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本棚登録 : 1843
感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041017425

作品紹介・あらすじ

逮捕された瞬間、悟に【再上映】が起きる!その結果、再度1988年へと舞い戻ることに。今度こそ失敗しない、雛月を救う!強く誓う悟であったが、戻った先で見たもの…それは同級生・ケンヤの冷たい眼差しで!?

感想・レビュー・書評

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  • 第四巻目を読んだ。まさかこれで完結じゃないよね。再上映(リバイバル)能力とは、結局現代の若者が生まれた頃からあるゲームが得意とする能力のことだろう。だから、現代の若者の「民俗」の中に受け入れられる。これが伝えられてゆく「民間信仰」になるためには、それなりの「力」がないといけない。それを見極めたいと思う。

    一度ならず二度までも取り返しのつかないはずの「失敗」をした若者は、三度目の正直の時にそれを「取り返す」ことができるのか。実はこの四巻目ではなんともいえない。前進はした。結果は五巻目で着くのか、つかないのか。(14.6.17読了)

    昨日トム・クルーズ主演で日本人作家の原作ということで大々的な宣伝をしていたSF映画を観た。そこでも、リバイバル能力に似たことが主人公に突然起き始めて云々という話になっていた。

    現代の若者にとって、「物語」は何度も何度も「やり直し」が効くことが「当たり前」になっているのだろうか。しかし、大人になるに連れてそれは幻想だと気がついてゆく。でも諦めきれない。それで、こんな話が作られ、それが人気を呼ぶのか。

    単なる「若者の甘え」と見ないで、若者を理解し、若者の可能性を見出すために、この物語に付き合って行こうと思う。(14.7.11記)

  • 加代ちゃんが救出できて良かった❗️でも、安心できないこの雰囲気。捕まっていない殺人鬼。工場の謎。冒頭のエピソードの意味するもの。収まらない不安を抱えたまま、次巻まで待たせるのね。

  •  読んでる最中に、ここまで没頭させるマンガは珍しいと思います。完全にマンガに引き込まれるので注意です。マジです。何なんだ?

     第4巻。結末としては良かった。よくやった。でも、何だか嫌な予感がしますよね・・・

    何かケンヤの存在が気になるよね。

    ただの同級生では終わらない気がするよね・・・

  • 読み終わってなお周囲をキョロキョロと見回すポーズをとって、手の甲で額の汗を拭う仕草を終えて初めて読了と呼べるくらいに常に最悪の展開を思い描きながら読む事を強いられる感じは偏に前3巻までの積み重ねの賜物だよなあ。凄えタイトロープリーディング。心臓に悪い。

  • 未来を変えようとする悟もそうですが、悟を何も言わずに支える母親の佐知子、友人達の行動力に感動します。作者さんのおまけも意外に面白いです。

  • 還って進んで。
    戻って決意して。
    そして…。

    またまた何やら意味ありげなピース。小さな、でも何かひっかかるストーリー。

    今回もまた、人間味の強い物語も繰り広げられていく。
    希望と絶望。
    恐怖と勇気。

    物語に没入できるほど、素晴らしい漫画。
    色々な強い感情が効果的に演出されているからか、揺さぶられ自然と引き寄せられていく。

    そして、やはり今回の終わり方も見事!
    相変わらず、一話一話の区切り方、巻毎の区切り方が巧い!

    次巻が待ち遠しい!!

  • 3巻までに引続き、凄く面白かった。お母さんとか女性キャラがきちんと立ってるので作者は女性なのかと思ってたんだけど、この巻のあとがきで男性だと判明してちょっとビックリ。ストーリーの進行と登場人物の心情がどちらもみっちりと書き込まれた、硬軟併せた面白さ。これ、5巻に続くんだよね?

  • 再度1988年へ戻り、今回は雛月を救うことが出来た悟。『再上映』のトラブル回避の範囲はどこまでなんだろう?
    雛月を救うことだけ?それとも被害者全員? 全員となると殺人を犯す前の人間を排除することになるけど…。
    確か『再上映』には代償が必要なんだよね? 悪い予感がするな〜。
    過去を変えてしまったことで、現在の最悪な状況が改変されるのだろうか⁇

  • サトル、がんばった。母親もえらい。でも、誘拐事件は別の方向に進みそうで、なんかこわい。

  • 再び1988年に戻り前回のリバイバルの途中から改変を試みる悟は母親以外で唯一異変に気付いたケンヤを協力者につけ前回よりも大胆な方法で事件に介入していく。帯が糸井重里。よく使い捨てカメラを改造する知識なんてあったな悟。雛月親子の問題がようやく解決してほっとするが、顔のみえない真犯人の動向が不気味だ。個人的にはケンヤの家庭環境にも興味があるけど。

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著者プロフィール

北海道出身、千葉県在住。第40回「手塚賞」佳作。第41回「手塚賞」準入選。1995年「アフタヌーン四季賞 春のコンテスト」準入選。代表作は『カミヤドリ』(角川書店刊)、『鬼燈の島』、『魍魎のゆりかご』(スクエア・エニックス刊)など。

「2022年 『夢で見たあの子のために (11)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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