- KADOKAWA (2014年8月23日発売)
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感想 : 57件
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784041017654
作品紹介・あらすじ
身体の一部が切り取られた猟奇死体が次々と発見された。鏑木率いる特別捜査班が事件を追う中、死体から蘇ったという男からメールが届く。自分を殺した犯人を突き止めるために協力したいとあり…。
感想・レビュー・書評
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とても面白かった。
SFな展開にしょげていたが、もうそう思わされた時点で術中にハマっていたのだ。眼球を見開き、一気読みしていた。
確かに無理があると言われたらそうやもしれない。
しかし、既にデットマンの存在がフィクションのような物なのでご愛嬌を。
後味の悪さに快感を覚えている。このままだと私はモンスターになってしまう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
頭部、胴体、手足一本づつをそれぞれ持ち去られた死体がつぎつぎと見つかる。昼行燈の鏑木刑事補、口うるさくて粘り強い玉木警部補、刑事オタクの姫野巡査、科警研から出向してきた澤田の4人が中心となり犯人を追っていくが、捜査は困難を極める。すると、何人もの人間の体の一部をつなぎ合わせて生まれたというデッドマンからメールが届く。
よくプロットを考えて書いているが、無理やり感が無いとは言えない。4人の刑事たちも個性があって面白いのだがもう一息というところか。次作に期待したい。 -
猟奇殺人と聞いて殺される側の「ヤメテー!ギャアー!」みたいな様子がないのかー、残念と思ったけどこの物語の犯行動機は切ないものだったのでスプラッターを期待した私が間違いでした。
もしかして私の苦手なSFモノ?!と思ったら、まんまと騙されてました。
けど、ラストは気に食わないーーーーー!!!!
あいつが死ぬべきだろーーーーーー!!! -
全体的には猟奇的殺人事件の警察小説。先がある程度詠め、派手な騙しや落としはない。切断された体の各部が接合し生き返る「デッドマン」は、SFを思わせるが実際はそうではない。この謎の解かれていく過程をじっくりと味わうのが良いと思う。 -
第32回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
都内で首の無い死体が発見される。切り口が妙にきれいで、部屋にも争った形跡は無い。その後、胴体が無い死体、右手が無い死体と連続して見つかるものの、どの現場にも目ぼしい証拠が無く、これまでの猟奇犯罪の分類にも該当しない。犯人は一体何が目的なのか?
刑事側の視点と、そしてどうやら持ち去られたパーツを組み合わせて作られたと思われる“デッドマン”両方の視点から描かれるのだが、これがまずうまいなぁと。真犯人の作戦に読者側もまんまとはめられているというか、確かにパーツが持ち去られる→アゾート殺人というのは作中でも触れられているが、今までミステリを読んできた人間なら特に、そういう思考に陥ってしまうもんなぁ。デッドマンが助けてほしくて刑事にコンタクトをとろうとするというのも意外な展開だった。 -
「ドラゴンフライ」「デビル・イン・ヘブン」の河合さんのデビュー作。身体の一部が切り取られた猟奇死体が次々と発見された。警察が事件を追う中、死体から蘇ったという男からメールが届く。 なかなか面白かった。
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キャラクター設定も含めて非常に漫画チックだった。ただ、デッドマンのトリックは文章でないと描けない。そういう意味では何だか不思議な作品。
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鏑木特捜班シリーズの第1作目。
前後してしまったが、2作目の「ドラゴンフライ」を読んで、どうしても読みたくなって。
東京都内のマンションで頭部を切り取られた男性の遺体が発見される。
その後、次々と、手、胴体、足がなくなった死体が6体見つかった。まるで、持ち去ったパーツで、一人の人間を組み立てるかのように…。
鏑木という、天才でも、ヒーローでもないが、その荒唐無稽な「思いつき」に引っ張られるように部下たちが動く。
それは、信頼以外のなにものでもない。
正木、姫野、澤田という個性的なメンバーが力を発揮していく過程が、実に魅力的だ。 -
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文体が独特で、内容もやたらハードボイルド、設定は奇想天外で面白かったです!
リアルすぎて退屈な小説よりもずっといいと思います。出て来る登場人物の個性も世代による違いなどもきちんと描かれているので映像が頭の中で展開する感じで、どんどん読み進めることができました。
他の作品ももっとたくさん読んでみたい著者です! -
初読みの作家さんでしたが、文句なしの大好きな作家さんになりました。本の感想?最高です。おススメします。
あらすじ(背表紙より)
頭部がない死体、胴体がない死体、右手がない死体…。遺体の一部が持ち去られる猟奇殺人事件が6件連続して発生した。捜査が混乱を極める中、ある日本部に1通のメールが届く。僕は継ぎ合わされた死体から蘇った死人です。僕たちを殺した犯人を見つけてください―。鏑木警部補率いるクセ者揃いの特捜班が前代未聞の謎に挑む。度肝を抜く結末が待ち構える警察小説新次元!横溝正史ミステリ大賞受賞作、待望の文庫化。 -
首のない死体が見つかる。
その現場は、整理されていて、なにも盗まれていない。
『きれいすぎる。』という疑問だけが残った。
その次に 胴のない死体が見つかる。
なぜなのか?
盗んだのはアタマなのではないか?
と 推定する 鏑木警部補。
それが、事件の捜査本部の部長代行に命じられる。
(ちょっと、ありえないが、物語をすすめるために必要)
経験の豊富な広木、暴走する姫野、プロファイラー澤田。
4人組が 中心となって 事件を解決する。
プロファイラーは、異常嗜好、怨恨、隠蔽のいずれにもはまらないと言う。
猟奇犯罪ではないと言う。
アタマ、胴、そして 手と足が接合されて、
生き返るというのが この物語の ツボとなる。
無理だよね。血液や免疫の問題、接合技術、様々な問題があり、
それを、接着剤のように くっつけることができてしまう。
つまり、それが できたように思わせることに 編集手腕がある。
あわせて、時間軸が ある一定のところでとまっている。
それが ロボトミー技術とつながる。
確かに、私が学生の頃に 反対の動きがあった。
それに、この作者は 私と同世代より少し若いくらいですね。
会話のたたみ方が おじさん臭い。
接合されたアタマが 記憶を 呼び戻しながら、
自分とは何か?を考えるのだが、
女医の高坂紫苑に アタマの名前を教えてもらう。
介護猿のアプに 助けられて 目覚ましく回復する。
志津という女性にも会い、自分の存在が見えてくる。
そして、タブレットも使い メールができるようになる。
限られた情報の中で 自分が何ものか 理解し始める。
自分が 死んだもの デッドマンの自覚が芽生える。
そして 捜査は デッドマンのメールから
急展開し始める。
物語の構成は 実にたくみだが、
やはり、デッドマンがつくれないことに、
物語が 記憶の存在とロボトミーにつながっていく。
医療技術は そう簡単に発展しない。
それでも、鏑木は シッポをつかんで 真犯人に迫っていく。
推理小説としては、あたらしい視点を持ち込んで、
うまく構成されている。
しかし、警察の組織構造が、物語に会わせすぎなところが、残念。 -
驚愕のミステリーとは、こういう作品のことを言うに違いない。横溝正史ミステリ大賞受賞作。
身体の一部が持ち去られた猟奇連続殺人事件を巡り、鏑木警部補が率いる捜査班が事件の真相に迫る。その先にある結末は…
おぞましい猟奇連続殺人事件も鏑木警部補らのユーモラスな会話でオブラートに包まれ、嫌な気持ちにならずに読み進む事が出来た。それにしても、この小説に描かれる前代未聞の事件の背景、全く予想も出来なかった展開、この作家は並ではない。
帯に記載された『警察小説、新次元!』に偽り無し! -
いくら視力が悪いといっても、80歳婆さんと18歳の女子高生を見間違える訳ない。
こういった矛盾や突っ込み所が多すぎる、都合良すぎミステリー。会話もチープで寒気がする。 -
冒頭からひきこまれ、ありとあらゆる推理で
からくりを暴こうと読み進んだが、
まったく想像できないミステリーでしたw
事件は40年もの時を超えて
真実に辿り着く。
めちゃくちゃ読み応え抜群の作品でした。
カラクリは全て目的を達成させるべく
巧妙に根拠ある犯罪である事を証明してくれた。
悲しい結末も、納得のラストとして
読み切る事ができました。
著者の作品ははじめて読みましたが、
他作品も必読です! -
4人の刑事のコンビもよかったし
ストーリーも楽しめました
連続殺人からの展開
なるほどそうきたかという感じ -
体の一部を切って貼って繋げることが、本当に出来るのだとしても、想像しただけで胸が気持ち悪くなってくる。体の臓器の中でも人の脳は一番デリケートで大切な部分。そこになんの根拠もなく刃物を入れていた時代があったという事を知らなかった。医学は生と死を司る所で、医学に詳しくない私は詳しい医師に頼らざるを得ない。その医師が根拠のない手術をし、後遺症まで残しておいて、本人は雲隠れなんてありえないと思う。手術の成功の可否ではなく、人として信頼していただけに失望は大きい。こんな事がこれから起こる事がない事を切に願う。
著者プロフィール
河合莞爾の作品
