メッセージ 魚住くんシリーズ (3) (角川文庫)

著者 :
制作 : 岩本 ナオ 
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 290
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041017685

感想・レビュー・書評

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  • 内容を知っていても落涙を堪えることはむずかしい。たった一ヶ月の交流が10年の付き合いに勝ることが少なくないとわたしたちは知っているし、魚住とさちのが不器用なやり取りを交わすその姿に、細胞が流れる音を聴いたはずだ。帯に銘打たれた“シリーズ最大の衝撃”ということばには何の間違いもないが、この衝撃とやらを、読者は何度味わったことだろう。与えたかったさちの、拒絶された久留米、恐怖に負けそうになった魚住、しかと届くことばを放ったマリ、彼らを生かす料理を作り続けるサリーム。紙の上で彼らが生きていることが、衝撃だった。

  • 去年の10月にも読んでいるのだが、なぜかレビューを書いていない。泣いたのに。
    そして今回もまたこらえきれず泣いてしまった。1年越しの再読で泣くってなかなかないのではと思う。

    おそらく前回は早く続きを読みたくてレビューどころじゃなかったのかな!と思うので改めてレビュー。

    途中薄々嫌な予感はしたけれど、なかなか残酷で、とにかく痛々しくて、でも非常に現実味を帯びた描写。

    魚住に久留米がいて本当に良かった、と心から思える話だった。
    そしていわゆるBL作品なのだが、読んでいると男同士とか関係なく、この2人の恋愛が羨ましく思えた。あまり小説を読んで思ったことはないのだが、なんというか、こんな恋愛をしたいなぁと思う。そんな相手、いないけれどね……

    あと2冊……実は最終巻を読めていない(もったいなくて)ため、ハッピーエンドでこのまま終わって欲しいものだ

  • 買ったのはけっこう前だけど楽しみでとっておいた!
    冬っぽい表紙だし今かな!と思って読んだ!
    なんか、知ってたけど、BLってタグでいいのか悩むほどけっこうテーマが重い・・

    でもジャンルはBLだと思う

    イチャイチャパート以外も重いけど、おもしろい
    けど、
    やっぱりイチャイチャパートがいい

    最後ー!
    もうー!!もう!
    キスだけでこんだけ描けるってすごいな
    えろいな

    続き(キスの)が読みたいww

  • 生きているだけで特別とか、奇跡とか、安っぽい言葉かもしれないけど、これを読んだあとには大切な人といれることに感謝したくなる。

  • 今回、こんなヘビーだとは思わなかった。
    さちのちゃんが死ぬなんて…。
    濱田にハメられて病院でクリスマスの天使役した魚住がそこで知り合った、さちのちゃん。
    大人っぽい女の子で魚住と気が合ってたのに…。
    さちのちゃんも、エイズキャリアで辛い思いしてきたけど、魚住と出会ってからは本当に楽しそうだったのにな。
    魚住もさちのちゃん気に入ったあまり、お母さんになって、とまで言ったのに。
    ケータイも買ってあげて、ディズニーランドも連れてった。
    本当に良い関係だったのにな。
    トラックの居眠り運転手のせいで、さちのちゃん死んでしまうなんて…。
    しかも、道路渡る途中で魚住が見てる前で。
    魚住は、久留米を拒絶しちゃうくらいショック受けてさ、見てらんなかった。
    さちのちゃんが死んだの見て、久留米ももし死んだら?自分より先に死んだらどうしよう?ってあまりの恐怖にリスカして自殺未遂。
    マリが嫌な予感感じてなかったらほんと危ないとこだった。

    マリも自殺未遂したことあったんだな。久留米が言ってた一度決めたら言わないってこのことだな。
    15のときにバタフライナイフで心臓を。
    そんな過去がありゃ強くもなるな。

    マリの残された者はどうなるのって言葉のおかげで魚住は久留米を拒絶することをやめれたし、ちゃんと仲直り出来た。
    そして、魚住、泣けるようになった。さちのちゃんのこと本当に残念だとは思うけど、魚住がちゃんと泣けるようになってよかった。
    久留米の腕の中は安心するし、張り詰めてたものが破裂したんだね。
    しかも、泣きながら久留米にとうとう好きなことを言った!好きな人は久留米だって!
    で、最後の最後でサービスシーン。
    とうとう久留米が魚住にキス。しかも、かなり濃厚なやつ。
    理性の崩壊の瞬間(笑)
    まさか最後にこんなのが待ってるとは思わなかったわ。
    これで一気に進展しそう!
    次が楽しみ過ぎる、久留米はあんなキスしてどうするんだろ?
    魚住もどう反応するんだろう?
    早く読もう。

  • 魚住くんシリーズ第3弾。 シリーズ最大の衝撃というだけはある。 やっと心を取り戻し始めた魚住くん。 そんな彼の前に、過去の魚住くんを思わせるような少女が現れる。 「僕のお母さんになってくれませんか?」 独特の感性で繋がる2人だが、少女は魚住くんの目の前で事故死してしまう。 今まで幾度となく出会ってきたであろう死。 しかし、心を取り戻し始めた魚住くんにとっては大きな大きな「死」となった。 展開が早くて読む手が止まらなかった。 魚住くんの何も感じないところがよかったのに…と思っていたけど、色々な感情を得たからこその辛さがある、とわかった。 BLという一言でくくれる作品ではない。 大切な人を失うというのはどういうことなのか、それを考えさせてくれる作品。

  • 人間として壊れてる魚住くんが、めちゃくちゃになりながら必死に他人を求めてる姿が、切なくて感動的だった。
    魚住くんは素直で、とても繊細な気持ちの持ち主で、読んでいて何度も泣きそうになった。
    人が人を求めるのは、こんなにも素晴らしい。
    彼の求める人を、彼が生きている間の出来るだけ長い時間、彼の側に置いておいてあげて欲しい、そう願わずにはいられなかった。

  • シリーズ最大の衝撃、と帯にあって、てっきり帯にあったセリフのことだと思ってたら思わぬ方向から衝撃を受けた。
    まさかあんな事態が待ってるとは…

    魚住が天使の格好をしたりさちのちゃんと久留米たちと遊園地に行ったりするほのぼのさから一転、急にどん底に突き落とされる感覚がもう、魚住の心理描写にもくっきりと出ていて心が痛かった。
    あんなに事故シーンを読むのが辛かったことはない…
    事故を見るとスローモーションみたいにゆっくりに見える、と聞くが、それが文章で丁寧に表現されていて生々しかった。


    それだけでも衝撃なのに、まさかの自殺未遂。
    リストカットなどの描写がたいそう苦手なので、あそこまできっちり描写されるとすごく辛かった。
    血とかダメな人は読むのに勇気がいるシーン。なのに、そこに魚住の痛い、という感覚がないのが魚住がいかに病んでいるかを表していていたたまれなかった。
    読むのが辛いけど、こういうことを丁寧に描いてくれる本はとても好きなので嬉しい。
    しかし久留米も泣くんだなと思ってしまった…ごめん久留米…

  • 魚住が決定的に人間性を取り戻す切っ掛けとなった出来事が、“さちの”ちゃんの死であったのは、どうにも辛すぎる。そんな事がなくても、穏やかに久留米と人生を育んでいけたら良かったのにな、とも思う。魚住自身は意識していないかもしれないけど、魚住を取り巻く友人達は滅多にない最強の布陣だと思う。

  • 魚住くんシリーズⅢ

    久留米が一線を越えちゃった話(笑)

    魚住くんがひとりの女の子と知り合って、心のバランスを失う話。
    誰かを大切に思う事ができるというのは、無くなったときに恐いものかもしれないけど、その怖さのために距離をとってはもったいないのよね。

    想う相手がいればのはなし。

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著者プロフィール

榎田ユウリ(えだ ゆうり)
東京都出身の小説家。 一般小説を書く時は「榎田ユウリ」名義、BL小説を書く時は「榎田尤利」名義と使い分けている。
2000年『夏の塩』でデビュー。榎田尤利名義では「魚住くん」シリーズ、「交渉人」シリーズが代表作。
榎田ユウリ名義では、2007年から始まる「宮廷神官物語」シリーズ、「カブキブ!」シリーズ、「妖琦庵夜話 」シリーズ、「死神」シリーズなどが代表作となる。

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