約束の森 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1294
感想 : 144
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  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041017784

作品紹介・あらすじ

警視庁公安部の刑事だった奥野侑也は、殺人事件で妻を亡くし退職を決めた。孤独に暮らしていた侑也に、かつての上司を通じて潜入捜査の依頼が入る。北の果てに建うモウテルの管理人を務め、見知らぬ人物と暮らしながら疑似家族を演じろという。侑也が現地に赴くと、そこにいたのは若い男女と傷ついた1匹の番犬だった。やがて闇に隠れた謎の組織の存在と警察当局の狙いが明らかになり、侑也は眠っていた牙を再び甦らせる-。

感想・レビュー・書評

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  • イヤーー久しぶりに、元公安…モノに手つけちゃいました、途中話がコンガリ、紙に書いたりして、なんとか完読しました、最後は『ほっ』としたが感想です。

  • 初めての作家さんですが、まさに解説の書店員さんの言う通り、弛緩と緊張のバランスが絶妙な作品であり、最後のクライマックスに入ってから一気に読まなくてはならなかったです。
    ところどころの台詞にもめちゃくちゃ刺さりまして、ストーリーも登場人物もすごく魅力的で、最高に感動しました。

  • 長かった。事件の真相に近づくのに長すぎて…だらけそうになったけど人間模様は気になる所で、またその近くにいる動物達は微笑ましいく周りが一つになる心地良さで救われた。何だかんだで最後はハッピーな気分で終われたので良かった。知らない者同士やはり腹を割って話した方が良いと思った。

  • 謎の組織N、スカベンジャーをめぐる登場人物の思惑が複雑で途中よくわからなくなってきたが、そこは耐えて読み続けた。虐待を受け人間不信になっていたドーベルマンのマクナイトが素晴らしく優秀な犬に変貌していくところは感激。
    後半の一晩の戦闘の数々は手に汗握る場面だった。
    読み応えのある一冊。

  • 驚くことに10年積読年で家にありました。手に取ったら夢中になって読み終えてしまった。めちゃくちゃおもしろかった。マクナイトのこと忘れられないよ……犬のなんと愛しいことか……文体も文章の推進力もすごすぎる……構造がうますぎ……電撃に撃たれたかのようです、推したい……もっと早く読んでいたら良かった……沢木冬吾さんこれ以降新刊出されてないのですよね……新しいのも読みたい……

  • お初の沢木冬吾作品。分厚い本ながら、登場人物の背景が気になり一気に読まされる。主人公の奥野侑也のアクションは映画のようなハードボイルド感満載だし、打ち捨てられたドーベルマンのマクナイトが少しずつ打ち解け秘めていた能力を発揮し出すのも良く、準主役たちも生き生き(というにはいろいろ抱えているのだけど)と進む物語で読み応え十分でした。

  • 出足の数ページで面白いことは確定したけれど、まさかここまでとは。
    日本でジェイソン ステイサムかトム クルーズを彷彿させる激しい銃撃戦を展開する不自然さなんて軽く吹き飛ぶほど登場人物も動物たちも魅力的で、かつスリリングな場面の描写も良い。
    こんなに厚い本なのに一気読みでした。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 犬は脇役。

  • 20190208 後半から一気に読み進めた。マクナイト含め偽装家族が本当の家族のようになってい様が良かった。はじめてのハードボイルドだけど、マクナイトやどんちゃんに癒された。

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著者プロフィール

1970年、岩手県花巻市生まれ。99年、『愛こそすべて、と愚か者は言った』で第三回新潮ミステリー倶楽部賞・高見浩特別賞を受賞。他の著書に『償いの椅子』『天国の扉』『ライオンの冬』などがある。

「2012年 『握りしめた欠片』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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