黄泉坂案内人 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2014年7月25日発売)
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本 ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784041017821

作品紹介・あらすじ

タクシー運転手の速人が迷い込んだのは、この世とあのよの狭間を漂う入日村という不思議な村。そこで会った少女・彩葉と共に、速人は迷える魂の「未練」を解く仕事を始めるが……。心にしみこむ物語!

感想・レビュー・書評

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  • 僕僕先生読み切ったロスを癒やすために手に取った。紀伊半島といい水害といい…親近感。ぐっと引き込まれる。名前の読み方忘れて何度か戻ってしまう。

    ■速人はやと、雪音ゆきね、寿人ひさと、彩葉いろは、大天狗の主税(ちから)さん、身長一尺捜し物の神様大将軍(だいしょごん)さん

  • ある日池に落ちて、あの世とこの世の狭間にある村、入日村にたどり着いたタクシー運転手の磐田速人。うつし世で生きるはずなのに入日村にたどり着き、名をナトリに奪われこれまで行きていたうつし世にも戻れなくなる。
    村長たちが名を取り戻す準備をする間、入日村のタクシー運転手となる。乗せるのは人ではなく、うつし世に未練を残してあの世へ渡れない魂たち。

    表紙の大きな木槌を持つ快活そうな少女と、白い手袋をしたタクシー運転手を不思議そうに取り囲む妖怪たち。妖怪話が好きなのと、仁木英之さんの本も読んだことがあったので気軽に手に取った。
    人の死を扱った物語なだけあって、うっかり涙ぐみながら読んだ。

    個人的に最後の話があまり好みではなくうーんという感じの展開。でも、臥せる彩葉とのやり取りのシーンは好き。
    ちょくちょく情景をイメージしづらかったな。
    続きがあるらしいのでちょっと気になるけど、気が向いたら手に取ろうかな。

  • コンセプトや登場人物?のキャラクター設定、個々のエピソードなどはいずれも良いと思うのに、何故だかグイグイ引き込まれるような魅力を感じないままに終わってしまった。
    シリーズとして続いているようなので、もう少し読み続けてみよう。

  • 表紙とタイトルに惹かれて購入。文章的には自分には合わなかったのか、場面が色々飛びすぎて読みにくかった。話はとても魅力的なので面白く、完読。最後が急展開で、まさか速人が…。これの続編が出てるようなので、また書店で見かけたら購入したいと思う。

  • 現世に心残りがあり成仏出来ない人を、黄泉の世界へと連れて行く・・・
    そんな世界に連れ込まれた八方塞がりのハヤさん。

  • 元社長のタクシー運転手が、妻子を残して現世とあの世の狭間で成仏できない人間をあの世に案内する仕事に就く話。

    死者の成仏に関わる話なので重い話が多いが、
    妖怪や神様含む登場人物のカラッとした口調が雰囲気を中和している。

    ただ、いまいち物語のジャンルがどっち付かずでインパクトに欠ける印象。妖怪たちのキャラがなんだか薄め。

  • 設定に惹かれて読みました。
    ポップな表紙から軽くて楽しい展開を想像していたのですが、意外と重めのお話でした。
    登場人物が重い過去を背負っていて…みたいな作品は苦手なのですが、ファンタジー要素が強めだったからかすんなり読めました。
    しいて言えば、最後の終わらせ方が少々無理矢理かなと。

  • 一気に読んだ。ちょっと最後が急展開過ぎたような気がしたけれど、全体的には好印象でした

  • うつし世とあの世の狭間にある「入日村」に迷い込んだタクシードライバーが、あの世に行けずにさまよう魂の未練を解く仕事を任されることに。世界観や設定はすごく好みでした。人情話はよかったですが、後半に話を広げて展開させてからは駆け足すぎた感があって残念。

  • この世界には、私たちの生きている世界と、黄泉の国である死後の世界がある。この世界で人が亡くなると、みな黄泉坂を上って黄泉の国へ行くのだ。
    現世に未練があり、上り切ることが難しい魂たちを手助けすることになった主人公速人の物語。
    のほほんと死後の世界が明るく照らされる内容で、この黄泉坂案内人たちと、狭間に住む住人たちの中でも大きな事件があり……。見えざるものが見えなくなってしまった現代の、怪異譚的小説。

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著者プロフィール

1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学、2年間を海外で過ごす。2006年『夕陽の梨─五代英雄伝』で第12回歴史群像大賞最優秀賞、同年『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。「僕僕先生」シリーズは読者の圧倒的支持を集め、ベストセラーとなる。著書に「千里伝」シリーズ、「くるすの残光」シリーズ、「黄泉坂案内人」シリーズ、「立川忍びより」シリーズ、『撲撲少年』『真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝』『三舟、奔る!』など多数。

「2022年 『モノノ怪 執』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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