白い月の丘で (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.26
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本棚登録 : 98
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041018088

作品紹介・あらすじ

アインスに滅ぼされたトールの王子・ハジュン。10年ぶりにトールに戻り幼馴染のマーリィと再会するが、征服された国の現状に心穏やかでない。さらにマーリィの元に通う青年・カリオルがアインスの王子だと知り…。

感想・レビュー・書評

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  • 前作から約10年?隣国が舞台。前作主人公のメイリンは殆ど登場しないものの、その存在感は圧倒的だった。スゴイなぁメイリン。比べると今回のヒロイン・マーリィは好い子なのは分かるし嫌いじゃないけど、主人公達が引き合うほどの魅力は感じられず弱い。恋愛色よりトール国がアインス国に立ち向かう様にもっと重点が置かれた方が個人的には好みだ。そんな中、ソンボの異色キャラは光ってた。

  • シューマ平原シリーズ2弾。理性的で理想的。これが実現できたなら。

  • 二人の王子との恋物語。
    亡国の王子と今その国を支配している王子という事で、恋よりも政治的要素が強く出ています。
    主人公は女性の地位が低い中、自分にも何かできないかを常に考えていて前向き。
    男性二人もとても優しいので、全体的に柔らかい印象。

  • 世界観の作り込みはとても丁寧で、歴史の背景や思想、文化が端から端までピッタリはまっている。
    昔、そういう国が存在したかの様なリアリティ。

    あとはもう好み。
    結構恋愛色強いかと思っていたけど(奪い合い的な。笑)、そうでもなかった…。
    個人的なこの本の印象としては、国の在り方、人の本質辺りかと。

    ちょっと文庫の帯とあらすじに乗せられた感あり。

  •  征服者の王子と被征服者の王子、二人から愛される笛吹きの少女の三角関係。
     男女の恋愛に軸を置きつつも、甘くないのが良いです。揺れ動く政情のなかで、二人の王子がどのような道を選び取っていくのかを、少女の視点から見ているような感じ。こういうの大好きです。
     前作で気になった視点のブレなども今回はなく、良い雰囲気の文章になっているなと感じました。
     前作の舞台や登場人物のその後がちらりと垣間見えて嬉しかったです。

  • マーリィの涙の描写が多かったという印象。ソンボが好きだなあ。前作のキャラのその後が少し分かって、嬉しい。

  • 2人の王子と女の子。好きな相手に‘妹’なんて言われたらショックよね…

  •  舞台となるトール王国は大国アインス王国の侵略を受けて王家を失い、植民地となっています。
     実は生きて別の国に逃げていた王子ハジュンや幼馴染のマーリィがトールがどうなっていくべきか、といったことに悩む話です。
     話の動きがゆったりとしていて、あらすじを読んで思っていたイメージとはちょっと違いました。

  • 大国アインスに併合された亡国トールの元王子(死んだと思われいる)であるハジュンは10年ぶりに密かに故郷へと帰ってきた。そこで幼馴染のマーリィと再会するが、仇であるアインスの王子・カリオルが彼女に想いを寄せていることを知る。一方、死んだと思われていたハジュン王子が生きていることを知ったトールの将が国復興の旗印にしようと接近してくることに・・・

    恋愛要素が強いけど、それだけでなく国の再興をめざすという緊迫した状況もあってハラハラドキドキしました!
    ハジュンが望まなくても、王子だというだけで担ぎ出す武将たちにイライラもしたけど・・・(-_-;)
    ヤキモキしたのはハジュンとマーリィの関係!早く気づけよハジュン!って何度思ったか(笑)
    ハジュン、マーリィそしてカリオルのその後が知りたいなぁ・・・
    知らずにこの作品から手に取ってしまったのですが、これは2作目だったんですね~
    1作目も読んでみたいです(^^♪

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著者プロフィール

熊本県に生まれ、東京に育つ。『フュージョン』でJBBY賞、『トーキョー・クロスロード』で坪田譲治文学賞を受賞。主な作品に『トーキョー・クロスロード』(第25回坪田穣治文学賞受賞)、『この川のむこうに君がいる』『with you』(ともに青少年読書感想文全国コンクール課題図書選出)、『石を抱くエイリアン』『南河国物語』『Mガールズ』ほか、「レガッタ! 」シリーズ、「ことづて屋」シリーズなどがある。

「2023年 『金曜日のあたしたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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