国家の暴走 安倍政権の世論操作術 (角川oneテーマ21)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.78
  • (19)
  • (23)
  • (18)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 259
感想 : 26
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041018149

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『ヨハン・ガルトゥングというノルウェーの平和学者は、戦争のない状態を「消極的平和」と定義した。だが、戦争がなくても、病気や貧困やハンディキャップなどに苦しみ、個人が本来持っている能力を開花させることを阻まれている人々もいる。

    そうした状況をなくして一人一人が人間らしく、生き、そしてその能力を開花させることができるよう、単に戦争がないだけでなく、貧困、病気、飢餓、人権抑圧、環境破壊などの「暴力」がない状態を、ガルトゥングは「積極的平和」と定義した。

    国際社会に出て行くのであれば、そうした「暴力」に苦しむ途上国に支援をすることが、本当の意味での「積極的平和主義」につながるはずだ。

    軍隊を引き連れて「悪い奴ら」を叩くことが
    積極的平和主義だというのは、とんでもない勘違いであり、あまりにも田舎者の発想である。』

    安倍政権はポピュリズムかファシズムか?
    いずれにしても怖いことには変わりはない。
    確かに改革派・ハト派って少ないなぁ〜。

    リバタリアニズムかつパシフィズムでしっかりした政党ってないもんかね。

  • 2014年初版とちょっと古いが、古賀茂明氏の初めての書物を読んだ。
    古さを感じさせないどれも明快な物言いで、古賀氏らしいと感じた。
    官僚、官邸、首相の暴走が停まらないことが良く判る。

  • 反安倍政権、反集団的自衛権の人であるが、多少感情的すぎるきらいがある。同じ反安倍であれば同時期に読んだ植草氏のほうが論理的かもしれない。

  • 【由来】
    ・amazonでたまたま

    【期待したもの】
    ・自分の中では現安倍政権に対しては、どちらかと言えば好意的な評価になるので、そうじゃない視点を是非、ということで。


    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • 百点の政策提言、政治提言があると思うなら怪しいと思うべきだと思う。少なくとも対外的な姿勢でいえば、安倍首相は原則的には間違ってはいないが、結果として正しいとは思えない。「戦争はしないが、改革はする」多くの人が求めている当たり前のことが書いてある。そして意外と正しい帰結をこうして出してくる人は少ない。少なくとも、国内政策、政治改革、行政改革については古賀さんの言っていることは正しいと思う。バランスの問題はあるにせよ、今のこの風潮の中で、建設的な批判としての、こういう本が出されることは大切だと思う。なんとなく安倍さんが頼りになると思っている人に、是非、一度読んでみて欲しい。

  • 第四象限(改革派のハト派)の政党が必要という意見には賛同します。が、本の内容は特にお金を出してまで読むほどのものでもなかったかと思います。

  • 今話題の安保法案を始めとする安倍政権の問題点を洗いざらい書かれて、勉強になりました。

    筆者の想いが色濃く出ていたかと感じました。

  • 一度読んだが、報道ステーションでの騒動があり再読。
    安倍政権の危険性を指摘している。
    チーム安倍こそが暴走装置。その構成員は
    ①官僚スタッフの中心は経産省
    ②世耕官房副長官をはじめとする補佐官
    ③菅官房長官
    ④NSCのハト派はダミー
    ⑤NHKなどのマスコミ
    北朝鮮拉致事件を支持率アップのため利用等

    この著者に対して批判的な意見をする人も多い。
    しかしながら、国家権力に対してこれだけ真っ向から意見を言うことは勇気がいることではないかと思う。

  • 安倍政権が目指す右よりの改革に危機感を表明。
    安倍総理の改革は日本を戦争がないと生きられない国家にしている。
    アメリカよりは問題。アメリカはベトナム、イラクなどでこれまでも多くの間違いを犯している。
    もっと改革を目指すハト派政党ができてもよいのではないか。
    戦争を抑制するには、核や武装の充実ではなく、国際世論を見方にすること。
    日本らしさを世界にアピールすること。

  • ちょうど報道ステーションでの「事件」後に図書館で借りる。何てタイムリーなんでしょう。
    これを読むと安倍の暴走止めるべし!と思うのであるが、百の意見にもちゃんと耳を傾けないと偏った考えになってしまう。

全26件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。産業再生機構執行役員、経済産業政策課長、中小企業庁経営支援部長などを歴任。2008年、国家公務員制度改革推進本部事務局審議官に就任し、急進的な改革を次々と提議。09年末に経済産業省大臣官房付とされるも、11年4月には日本ではじめて東京電力の破綻処理策を提起した。その後、退職勧奨を受け同年9月に辞職。著書・メルマガを通じ活発に提言を続けている。『官邸の暴走』(KADOKAWA)、『日本を壊した霞が関の弱い人たち』(集英社)など著書の累計発行部数は100万部を超える。自身が企画・プロデュースし、本書が原案となったドキュメンタリー映画『妖怪の孫』が2023年3月に公開され、大きな話題を呼んだ。





「2023年 『分断と凋落の日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

古賀茂明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×