開国の使者 ペリー遠征記 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 43
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041018293

作品紹介・あらすじ

1852年、マシュー・カルブレイス・ペリーは日本開国の任務のため東インド艦隊司令官に就任した。日本へと遠征したペリーを待ち受けていたのは、開国を迫る世界各国と幕府高官たちだった……。

感想・レビュー・書評

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  • 幕末の最重要人物であるペリーが自分本位でマッチョなアメリカ軍人としてユーモラスに描かれている。見せ場らしい見せ場がないのが、物足りないところ。

  • 最近、稚拙な文章ばかりを読んでいたので。独特な癖はあるけれど、ひさしぶりに小説らしい文章を読んだ。■幕末にあまり興味がないのもあって、知らなかったことがたくさんあった。何も考えず、太平洋を渡ってきたものと思ってた…。■ただ、物語としての盛り上がりには欠ける。終始、居丈高なペリーの鼻っ柱を折ってくれることを期待していたものの、遂にそれは折られず、どうしてこの題材を選んだのか。正直言うと、あまり面白くない。

  • 開国してくださいよペリーさんの歴史小説。ペリー(アメリカ)側の視点から、日本の開国への思惑について触れているところが面白かった。すなわち、欧州諸国に先んじてアジアへと向かう太平洋航路の中継地としての日本。全体的には、ペリーが情熱をもって目標に向かって突き進むさまをアツく描いており、交渉に次ぐ交渉、という地味な内容ながら最後までひと息に読ませます(最初は漫談調が肌に合わなかったのだけど、じきに慣れました)。佐藤賢一は初めて読んだのですが面白かったので、他の作品も読んでみましょうかね。

  • ペリー、米国からみた黒船事件と日本開国
    日本の作家が相手国側の視線で自国の歴史を振り返るという、ちょっと不可思議な本

    兄の残した言葉「ドント・ギブアップ・サ・シップ」に象徴されるあきらめない精神を受け継ぎ、周到な準備と臨機応変により困難を乗り越え、日本への来航と開国を実現させるあたり、ペリーもやはり偉人と思えるが、
    ペリーの兄への劣等感と日本を開国させたという実績への誇り、しかしそれを全く評価しない米国民への苛立ちという、揺れる気持ちにその人となりが見える

  • 横浜開港をアメリカの視点からみる歴史小説。大洋を蒸気船や帆船で駆け抜ける壮大な遠征の苦労は想像にかたくない。電話もメールもない時代に、言葉の通じない未知の国に挑む勇気は素晴らしいと思う。小説としては、やや盛り上がりにかけるかな。

  • "デュマ"シリーズ然り、その他の長編小説でもそうだが、私たちも名前とその業績ぐらいは知っている史実上の人物たちに、喜怒哀楽を持ち合わせた等身大の人間としての魂を吹き込み、生き生きと作中で動き回らせる、という技術において、佐藤賢一氏の力量は本当に素晴らしい。
    もちろんその立ち居振る舞いには、脚色や創作が多く加えられていると分かっていても、ペリーってこんな人だったんだ、とノンフィクションかのように信じ込まされてしまいそう。

    ただ、氏の著作では時々見られるんだけど、物語の仕舞い方が些か呆気なく、読後の余韻に欠ける嫌いがこの作品では顕著に出てしまっていると思う。
    全体を俯瞰で眺めてみても、後半に進むにつれてスケール感のようなものが失われていくのが感じられる。

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プロフィール

1968年山形県鶴岡市生まれ。東北大学大学院文学研究科西洋史学専攻博士課程単位取得満期退学、以降作家活動に専念。
1999年『王妃の離婚』(集英社)で第121回直木賞を受賞。作品はほかに『傭兵ピエール』『オクシタニア』『小説フランス革命』(以上、集英社)、『二人のガスコン』(講談社)、『双頭の鷲』(新潮社)、『黒い悪魔』『褐色の文豪』(文藝春秋)など多数。またノンフィクションに『ダルタニャンの生涯──史実の「三銃士」』(岩波新書)、『英仏百年戦争』(集英社新書)がある。本書は『カペー朝』(講談社現代新書)に次ぐ、「フランス王朝史」第2弾である。

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