鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 5438
レビュー : 578
  • Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041018880

感想・レビュー・書評

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  • 地名や部族の名前が頭に入ってこなくて混乱しました。部族の勢力図や地図が欲しかった。
    前半はなかなか進まない感じ。盛り上がりかけた所で、下巻へGO

  • クオリティの高さは変わらずなのですが、ストーリーのエンジョイ度さ(?)は、守り人、獣の奏者、の方が楽しめたように思います。読書中、福岡先生の動的平衡を、度々思い出されました。

  • 上下巻読了。伝染病や最新医療、戦争、子孫を残すということ、動物生態学の話、人と国との関わり合い。そんな、現実世界にリンクする話が盛り込まれていて、面白かった。たぶん世界観は半分くらいしか理解できていないけど、印象的なセリフを読み返してみたら、しみじみ、なんて優しさにあふれた言葉だろう、と。上橋さんの作品は、作者自身が世界観や登場人物を慈しんでる感じがひしひしと伝わってくるところが好き。
    いやでも世界観がほんとに複雑で。もう一度読み返したらもっと深く感動できるかも。
    下巻→ http://booklog.jp/users/junjinnyan/archives/1/4041018897

  • ファンタジーだけど、

    医療×政治の駆け引き×民族×文化

    みたいな感じ。

    主人公といるユナが、結構幼いから、大人メインの物語展開。

    『獣の奏者』のように登場人物たちが葛藤し、

    『守人シリーズ』のように旅をする、そんな印象。

  • 上橋先生のファンタジー小説を侮ることなかれ。
    その内容は完全に大人向けだ。

    かつて王国があった。しかし、東の国、東乎瑠が新たな主となり、王国の辺境民たちはその暮らしを変えさせられていった。

    トガ山地の民だった戦闘集団の頭ヴァンは捕えられ、塩の採掘鉱で奴隷としての日々を過ごしていた。

    ある日、黒い影が採掘鉱を襲った。狼が入りこんで暴れまわった。そして数日後、ヴァンは目覚めると周りの人間全てが死んでいた。

    今まで切れなかった鉄の鎖、自らから湧きだす異常な力によってそれを引きちぎったヴァンは、同じく生き残っていた女の子を見つけ、二人は採掘鉱から走り去った。


    場所は変わり、貴族の末席に属する医師ホッサルは採掘鉱での大量死を調査する。

    かつてのアカファ王国が滅亡した原因の疫病、黒狼病にたどり着く。

    致死率が異常に高い、その疫病についての研究を行いながらも貴族としての振る舞いもこなすホッサルは、鷹匠の御前試合に招かれるが、そこで事件は起こった。

    統率されたかのように多くの狼が舞台になだれ込み、多くの人が噛まれた。そして、噛まれた人は黒狼病を発症したのだった。

    かつて流行った黒狼病が、なぜ今になって国に猛威をふるうのか。

    病にかからずに生き残ったヴァンの身についた力の根源とは何か。


    下巻に続く。

  • 星空に柄杓を見る者がいれば、熊を見る者もいる。
    月に蟹を見る者がいれば、兎を見る者もいる。

    あなたは何を見るのか。
    病気と人類の戦いを見るのか。
    科学と宗教の役割分担を見るのか。
    移民政策の可否を見るのか。
    異文化間の対立と融合を見るのか。

    ガラスの破片がつめ込まれた万華鏡をのぞきこんだように、
    美しくも心に刺さる。
    そこに見るのは、花であり、宇宙であり、心の闇である。

    (下巻に続く)

  • 上橋さんお得意の架空の国、人種そして生き物たち・・・
    なので大変引き込まれるのですが、一気に読んでしまわないとあれこの人誰だっけ?になってしまいそうです。

    とはいってもさすがに壮大で独特な世界観をお持ちの作家さんなのでぐいぐいと読み終えてしまいそうです。
    再読、再再読出来る人にはお薦めしたい本ですね。
    一度にさらっと読んでしまうのはもったいないですので。

  • 世界を構築する、人には解き明かせない壮大な自然の摂理にちっぽけなひとりの人間が向き合った時、果たしてどんな選択をするだろうか?

    『精霊の守人』『獣の奏者』。世界と向き合わなければならぬ立場に立たされた登場人物達の成長と苦悩が大きな感動をよんだ。『鹿の王』もまた、大いなるものに立ち向かう人々の壮大な叙事詩である。
    そしてこの度のその大いなるものは生き物すべての内にあるもの、病の元となる菌やウイルス達である。

    ツォル国に侵略され属州となったアカファ国。アカファに自治権を与えられていた山岳民族のガンザ族は、氏族の立場を守るため戦士団を政治の道具として、反乱を起こさせた。勝てぬ戦の死兵となった主人公のヴァンは捕らえられ、アカファの岩塩採掘場で奴隷となる。そこに得体の知れない黒狼の襲撃を受け、採掘場のものは全て傷を負った。それから間もなく謎の病が採掘場に蔓延してゆく…

    謎の病、狼の群れ、毒を持つ麦、狼と山犬の半仔、様々な謎が解けて集約してゆく様は上橋菜穂子ファンにとっては胸が熱くなる展開である。

    逃亡奴隷となったヴァンとその拾い子。
    アカファの前身である古オタワルの血を引く天才医術師ホッサル。
    二人の主人公が追うもの追われるものとして別視点から事象を解いてゆく。二人が邂逅する時こそ真相が明らかになる時かはたまたさらなる謎が待ち受けているのか、下巻が楽しみである。
    凄いクリフハンガーでおわってんだよぉおぉ!

  • 最初は登場人物多いし良くわからない設定だけど、読み始めたらすぐに入り込める。途中からユナちゃのことしか考えられなくなる。

  • 上下巻読了。よかった。

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著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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