- Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041018880
感想・レビュー・書評
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クオリティの高さは変わらずなのですが、ストーリーのエンジョイ度さ(?)は、守り人、獣の奏者、の方が楽しめたように思います。読書中、福岡先生の動的平衡を、度々思い出されました。
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世界を構築する、人には解き明かせない壮大な自然の摂理にちっぽけなひとりの人間が向き合った時、果たしてどんな選択をするだろうか?
『精霊の守人』『獣の奏者』。世界と向き合わなければならぬ立場に立たされた登場人物達の成長と苦悩が大きな感動をよんだ。『鹿の王』もまた、大いなるものに立ち向かう人々の壮大な叙事詩である。
そしてこの度のその大いなるものは生き物すべての内にあるもの、病の元となる菌やウイルス達である。
ツォル国に侵略され属州となったアカファ国。アカファに自治権を与えられていた山岳民族のガンザ族は、氏族の立場を守るため戦士団を政治の道具として、反乱を起こさせた。勝てぬ戦の死兵となった主人公のヴァンは捕らえられ、アカファの岩塩採掘場で奴隷となる。そこに得体の知れない黒狼の襲撃を受け、採掘場のものは全て傷を負った。それから間もなく謎の病が採掘場に蔓延してゆく…
謎の病、狼の群れ、毒を持つ麦、狼と山犬の半仔、様々な謎が解けて集約してゆく様は上橋菜穂子ファンにとっては胸が熱くなる展開である。
逃亡奴隷となったヴァンとその拾い子。
アカファの前身である古オタワルの血を引く天才医術師ホッサル。
二人の主人公が追うもの追われるものとして別視点から事象を解いてゆく。二人が邂逅する時こそ真相が明らかになる時かはたまたさらなる謎が待ち受けているのか、下巻が楽しみである。
凄いクリフハンガーでおわってんだよぉおぉ! -
最初は登場人物多いし良くわからない設定だけど、読み始めたらすぐに入り込める。途中からユナちゃのことしか考えられなくなる。
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上下巻読了。よかった。
著者プロフィール
上橋菜穂子の作品





