鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 4463
レビュー : 581
  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041018897

感想・レビュー・書評

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  • 良かった点
    ・ヴァンがカッコよかった。死に場所を探す”独角”から、出会った人たちに現世へ引き戻された感じ。その上で亡くなった妻と息子に語りかける「お前たちにできなかったことを」の台詞がドラマだなあと思った。
    ・他の人物たちも簡単な善悪キャラじゃなく、信念というか己の歴史と姿勢の上に依って立つ物言いでよかった。番外編とかいくらでも書けそうな感じ。

    よく分からなかった点
    ・何でモルファが狙われたのかよく分からなかった。「取り落とし」の隠し玉としては何だか雑な戦略で納得いかないなーと。軍師はいないのか火の民。

    よくなかった点
    ・下巻は拉致からの強制移動が何度もあって、あっれ結局今どこなんだ?とやっぱりこんがらがった。あともうちょい人数を絞って一人一人の見せ場を増やしてくれればよかったかなあと。ヨタルなんか久しぶりすぎて、出ても思い出すのに2,3秒かかっちゃったし。
    ・最後<鹿の王>として散ったのか、ユナたちがヴァンを取り戻せたのか、はっきりさせない所がどっちつかずだと思った。タイトルを生かしたいのならきっちり死に様を語った上で、「私達の中で彼は生き続けるの」的な締めを考えるのって陳腐なんだろうか。

    総評
    切り口色々。難しく考えたければ難しく取れるし、単純に考えたければ素直に感動できる、懐の深い本だと思う。今はこの人物がお気に入り~と思っていても、また時間が経てば違う風に感じる気がするので、何年か寝かせてまた読み返そうかなと思った。あと「獣の奏者」も読んでみようかなと。

  • 映画化してほしいな!

  • 幻惑でありながら、「医」って感じ。

    下巻、スムーズに読めて面白かった。
    ヴァンと会った後のホッサルが、アグレッシブな人になったのが面白かった。上巻では落ち着いているように見えたので。かわいい。

    先生がこの作品を書き始めた切欠が、最後に話されるのだが、そのシーンが想像できて愛らしかった。

    だんだん、ブラックジャックのピノコみたいな可愛さを帯びてくる、ユナちゃんがいいな。

  • ホッサルとヴァン、意外にあっさりとした出会いだった。もっと緊張感のあるものかと勝手に想像していた。ヴァン、ユナとサエ自分達の時間をゆっくり楽しんでいることを祈る。

  • 致死性の高い病素が猟犬を介して広がる
    その猟犬を使ってテロを企てる反政府勢力
    それを阻止しようとする主人公たち

    古代という設定で、細菌やウィルスという単語や現代医学の知識を使わないで説明する。身体を国に例えて表し分かりやすかった。鹿の王が自己犠牲の象徴であり、ラストがそれに向かっていきつつもハッピーエンドの要素を残したのは良かった。

  • 心地よかった。
    大自然のいい空気を吸ったみたいな、恐れ多いようなこわいような。
    清々しいような心地で読了。
    ハリガネムシのこと思い出しちゃった。。。

  • 鹿の王はヴァンだと思って読んでいたけれど、その意味の深さが読み終えてから改めてしみじみ伝わってくる。生きていくこと、死んでいくこと、それぞれの意味を考えさせられます。思春期の子たちに読んでほしい。ラストも希望が感じられてよかったです。やっぱり上橋さんが好き。

  • 引き続き、説明が多いが、理解しやすかった。
    すごく話題になっていたような気がしましたが、どの辺りだろう。
    自分は守人や操者シリーズが好きでした。

  • 私にはどうも上橋菜穂子は合わない気がする。

  • この著者の獣の話は、主人公が消える系なのだろうか。エリンさんしかり。自分を犠牲にして、世界の平穏は何とか保たれた的な。
    鹿の王の説明が出てきたときから、ああこれ主人公が犠牲になるんだなと思って読んでいた。

    ヴァンの最後が読者の想像にお任せしますと投げられて、不完全燃焼である…。
    書きたいテーマが多すぎて、最後が尻切れトンボになった印象。

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著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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