11枚のとらんぷ (角川文庫)

著者 : 泡坂妻夫
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年6月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041019177

11枚のとらんぷ (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • この作家さんの小説は初めて読みました。

    一部、小説の中で登場人物の書いた小説が展開される面白い構成のお話でした。
    また、登場人物の書いた小説の中に事件のヒントが隠されており、犯人を推理する楽しみもあります。
    こういった仕掛けを持たすために、すごくよく構成と伏線が考えられています。

    話は変わりますが、伏線というのは伏線とわかっていた方が面白いものもあれば、それと感じさせず、回収の際にあっ!と思わせるものがあり、どちらも面白味があります。
    しかし伏線を張り方以上に重要なのが回収の仕方だと思います。
    中にはいかにも「さっき出てきたあれ!あの伏線の回収ですよ!」とアピールをしてくるものがあり、自己満足ぽいというかナルシストぽいというか(笑)、不自然さを感じるときがあります。
    この小説の伏線回収はいたって自然でいやらしさがないところが良いです。

    手品のネタばらしもされているので、そこも興味深かったです。
    他の小説も読んでみたくなりました。

  • 奇術仕立ての中編ミステリー。
    騙し具合がとてもお洒落で気持ちよくオチまでよめる

    作中作のショートショートがとてもよく、このシリーズでもっと読みたいと思った。

  • ある劇団の奇術ショウ。飛び出す鳩が死んでいたり、氷酢酸をぶちまけたりと予期せぬハプニングが続くその日、最後の仕掛けから出てくるはずだった女性が出てこない。そしてその女性は、マンションで撲殺させられているのが発見され、その周りには小説「11枚のとらんぷ」に対応する小道具が…。作中作「11枚のとらんぷ」単体としてもかなり楽しめます。奇術の物々しさは特になく、興味を持たせる内容。不器用な私にもやってみたいなぁと思わせます。どこまでも読者を楽しませようとする姿勢、まさしくエンターテイナー。まさしく泡坂さんです。

  • 小説内小説!キーワード?キーアイテム?こういうの好きです。

  • 泡坂妻夫といえば、ひとひねり加えた趣向のミステリの印象が強い。まあしあわせの書だけしか読んだことなくてそのメイントリック(というか仕掛け)の印象が抜けないだけなんだけど。
    本作も、作中作の方式を使ってるあたり何かミステリというより奇術要素の仕掛け盛り込んでるんじゃないかとソワソワしたけども、フタを開ければなんともフェアな作品。読者への挑戦が差し込まれていても誰も文句を言えないくらい犯人を示唆する情報が散りばめられていて、なんと真っ当な作品なのだろうと。奇術をメインにした作中作にさらっと盛り込んだ犯人への手がかりも、上手いなーと。
    この人の作品、短編集みたいなやつも有名だったはずだから読んでみようかな。

  • 40年近く前の本だとは到底思わなんだ。

    中程に差し込まれた作中作が、見事。

    子供は、不条理だ。

  • だっていいじゃない、奇術だもの。

    トリックを書きたいから、小説を書く。おかしくも悲しい、推理小説の弱点ではないかと思う。動機よりも犯人よりも、もしかしたらもっと書きたくなるのがトリックではないだろうか。まず事件が起こるI部。事件の元になった本が実際に書かれるII部。謎が解かれるIII部。II部の小説は、実用的ではないけど、封印するには惜しいトリックを小説にしたものと、登場人物は語る。称賛を浴びたい、自分の才能を証明したい、一番になりたい、そんな人の欲がつまった話。

  • 35年以上も前に書かれたので仕方ないが、ちょっと読みづらく感じた。
    手品に通じてないと、用語で「?」となるところもあり。
    けども、独特の3部構成で、うまく絡んでます。
    kindleの調子が悪く、文章が飛んでひどかった。ウチのだけだとよいんですけど。

  • 一度だけ本物のマジシャンによる奇術を目の前で見たことがある。引いたカードを当てるという単純なものだったが、その時の高揚感と驚きを思い出した一冊だった。作中作が伏線となって、犯人に帰結させたところがとても良かった!

  • 数多くの奇術が出てきて、文字でしか感じられないのが歯痒くなる。所々テンポが悪く感じられるところがあるけれど、奇術はもちろん事件の謎も考えながら読み進めることができた。

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