11枚のとらんぷ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.25
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本棚登録 : 476
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041019177

作品紹介・あらすじ

真敷市公民館で開かれた奇術ショウ。演目の直後、水田志摩子が姿を消した。自宅で発見された彼女の屍体の周囲には、奇妙な品物の数々が。奇術小説「11枚のとらんぷ」に対応しているという。傑作奇術ミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • 奇術クラブのショー最中の失踪から殺人事件へ。ショーの演目からメンバーの書いた小説、そして世界国際奇術会議へと章ごとに舞台が変わる中で明らかになる謎。ロジカルな謎解きはもちろんいつものユーモアに加え奇術愛溢れてて良かった。

    • 111108さん
      akikobbさんは天海祐希でしたか。美しい!桂子さん、私の中では南海キャンディーズのしずちゃんでした!きちんとメイクしたしずちゃんがもうち...
      akikobbさんは天海祐希でしたか。美しい!桂子さん、私の中では南海キャンディーズのしずちゃんでした!きちんとメイクしたしずちゃんがもうちょっとシャキッと喋ってるイメージです。
      〝アワツマ総合部門ベスト”いいですね!重いというか、好きだから重いと思われたくない‥という気持ちです。
      たださん「趣味を超えた真剣さ」まさにまさに、アワツマらしさですよね‼︎
      読後すぐよりも、akikobbさんたださんとコメントやりとりした今の方がいいもの読んだなぁという気持ちになってます♪
      2023/04/25
    • たださん
      111108さん
      コメントのやり取りに喜びを感じて下さる、その気持ちがとても嬉しいです。ありがとうございます(^^)
      また、語り合うために、...
      111108さん
      コメントのやり取りに喜びを感じて下さる、その気持ちがとても嬉しいです。ありがとうございます(^^)
      また、語り合うために、まずはあれを読み終えますよー。
      2023/04/26
    • akikobbさん
      111108さん
      しずちゃん!それもいいですね!
      「好きだからこそ『長っ』と思われたくない」のわかります。凝ってますよね、この作品。ヨギガン...
      111108さん
      しずちゃん!それもいいですね!
      「好きだからこそ『長っ』と思われたくない」のわかります。凝ってますよね、この作品。ヨギガンジーの仕掛け本とはまた違った、こだわりを感じます。

      たださん
      「やりとりに喜びを感じてくださる気持ちが嬉しい」→私も同じ気持ちです♪言葉にして下さってありがとうございます^ ^
      2023/04/27
  • 無数の奇術で彩られた贅沢な構成と、丁寧な伏線。

  • この作家さんの小説は初めて読みました。

    一部、小説の中で登場人物の書いた小説が展開される面白い構成のお話でした。
    また、登場人物の書いた小説の中に事件のヒントが隠されており、犯人を推理する楽しみもあります。
    こういった仕掛けを持たすために、すごくよく構成と伏線が考えられています。

    話は変わりますが、伏線というのは伏線とわかっていた方が面白いものもあれば、それと感じさせず、回収の際にあっ!と思わせるものがあり、どちらも面白味があります。
    しかし伏線を張り方以上に重要なのが回収の仕方だと思います。
    中にはいかにも「さっき出てきたあれ!あの伏線の回収ですよ!」とアピールをしてくるものがあり、自己満足ぽいというかナルシストぽいというか(笑)、不自然さを感じるときがあります。
    この小説の伏線回収はいたって自然でいやらしさがないところが良いです。

    手品のネタばらしもされているので、そこも興味深かったです。
    他の小説も読んでみたくなりました。

  • 色んなマジックの手法が書かれているので、マジック好きは楽しめると思う。
    マジックにあまり興味がないと、大筋に話を戻してほしいと、途中焦ったくなるが、マジックは事件解決の伏線になるので飽きずに読み進めたほうがいいと思った。

  • 騙すより騙さられる方が好み。

  • 奇術仕立ての中編ミステリー。
    騙し具合がとてもお洒落で気持ちよくオチまでよめる

    作中作のショートショートがとてもよく、このシリーズでもっと読みたいと思った。

  • ある劇団の奇術ショウ。飛び出す鳩が死んでいたり、氷酢酸をぶちまけたりと予期せぬハプニングが続くその日、最後の仕掛けから出てくるはずだった女性が出てこない。そしてその女性は、マンションで撲殺させられているのが発見され、その周りには小説「11枚のとらんぷ」に対応する小道具が…。作中作「11枚のとらんぷ」単体としてもかなり楽しめます。奇術の物々しさは特になく、興味を持たせる内容。不器用な私にもやってみたいなぁと思わせます。どこまでも読者を楽しませようとする姿勢、まさしくエンターテイナー。まさしく泡坂さんです。

  • 小説内小説!キーワード?キーアイテム?こういうの好きです。

  • 泡坂妻夫といえば、ひとひねり加えた趣向のミステリの印象が強い。まあしあわせの書だけしか読んだことなくてそのメイントリック(というか仕掛け)の印象が抜けないだけなんだけど。
    本作も、作中作の方式を使ってるあたり何かミステリというより奇術要素の仕掛け盛り込んでるんじゃないかとソワソワしたけども、フタを開ければなんともフェアな作品。読者への挑戦が差し込まれていても誰も文句を言えないくらい犯人を示唆する情報が散りばめられていて、なんと真っ当な作品なのだろうと。奇術をメインにした作中作にさらっと盛り込んだ犯人への手がかりも、上手いなーと。
    この人の作品、短編集みたいなやつも有名だったはずだから読んでみようかな。

  • 40年近く前の本だとは到底思わなんだ。

    中程に差し込まれた作中作が、見事。

    子供は、不条理だ。

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著者プロフィール

泡坂妻夫(あわさか つまお)
1933~2009年。小説家・奇術師。代表作に「亜愛一郎シリーズ」など。『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞。『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞。『蔭桔梗』で第103回直木賞。

「2020年 『秘文字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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