スタープレイヤー (単行本)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 753
レビュー : 155
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041019245

感想・レビュー・書評

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  • 作者が自信を持って、自分の代表作になるという熱意が伝わる作品でした。

    斉藤夕月は34歳、無職。
    夕ご飯の買い物帰りに、突如見知らぬ人に籤を引かされ、
    スタープレイヤーになったと告げられ、異世界に飛ばされてしまう。
    地球とは別の世界。
    そこで、神のごとくその世界を支配するフルムメアから
    10の願いを叶えてもらえる
    というのだ。

    その10の願いの使い方など案内人の石松(プログラムであり人間じゃない)に
    説明を受けながら慎重に使い始める。
    まずは住むところ。
    そして自分の容姿。
    夕月には暗い過去があり、そこもすこしずつ明らかになっていく。
    その暗い過去につながる憎しみを晴らすための復讐。
    スタープレイヤーは最低100日は元の世界に帰れないが、
    ちょこっと贅沢な暮らしを堪能したら元の世界に帰るつもりだった夕月には
    使い切れない10個の星(願い事)をどうしようかと思っていた矢先、
    別のスタープレイヤーとの出会いがあった。
    さらに住む世界が広がる。

    そして未知の世界はさらに広がりを見せ、
    王国同士が戦っていて、
    夕月たちも巻き込まれて行く。


    壮大なスケールで描かれる冒険ファンタジーです。
    世界観が違っても正義は異世界だって変わらないし、
    戦争や政治をどのように願えば良くなるのか、
    主人公が考えて周り中の人達と幸せになるために生きる気力を
    取り戻して行く様子がとても良かった。
    スピード感もあってすいすいと読めました。
    RPGゲームのようなファンタジーですが、
    主人公の女性像がリアルで、普通の感覚の人だっていうことも
    共感しやすくて、入り込めたのですね。

    面白かった〜〜

    作者のインタビューを見たら、この一作で終わりではなく
    シリーズ化していくつもりらしい。
    シリーズ化されたら、次回作もぜひ読みたいな〜(*´∀`*)

  • 恒川光太郎さん「スタープレイヤー」読了。主人公は麻婆茄子セットを持った女性。「スタープレイヤー」と呼ばれる賞をゲットしたところから物語は始まる。なにやら願いが叶うらしいのだが。。とても面白かった♪なんともハチャメチャな設定。でも誰しも胸が躍り、想像するはず。「自分だったら何を願うか」と。物語でも、いろんな事を考える人がいるんだなとワクワクしながら読みました。ある時は未開の広野を冒険する旅人、ある時は世の中を治める統治者。ほど良いドキドキ感と爽快感が味わえる作品でした。読んだ人には共感持てるはず!オススメ♪

  • とても面白かった!!貴志祐介氏の「クリムゾンの迷宮」と似たようなテイストではあるものの、私にとっては完成度ははるかに高く感じた。中盤までは今までの恒川さんのホラーテイストかなと思っていたが、想像していた落ちが様々な登場人物のサブストーリーの結末として散らされていく中、本篇は想像しえなかった方向に連れて行かれた。まさに究極のゲーム。40近くにして、久しぶりに深夜までかけて一気読みしました。内容的には次作もあるのかなぁ。楽しみ!!

  • めちゃくちゃ王道異世界ファンタジー、RPGっぽい物語だけど、カゴメのジュースとかキャラクターの人間臭さが利いてファンタジーっぽくなりすぎていない感じがして、いい。この作者さんの作品はどれもそうだけど、男性的な冒険と女性的な空想の要素がどっちもあって、女性が人形っぽくなくて好き。

  • 恒川さんの、長編でしかもシリーズものとは胸アツ!
    いままでの幻想的なホラーとはまた違った毛色。
    でも素晴らしく面白かった。どんなジャンルでも面白いとか天才。

  • 一気読み!これは、面白かった!!
    願いが10個叶えられるとしたら、あなたは何を望みますか?

  • 自分の願いを〈審査が通れば〉何でも10個叶えてくれるスターを手に入れる。っていうシンプルな設定。自分の願いのためにどうスターを使うか。
    自分の富や容姿に使う者も居れば、国家を形成したり戦争を起こす者もいる。
    見た感じからもうちょっとファンタジーな感じを想像してたんだけど、意外にリアルな世界観でびっくりした。願いはどんどん付け加え、一つの願いに多くのものを望むことがが出来ることもあって、スターに依存してしまうと恐ろしい結末に!主人公は早々に自分を絶世の美女に変えてしまうけど、34歳無職なんだよな…って思うと複雑、笑。スタープレーヤーの勝手な願いのためにたくさんの人が苦しんでいる。正解は何かわからないし、常識も倫理もその域を超えているのはわかる。とりあえず、自分ひとりのためじゃなく、みんなのために願うことは難しいなぁと思った。

  • 2015/9/1。2015年9冊目。
    恒川さんのファンタジー。ということだけは知っていて、スタープレイヤー???
    さて、どんな話かと読み始めてみれば主人公は34歳の無職女性。
    なんだか随分不思議な出だし。はて…?!
    図書館で、ほんとは金色機械を読むつもりだったのに貸し出し中の為手に取ったのがこちら。図書館で読み終わらずに去るのが辛かったのですよ…ところ、諸々あって本日図書館にまた来る行幸。ということで、読み終えましたよっと。

    抽選で偶然スタープレイヤーとなった斉藤夕月。スタープレイヤーとは10の望みを叶えることが出来るという。
    スターの力で絶世の美女となり家と立派な庭園とを手にいた夕月。同じくスタープレイヤーであるマキオと出会ったことから物語は更に広がり、国家間の戦争にまで発展。
    先日読んだのは九柱石の会談だったので、そこからの下り坂っぷりも凄かった。
    いやあ。恒川だん。ほんと抽斗いっぱいです。
    ちょっと最初、宮部さんのブレイブストーリーを思い出したけど。うん。
    面白かった!

  • これまた恒川さん観が変わった小説。幅広いなあという印象と発想の源を聞いてみたいという気持。まつりごととはまさしく書かれていることであり世の中はこうして統治されていたんだろうとも。

  • かなえられる願いの回数が減ってきた時にどんな願いを誰のために使うのか…

    続きが気になります

著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、『夜市』で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。同作で直木賞候補に。14年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。著書に『雷の季節の終わりに』『秋の牢獄』『南の子供が夜いくところ』『竜が最後に帰る場所』『金色の獣、彼方へ』『南の子供が夜いくところ 』『スタープレイヤー』『ヘヴンメイカー』などがある。

「2018年 『滅びの園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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