殺意の産声

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.05
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本棚登録 : 117
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041019283

感想・レビュー・書評

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  • うーん。いまいち。はやく終わらないかなー、って読んでた。こねくり回し過ぎの気がする。

  • ストーリーの展開は好みだった。
    後半、ナミエってそうだったの!みたいな意外性は良かったが、そもそもの主人公、砂生のキャラが好きではない。
    随所随所に女を出すところ。それ、いらなくないか。

  • なんとも言えない内容。こんな事件に巻き込まれなければ…と思ってもどうしようもなく。

  • 京都、染織と言う世界に目を当てた作品だ。面白い。これもあっという間に読める作品だ。
    でも事件の結末として、実の息子が母親を、『ケダモノ』と言われたからと言って、簡単に殺してしまうのが少し疑問ではあるが……。
    しかし、よく考えられた作品で面白かった。

  • 2019.2.21 読了


    時々 こういうのが読みたくなります。

    殺人事件、推理。
    これは 女刑事が主役。

    少し 驚きの展開もあったけど、
    おおむね 想定内。

  • ★3.5

    真夏の京都で起こった美人染織作家絞殺事件。
    その影にちらつく連続婦女暴行犯と20年前の真実。
    準キャリア女性刑事が執念の捜査に乗り出すーーー。

    夏の猛暑日、京都市左京区で女性の絞殺体が発見された。
    被害者は染織作家・由良美津子、39歳。
    絞められた美津子の首筋には、藍色の染料が残っていた。
    時を同じくして、別の殺人事件で逃走していた指名手配犯が
    北九州市で逮捕されたという一報が入る。
    犯人の佐伯旭は関西に住んでいた20年前に婦女暴行を重ね、
    美津子もその被害者のひとりだった。
    京都府警・捜査一課の準キャリア刑事・大橋砂生が捜査を進めると
    美津子の周辺で目撃されていた怪しい男の存在が浮上する―。


    殺人事件の捜査が進められる一方で、
    特別養子縁組をされていた事を知り
    自分の出征の秘密をさがす男の子と
    その彼女の視点でも話が展開する。
    その二つがどの様に交錯するのか、
    ワクワクしながら読み進めた。

    殺人事件の捜査をするうちに過去のレイプ事件のとの
    関わりが重要になるから、とにかく重苦しいが、
    捜査の過程も、とても丁寧でゆっくりと描かれていた。
    結末を早く知りたい私にはもどかしい程でしたが、
    不自然なことがなく違和感がなく進む捜査が良かったです。

    男性社会の中でもがく女性準キャリアの砂生刑事の
    葛藤も上手く描かれていて良かった。
    限られた登場人物の中で、中盤以降に何となく犯人が
    読めちゃったのは残念でしたが、
    久し振りにしっかりとした警察ミステリを読んだ気がしました。

    人は、罪の種を心に宿している。
    怒り、むさぼり、愚かさーー。
    それは誰にでもある種だからこそ恐ろしい。

  • 京都で染織作家の由良美津子が首を絞められ殺される。手がかりは首筋に残った藍色の染料。一方、北九州では全国指名手配されていた婦女暴行犯が逮捕される。美津子も被害者の一人だったことが判明し、捜査は一気に進むと思えたが・・・
    登場人物もそれほど多くなく、犯人探しという意味ではすぐに分かってしまう。女性コンビによる捜査という設定は良かった。テーマがテーマなだけに、性的マイノリティや未婚の母の可能性まで広げる必要があったのかなと。

  • 2月-7。3.0点。
    京都の女性染織家が、殺害される。
    捜査するのは京都府警のキャリア女刑事。
    被害者にはレイプされた、忌まわしい過去が。

    二つのストーリーが同時進行。ラスト近くで、交差する。
    うーん、結構ありがち感。
    最後はちょっと切ない感じ。
    まあまあ。

  • 女女した描写がなんとなくわざとらしい気がした。

  • 京都府警の女性刑事 大橋砂生が横井聖とコンビになって、染織作家 由良美津子が殺された事件を追う.容疑者として佐伯旭が浮上するが、彼は女性に対して数多く暴行事件を起こしている.黛ナミエと竹内翼のカップルとの接点が出てくる.翼の生まれた経緯が判明するについて、美津子の複雑な気持ちが砂生に理解できるが、冷静に捜査を進める.綿密な構想が背景にあり、非常に良質なミステリーだと感じた.

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著者プロフィール

鏑木 蓮(かぶらき・れん)
1961年京都府生まれ。広告代理店などを経て、92年にコピーライターとして独立する。2004年に短編ミステリー「黒い鶴」で第1回立教・池袋ふくろう文芸賞を、06年に『東京ダモイ』で第52回江戸川乱歩賞を受賞。『時限』『炎罪』と続く「片岡真子」シリーズや『思い出探偵』『ねじれた過去』『沈黙の詩』と続く「京都思い出探偵ファイル」シリーズ、『ながれたりげにながれたり』『山ねこ裁判』と続く「イーハトーブ探偵 賢治の推理手帳」シリーズ、『見えない轍』『見えない階』と続く「診療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ」シリーズの他、『白砂』『残心』『疑薬』『水葬』など著書多数。

「2022年 『見習医ワトソンの追究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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